あらすじ
透明人間を見たことがあると言い張る男と、透明なんだから見えないはずだと反論する男の、出口のない口論(「不透明な会話」)。金村は同じ列車に居合わせた友人の常磐と何気なく会話をする。しかしそこには大きな錯覚が……(「銀河鉄道の夜のような夜」)。未知なる「笑い」の世界に誘うコンビ「ラーメンズ」第四戯曲集。
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Posted by ブクログ
「風と桶に関する幾つかの考察」「同音異義の交錯」「銀河鉄道の夜のような夜」などかなり練られたコントが多く、文章として読むと小林さんの言葉へのこだわりにより感心させられる。
かと思えば「スーパージョッキー」のような片桐さんのユーモア任せなコントもあり、これだからラーメンズはおもしろい。
Posted by ブクログ
大半の舞台は映像で見てあったので、ラーメンズの二人を思い出しながら活字を追う面白い体験ができました。
特に音で聞くだけではわかりづらいウィットに富んだ掛け合いなどは、この戯曲集を読んでこそ楽しめるのかもしれません。
読み終わるともう一度舞台を見たくなるシリーズです。
短編だからスキマ時間にクスッと
舞台を中心に活躍するお笑いコンビ・ラーメンズ。その小林賢太郎さんによるコント戯曲集。YouTubeに公式アカウントからもコントが配信されているとのこと。ぜひそちらもみてみようと思います。 ちょっと電子書籍版は頁のスクロールの相性が悪くて、読みにくかった。
Posted by ブクログ
又吉直樹さんの「劇場」を読んだ後に読むことで、小林健太郎さんの天才ぶりを噛み締めることになった。
産み出す才能と実行する才能と継続する才能と。
ご本人の努力あってこそとは言え、努力だけで全てが揃えられるとは思えない、突き抜けた才能。
面白かった。
映像でも見たい。
Posted by ブクログ
コントの脚本なんだけど、クスクスと笑いながら愉しめる一冊の文芸集でもあります。複雑過ぎて「これライブで観た時まともに理解できるんだろうか?」と言う作品も中にはありますけど。(^_^;)
Posted by ブクログ
文字で読んでコントを思い返す。
視覚と聴覚で楽しんだものを、文字でも楽しめるんだから小林賢太郎はすごいんじゃなかろうか。
そりゃあ、先にコントを見てるっていう補整もあるんだろうけれど。
でも、文字で理解できることと聞いて理解していたことが一緒になるように作れる、ということはやっぱり才能であり、努力だと思う。