小林賢太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何だかんだでゆるゆると完結まで買ってしまいました。
四冊で4000円。このサイズと薄さの漫画には結構なお値段ですね。
大爆笑というのはめったにないのだけれども、深みがあって、何度も読み返したくなる、それがこの『鼻兎』という漫画の魅力だと思います。
鼻兎というキャラクターは未知で、何ができるのかわからない、だから作者もかなり自由にできたのかな、と思います。
「犬なりの」のような、いぬと鼻兎の関係性もあたたかくてつい笑ってしまいます。ニニコの子供たちの可愛さはすごい。
個人的に好きなのは、これ『鼻兎』っていうより小林賢太郎さん的だなと思った「思い出」。
自分の中で一番どうでもいい思い出をよこせよ -
Posted by ブクログ
一巻よりわかりやすくなってますね。
ニニコのキャラとかもうちょい謎めいた感じだったのにねえ。
キャラクターも不思議可愛い、みたいな感じが可愛い、になってきたような
でもこの「みんな何となく幸せ」な感じ、嫌いじゃない。
「テーキョ」はしょっぱなから笑った
に?とは?とは?
「おもちゃ鼻兎」はすごい癒された ニニコの子供も鼻兎もかわええ!
「こたつ」もすごいすき
「お誕生日達」や「マヒンさんの話」など、作者のあたたかさがじわりと伝わるこの巻。
一冊千円は高いと思うけど、じわじわ胸にくるこれはくせになる。
やっぱ好きだなあーゆっくり買い揃えたい -
Posted by ブクログ
面白い。けどこのサイズでこの薄さで1000円は高い。
コバケンということで読んだ、という人が大半だと思うし、わたしもそうだけど、そんなこと知らなくても充分漫画として成り立っている。
まあ小林さんならではのシュールな間とか、どんなに面白おかしくやっててもどこか哀愁漂う感じとかは持ち味なのだけれども。
鼻兎とイヌとニニコの三人がとてもかわいい。
三人で家を建てようとする話は爆笑した。「鼻兎は最後に賛成と言うことで、自分以外が提案したふうにしたいのだ」「違った!」の流れの繰り返しね。
くだらないことだけど、人間心理のあるあるw
あの辺りはコマ割りと表情が天才的だね。
舞台を演出する人でもあるからか -
Posted by ブクログ
mixi内において「小林賢太郎の才能に脱帽」というコミュニティが立ち上がり、なおかつその参加者数が12000人(自分もその中の一人。注:2008年1月8日時点) を越えている事実を、この戯曲集を読まれれば納得されるかもしれない。
ラーメンズのコントやこの戯曲集を見ていて感じるのは、ラーメンズはある一定のパターン・流れを定めて観客に構図を理解させるように話を進め、そこで理解してきた観客は次の流れを勝手に想像する。その観客の想像の流れとは違う流れにラーメンズは上手く持っていく。そこで観客の頭の中で"ズレ"が生じてくる。その"ズレ"が心地よく私達を楽しませ