樋口裕一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【きっかけ】
2019年12月、本屋に立ち寄ったときに、齋藤孝『大人の読解力を鍛える』とともに読解力フェアと題して紹介されていた。
【感想】
氏の本を読むのは、4冊目。①『小論文これだけ』②『教える技術の鍛え方』③『頭がいい人悪い人の話し方』
④が本書。
文章を書く際には「3WHAT3W1Hを意識しろ」と書いていたが、細かく分けすぎではないか。まず3WHAT3W1Hが何かを覚えるところから大変だ。そこまで細分化しなくても5W1Hで十分だと思う。
「小論文とはイエスノーを論じることだ」と『小論文これだけ』でも述べていた気がする。樋口式四部構成は参考になった。型として使えるようになりたい。
【内容】
《1章 なぜ読解力が落ちているのか》
筆者の実感として、新聞記事や教科書をほぼ誤りなく理解して読める高校生は、難関校(マーチ以上)に受かるらしい。
読解力の低下は、読書量の決定的な不足が原因。
ある読めない若者の例が印象的だった。(p24~)クレーマーには読解力がない。クレーマーは無理矢理自分の主張を押し通す人だと思っていたが、違う。物事の本質的、根本的な理解が足らず、自分本位でしか理解できない。曲解してしまう読解力のなさがクレーマー。
サッカーを見ているだけでは上達せず、実際にプレイしないと上達しない。そのように、読解力も読むだけはなく書かないと伸びない。
《2章 語彙力》
辞書的な意味ではなく、自分で使えるようになってこその語彙力。
言葉遣いは化粧である。
(1)敬体と常体 “終止形+です”は誤用? 例:楽しいです。
(2)具体と抽象の行き来 具体的な内容に言いかえる。
(3)具体と抽象の行き来 抽象的な内容に言いかえる。
(4)2つの文を1つの文にする。または、1つの文を2つの文にする。関係代名詞の考え方。
(5)話し言葉の平易で冗長な文を、漢語を用いてまとめる。簡素・端的な文に。
(6)もってまわった文(やたら漢語を使う明治時代の人。文豪か。)を平易な話し言葉にする。
(7)直接的で不躾な文を婉曲な表現に改める。「あなた」は失礼。例:先生に向かってあなたと言えるか?
(8)文末の言い回し(文末表現)を他の表現にすることで、リズムを変える。×である、だ、です
(9)漢字熟語で言いかえる問題。
(10)主述がかみ合っていない。“×~ないべき ◎~べきではない”“ら抜き”“文頭のなのでは×(話し言葉)”、“さ入れ”
《3章 文章力》
書けない人は読むこともできない。スポーツの例。定着。
書くことによって思考をまとめる。考える練習にも。
リアリティを出すには、エッセイや小説が参考になる。実際に書いてみるといい。
例えば、週1に1本を目標に。(600字、1000字など)
小論文は小さな論じる文章のことで1つのことについてイエスノーをはっきりさせる。
「型」を押さえる。内容で個性とだせばよい。
基本A型 200字 抽象具体(理由根拠)
基本B型 200字 具体(理由根拠)抽象
基本C型 300字以上 樋口式四部構成
1部 問題提起 イエスかノーか
2部 意見提示 「確かに~。しかし~。」
3部 意見・根拠 A型B型の構成をここに。
4部 結論 イエスノーをもう一度。
3WHAT3W1H
定義、現象、結果。理由・根拠、歴史的状況(いつから)、地理的状況(どこで)。どのように。
いろいろなことを述べるのは×。1つのことを深く。
常体で。一文を短く(60字を超えるときは。)。言葉の定義を明確に(ひどい、嬉しい、悲しいなどの主観的な言葉は△)
問題提起
賛否両論のあるテーマ、客観的事実、定義、結論のどれかをもってくる。
意見提示
「確かに~。しかし~。」反対意見を持ってくる。譲歩。
展開(主張の理由・根拠)
1つか2つの根拠を深く。根拠を述べた後に→対策、条件。
結論
イエスノーを再び。
そもそも3段論法、その結果3段論法、リアリティを持たせる(具体的に、描写、ディテール、きれいごと×)
《4章 読解力を鍛える》
言葉の運用の問題(辞書的な意味と文脈上の意味)、文章を書いた経験が少ない。
具体と抽象の行き来。
「確かに~。しかし~。」の譲歩のパターンを理解する。
4部構成のパターンを理解。
1部 問題提起(疑問文「~だろうか」、意見「~と考える」、事実「~が起こっている」)
2部 「確かに~。しかし~。」の譲歩
3部 根拠
4部 結論
キーワードを捉える(特殊な意味合いが含まれる可能性も。出口がいう個人言語)
何に反対しているのか=主張をすることは何かに反対していること
