【感想・ネタバレ】知的会話入門 教養がにじみ出る聞き方、話し方のレビュー

あらすじ

論理がなければバカにされるが、理屈だけでは嫌われる。論理と教養を兼ね備えた「知的会話力」があって初めて尊敬され、かつ自分の利益も最大化できる。知的会話の基本は「聞く」こと。そして聞く力は「教養」があって初めて身につけることができる。「知的会話」の鉄則から、それを支える「教養」の身につけ方まで、「頭がいい人」から、さらに「尊敬される人」になるための方法を徹底指南!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

知性を感じさせる会話術として、まずは相手の話を最後まで聞いて、その要約、補強をして繰り返すことをあげている。そして、反論をするのではなく質問をしてみるのが大事だという。そのためには、多様な価値観を認められるだけの教養が必要になってくる。

では、教養はどのように身につけるのか。比較的さしさわりのない会話ができるからという理由から、この本では西洋芸術が取り上げられている。その背景にある考えや価値観をとらえることが教養になるとしている。いわく、西洋芸術全般には「思想の歴史」という軸があるという。

ちょっと敷居が高そうな感じがするけれど、その入り口はとてもわかりやすい。ずばり、情熱を傾けられるものを見つけること。筆者はベートーベンをきっかけにクラシック音楽を聴きはじめ、ほかの作曲家やクラシックと関係のある文学作品、絵画にも興味がのびていったという。

これは筆者がクラシック音楽を入り口にしているというだけであって、べつに漫画でもスポーツでもいいだろう。興味や情熱さえあれば、自然と芋づる式にいろいろなことに手を出していくようになるはずだ。

ひとつの場所から広げていくにしろ、いくつかの部分をつなげるにしろ、そうやって自分のパズルを大きくしていくことが、ゆくゆくはその人の「教養」になるのではないだろうか。さらに、ジャンルを横断するような視点を持って新しい組み合わせを見つけること。これが「頭の回転が速さ」なのかもしれない。とすると、パズルのピースはたくさん持っていて損はない。

0
2022年04月14日

「ビジネス・経済」ランキング