火崎勇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ王子様との結婚が嫌で逃げ出して、逃げ出して出逢った人が実は王子様だったってのはよくありますけど、今回は逆の設定で、王子様の方が断ってきて、そのあとで出逢ったサリアが気に入ったからやっぱり結婚するっていう感じです。
小さなころから王子様のお嫁さんっていうのを言われて、それにふさわしくあろうと努力していたのに、理由も告げられずに突然破棄されたら、確かに周りの見方もこんな感じなんだろうなって思いました。
クレイヴもサリアも間違ったことは言っていないけど、それぞれの視点が違うから、なかなかそれが交わらない。でも違う見方をする人に惹かれていって、やっぱりこの人じゃなきゃっていうのはいいです。
Hシー -
購入済み
心理分析力全開(笑)
やっぱり火崎さん、と思える心理分析・描写と伴う葛藤がハンパじゃない作品です。過去読んだ数十作のほぼ共通してですが主人公に好感あるない関係なくその人物を肌で感じられるくらいリアルに想像出来るというか。。本作は若干堅物なマジメくん園田が梶沢の要は着色が過ぎる「話」に敏感に「嘘」だと潜在的に嫌悪感を示して疑り深くなり「真実だけが何より重要」ということに囚われて梶沢がまた嘘をついているんじゃないかとグルグル悩んじゃう、そんな園田を大事に思い柔らかくも力強く引っ張り込んで包んであげる梶沢の再会して成就するお話。ずっと好きだったのに梶沢は相当に「疑われてて」若干気の毒ですが(笑)が、「好きな相手のことは丸
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購入済み
甘くはないけど
作家買いです。火崎さんてスレ違いや感情の起伏だけでお話を巧く展開しますよねぇ。。ネタバレになるので詳しく書けませんが、兄・渡(攻)は高羽(受)に笑っていることを求め穏やかに愛し一方の弟・航平(攻)は泣き顔つまりは悲しみを晒し出すこと(過去を受け入れ消化し乗り越える)を求め激しく愛する。悲しい事故後に頑なに閉ざされた高羽の心がやがて開かれていき新しい恋に生きようとスタートを切るまで、ってお話。だけど攻め目線。あんまりラブラブ感はないのですが期待感ある今後を色々想像させてくれる楽しさがあります。でもやっぱり「甘いその後」もオマケにあったらもっと良かったなぁ。
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購入済み
火崎さんらしーと言うか攻め目線のやたら現実的で淡々とした書き方が冷めてさえ感じるのに読むのが止められない。鉄輪はちょっと冷徹で捻くれてるかなぁ、職業柄か甘さもない俺様。なのに拾った志摩に子供染みた独占欲を見せたり翻弄されたりしてるのはおかしかった。志摩は掴めないキャラのベスト3(個人調べ。笑)って感じ、綺麗な容貌のわりに「無表情で無欲」妙にストイックそーだからこそ鉄輪は半ば意固地に執着したのかな〜。潔癖っぽいから穢してみたい、、大なり小なりの嗜虐性と征服欲はやっぱ男の性なんですかねぇ?(笑)個人的には甘さと絡みが足りませんでしたが、何も持たない生きる意味と指針が必要な志摩に鉄輪が与えた上から目
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Posted by ブクログ
ボディガードもの結構好きです。
まあ、今回も「秘密の逢瀬のために出し抜かれては困る」とあう理由で主人公の、会社社長で、遺産相続問題に巻き込まれている平泉が、硬派でいかつい目の西岡に口で、されてしまいという流れから始まるのですが…。
結局のところ、平泉は元々ゲイでもなく、秘密の逢瀬の相手は恋人でもなく、ひとりで、このお家問題を、最も良いと思われる方法に落ち着かせたかった、というとこで、ある意味、ボディガードくんは想像で先走りしただけなんだけど、なんですかね。
お互い好きになっちゃったけど、なんかボディガードくんのほうが先に好きになっちゃったぽいところがかわいいです。
あと、この作家さんは