上杉忠弘のレビュー一覧

  • 花咲小路一丁目の髪結いの亭主

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    花咲小路商店街シリーズ6巻目
    今回の舞台は一丁目の「バーバーひしおか」

    語り手は、住み込みで働く口の固い「鋼鉄のセーラこと、せいらちゃん」

    理容師だった祖父に憧れ、同じ道を歩んだせいらちゃん。祖父は他界し、昔ながらの風情を残した「バーバーひしおか」に「働かせてください」と飛び込んだ。

    バーバーひしおかでは奥さんのミミ子さんが働き
    旦那さんの凌次郎さんは、所謂「髪結いの亭主」
    働かず、家のこともせずゆったり暮らしていた。

    でも凌次郎さんの正体は、屈指の能力を持つ美術品鑑定士だった。

    ヴィネグレット、サンプラーなど
    美術品や骨董品を取り巻くお話が短編で綴られ、この商店街の誰にも愛される「

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    2025年02月22日
  • 花咲小路三丁目北角のすばるちゃん

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    花咲小路商店街シリーズ5巻目
    今回の舞台は三丁目北角の「駐車場 カーポート・ウィート」

    語り手は、高校を卒業してすぐに家業(駐車場)を継いだ「すばるちゃん」

    母親は出ていき、父親に育てられたすばるちゃんだがその父親も病死。
    隣の家の弦さんと、同級生で幼なじみの瑠夏ちゃんに見守られながら生きてきたが、この3人には秘密があった。それは亡くなった父親の魂が愛車のシトロエンに宿り、ラジオを通じて話しが出来ること。

    駐車場に訪れる人は様々だ。
    商店街に仕事や食事に来る人。パチンコに来る人。
    商店街のレシートを持ってくれば、無料になる「カーポート・ウィート」には、様々な人が訪れる。
    すばるちゃんは弦

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    2025年02月15日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    花咲小路商店街シリーズ3巻目
    今回の舞台は二丁目のお花屋さん
    「花の店にらやま」
    語り手は、高校を辞めることになった高校生
    「めいちゃん」

    めいちゃんは、高校を辞めていとこの「花乃子さん」が営むお花屋さんで働くことにする。
    イケメンの双子、「柾兄ちゃんと柊兄ちゃん」も一緒だ。
    花乃子さん姉弟のご両親は事故で亡くなっていて
    3人でお花屋さんを営んでいる。
    ある日、めいちゃんは気付く。
    お花の依頼を受けている花乃子さんの瞳にガーベラが咲いていることに。
    花乃子さんは、お花を依頼する人の思いが分かってしまうという。そこに込められている思いが楽しいものでないのであれば、助けたい、力になりたいと
    前作

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    2025年02月02日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    ほのぼのとした物語。ミステリーもありますが、それより、昔から繋がってきた商店街の人たちの日常と絆のほうが目立っています。懐旧の念が語られているイメージを受けています。

    といえども、その「昔」というのは私が参加したことがない時間なので、実はただの想像かもしれません。

    で、この本を読んでいるとき、熱海に旅行に行きました。観光シーズンではないからか、人が少なくて、閉店時間も早かったです。別にレトロなスポットに行ったわけではないが、なぜか散歩しているだけで、妙に昭和的(?)な雰囲気を感じました。昭和を経験したことがないですけど。なのでこれもまた勝手な印象なのかもしれません。

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    2024年12月29日
  • 花咲小路三丁目のナイト

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    今回の舞台は三丁目にある
    【喫茶ナイト】
    ナイトってカタカナだから紛らわしいけど
    花咲小路商店街のnight(夜)を守るKnight(騎士)

    高潔な意志をもった誰かのために闘う騎士
    花咲小路商店街に住む人達が夜な夜な相談するために訪れる
    そしてその悩みを解決する
    まさに騎士
    仁太さんカッコよかった
    望くんも仁太さんと一緒にいて自分のやりたいことが見つかってよかった

    そして淳ちゃん刑事とミケちゃん
    よかったー

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    2024年11月16日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    小さな商店街
    花咲小路四丁目に住む矢車聖人さんは
    かつて、英国で「Last Gentleman-thief SAINT」と
    呼ばれた大泥棒だ。
    誰も傷つけず、何も壊さず、捕まることもない。
    つまり、日本でいう義賊。
    彼の作戦はいつでも、Perfectだったし今でもそれは変わらない。
    そんな彼は学習塾を営む娘の亜弥と2人で
    静かに暮らしているが、時折商店街で起こる小さな事件や不穏な気配を若者の仲間、克己くんと北斗くんと解決していく。