要約してみる(余裕があれば)。天声人語の要約は意味がない? 基本A型かB型でよい。
3WHAT3W1Hの検証。どれかに不足がある可能性も十分ある。
例題:筆者の別書『差がつく読書』
例題:村井実『新・教育学のすすめ 子どもの再発見』
例題:井上智洋『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』
例題:マイケル・サンデル『公共哲学 政治における道徳を考える』
《5部 読解力を使いこなす》
読後感をつける(忘れないため。ブログでの発信を提案。200字。型を使うとよい)
A型B型(1部=本から得たこと 2部=その理由)
C型(1部=きっかけ 2部=要約 3部=得たこと面白かったこと 4部=まとめ評価)
飛ばし読みも時には必要。分かりきったところは飛ばす。
身の回りの状況分析や会話に応用する。 -
Posted by ブクログ
メモった内容
・頭は、先天的ではなく、「訓練」の賜物
・まずは、批判的である事。
反論できないときは、補足しろ。
・必ず、相手の意見の問題点を見つける事。
・「使いにくいが、優れた」人間になるべき。
・新聞や雑誌の投書欄とケンカしてみる。
・3WHAT 3W 1Hで考える。
→「それは何か(定義)」「何が起こっているか(現象)」「何がその結果起こっているか(結果)」。「WHY(背景、理由)」「WHEN(いつからそうなのか、それ以前はどうだったか)」「WHERE(どこでそうなのか、他の場所ではどうなのか)」。HOW(どうやればいいか=対策)
・独創を生み出す秘訣は、極端な仮定
・隠喩を使え。事柄を極端に大袈裟にして考えるとできる。
・「…と言うのはそんなもんだ」と言う。
・「だからこそ…だ」と言う。
・一人しゃべりの時間は、30秒と思え。 -
Posted by ブクログ
ちょっと4行で話せとうるさいなと感じた。
たしかに、4行の構成で話したり考えたりするのは論理的視点から見てとても良いと感じたし、共感する点、実践してみようという点も多くあり参考になった。ただ、全部が全部を4行に当てはめて考えるのは難しいのではとも感じた。無理やり結びつけてる点もあるし、いかにこう自分の意見が正しいのかをネチネチと押し付けてる感があったので、そこはちょっとあれだなと感じた。
それでも、自分の頭で整理し、話したいことをしっかり構成立ててから喋ることや話すことと聞くこと、書くこと、読むことは全て共通点がありどれも欠損して良いものではないということ、など、多々取り入れるべきとこがあるなと感じた。
あとこれはビジネス向けの本かなとも感じた。少し読者の立場が社会人を焦点としてる感があり、噛み合わないなとも感じた。
今後社会に出た時に使えそうなフレーズや考え方も載っていたからまた機会があれば数年後読んでみようかな。 -
Posted by ブクログ
"軽い読み物だった。どんな場所でもどんな人とでも、さりげなく会話ができたら、どんなにすばらしいだろう。そんな理想に近づくことができたらいいなぁと思って手にした本。
知的会話とは、論理的思考力+教養のことで、さらにはユーモアのセンスと明るさがあること、だと著者の樋口さんはいっている。この本では、論理的思考力については、あまりふれていない。
第一章「知的会話の基本は聞くこと」
第二章「知的会話は教養に支えられる」
という構成。
本書に載っていた知的会話の10鉄則、知的メールの10ポイントをメモしておく。
知的会話の10鉄則
1.自分から話さず、相手の話を頷きながら最後まで聞く
2.話を聞いたら、相手の意見を要約、補強してあげる
3.知ったかぶりをせず、わからないことは聞く
4.業界用語、専門用語は使わない
5.まず反論ではなく質問を
6.一人一回30秒、知っていることを全て話さない
7.数字など交えて、できるだけ具体的に話す
8.「受け売り話」には自分の意見を付け加える
9.会話にはユーモアを 親父ギャグには注意
10.最後は黙っている方が賢く見えることを知っておく
知的メールの10ポイント
1.メールは短く、1通200文字が目安
2.メール1通に用件は1件、多くても2件
3.用件は箇条書きに
4.メールでいちいち全てを説明しない
5.必ず返事が欲しいメールは二者択一で迫る
6.メールの文末にちょっと愛想を
7.忙しくても受け取りメールを必ず出す
8.メールのレスポンスタイムを設定する
9.メールで抗議や文句を言わない
10.メールは確認、証拠のため有効に活用
教養の身につけ方で参考になったのは、新聞、雑誌、TV、映画の読んだり見たりするポイントと外国人の知的会話の流儀の2つ。"