あらすじ
論理がなければバカにされるが、理屈だけでは嫌われる。論理と教養を兼ね備えた「知的会話力」があって初めて尊敬され、かつ自分の利益も最大化できる。知的会話の基本は「聞く」こと。そして聞く力は「教養」があって初めて身につけることができる。「知的会話」の鉄則から、それを支える「教養」の身につけ方まで、「頭がいい人」から、さらに「尊敬される人」になるための方法を徹底指南!
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Posted by ブクログ
会話において大切なことは、相手の話を聞くこと、一回の発言を30秒以内を目安にすること、など会話の基本的なルールについて説いた前半と、知的な会話に欠かせない教養を身につける方法について説いた後半からなる。日常、会話に気をつけているようでうまく実践できていない私にとって、特に前半が参考になった。
Posted by ブクログ
知性を感じさせる会話術として、まずは相手の話を最後まで聞いて、その要約、補強をして繰り返すことをあげている。そして、反論をするのではなく質問をしてみるのが大事だという。そのためには、多様な価値観を認められるだけの教養が必要になってくる。
では、教養はどのように身につけるのか。比較的さしさわりのない会話ができるからという理由から、この本では西洋芸術が取り上げられている。その背景にある考えや価値観をとらえることが教養になるとしている。いわく、西洋芸術全般には「思想の歴史」という軸があるという。
ちょっと敷居が高そうな感じがするけれど、その入り口はとてもわかりやすい。ずばり、情熱を傾けられるものを見つけること。筆者はベートーベンをきっかけにクラシック音楽を聴きはじめ、ほかの作曲家やクラシックと関係のある文学作品、絵画にも興味がのびていったという。
これは筆者がクラシック音楽を入り口にしているというだけであって、べつに漫画でもスポーツでもいいだろう。興味や情熱さえあれば、自然と芋づる式にいろいろなことに手を出していくようになるはずだ。
ひとつの場所から広げていくにしろ、いくつかの部分をつなげるにしろ、そうやって自分のパズルを大きくしていくことが、ゆくゆくはその人の「教養」になるのではないだろうか。さらに、ジャンルを横断するような視点を持って新しい組み合わせを見つけること。これが「頭の回転が速さ」なのかもしれない。とすると、パズルのピースはたくさん持っていて損はない。
Posted by ブクログ
"軽い読み物だった。どんな場所でもどんな人とでも、さりげなく会話ができたら、どんなにすばらしいだろう。そんな理想に近づくことができたらいいなぁと思って手にした本。
知的会話とは、論理的思考力+教養のことで、さらにはユーモアのセンスと明るさがあること、だと著者の樋口さんはいっている。この本では、論理的思考力については、あまりふれていない。
第一章「知的会話の基本は聞くこと」
第二章「知的会話は教養に支えられる」
という構成。
本書に載っていた知的会話の10鉄則、知的メールの10ポイントをメモしておく。
知的会話の10鉄則
1.自分から話さず、相手の話を頷きながら最後まで聞く
2.話を聞いたら、相手の意見を要約、補強してあげる
3.知ったかぶりをせず、わからないことは聞く
4.業界用語、専門用語は使わない
5.まず反論ではなく質問を
6.一人一回30秒、知っていることを全て話さない
7.数字など交えて、できるだけ具体的に話す
8.「受け売り話」には自分の意見を付け加える
9.会話にはユーモアを 親父ギャグには注意
10.最後は黙っている方が賢く見えることを知っておく
知的メールの10ポイント
1.メールは短く、1通200文字が目安
2.メール1通に用件は1件、多くても2件
3.用件は箇条書きに
4.メールでいちいち全てを説明しない
5.必ず返事が欲しいメールは二者択一で迫る
6.メールの文末にちょっと愛想を
7.忙しくても受け取りメールを必ず出す
8.メールのレスポンスタイムを設定する
9.メールで抗議や文句を言わない
10.メールは確認、証拠のため有効に活用
教養の身につけ方で参考になったのは、新聞、雑誌、TV、映画の読んだり見たりするポイントと外国人の知的会話の流儀の2つ。"