    この解決の仕方が壮大で最高だ。
    底意地の悪い人などが出てこず、多少のリアリティーと小説ならではの虚構があり、さらっと読書を楽しむには最適な作品だった。
    シリーズ物

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    2024年10月19日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    高校中退後、親戚の花屋に住み込みで働く事になっためいちゃん視点で語られる花咲小路商店街のお話。めいちゃんは「元気で頑張り屋で健気で優しくて17才というには少し幼さが残る女の子である」という設定が、めいちゃんの語り口なのに胸焼けするほどアピールされてて、小路先生めいちゃんの事大好きなんだなと読んでて思いました。
    ラストは大団円なので(たとえ途中はイライラしても)すっきりした読後感をお求めの方にはおすすめです。

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    2024年09月05日
  • 花咲小路三丁目のナイト

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    シリーズも早いもので四作目。私自身もすっかり商店街になじんだ感じがします。
    新しいメンバーが増えるのも楽しいですが、もともとの面々の生活が伺えるのも楽しい。

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    2024年03月23日
  • ねこの看護師 ラディ

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    ネタバレ

    つらいめにあったねこだから、他の動物のつらさがわかる。そばでよりそってくれるだけで心がなごんで癒してくれる。実話なので説得力がある。動物の保護施設についても考えさせられる。

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    2024年01月19日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    すべてうまく行って、おさまった結末、ほんわかしました。
    少し若い世代向けの小説なので、最初は入り込めなかったけど、中盤からよかった。

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    2023年10月23日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    東京バンドワゴンを彷彿とさせる日常生活ミステリーって感じかな。
    大盗賊が正義にために大活躍ってところはバンドワゴンと違って現実味が薄れますが。
    それでも大企業に押されてさびれゆく商店街に活気を戻すには、という現代社会の悩みの種を扱っているところは日常生活ストーリーだな。

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    2022年04月07日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    このシリーズは何冊もある。まだこの本しか読んでないが、この商店街にはユニークな人々が暮らし様々な事件が起こるようだ。ただ本当に困る揉め事は今のところないようだ。とても楽しそうな商店街のようで次も又読みたいと思った。

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    2022年04月05日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    ネタバレ

    花咲小路商店街に起こった問題を解くため立ち上がった伝説の大泥棒=亜弥の父だが、その手段が…スケール大きすぎないか?
    何となく煙に巻かれた感じ。
    今回出てきた商店街の人たちが次巻以降どう繋がっていくのか楽しみ。

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    2022年03月11日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    スマートな怪盗紳士がイギリスで引退して日本の廃れた商店街にいるという設定.宝石のような小さなものでなく彫刻作品という大きな美術品をどこに隠していたか,ミステリーの面白さとゲームの楽しさがある.亜弥と克己の幼馴染のほのぼの恋愛模様や商店街の人情厚い交流もいいし,これからの商店街の活性化もわくわくする.

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    2020年02月25日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    花咲小路シリーズ第一弾。
    第2弾の『花咲小路一丁目の刑事』を先に読んで、面白かったのでこちらも読んでみた。
    四丁目の聖人は”泥棒”、それも”世界をまたにかける大泥棒(?)”
    現代版鼠小僧と言ったところか…
    ただちょっとねぇ…、現実離れしすぎていて…
    って、”鼠小僧”なんだからそれは当たり前のことなんだけど(笑)

    二丁目、三丁目、三丁目北角、とシリーズ第5弾まで既刊なので、そちらも読んでみよう。

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    2018年11月27日
  • ねこの看護師 ラディ

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    本当にポーランドのシェルターでおこったこと。

    自分も傷つけられて死にそうだったこねこのラディが、看護師のようにシェルターに運ばれてくる動物たちに寄り添う。

    「白いソニア」の作者

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    2018年05月20日
  • 花咲小路一丁目の刑事

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    花咲小路で起こる細やかな事件を、刑事となって祖父母の家に居候することになった淳ちゃん刑事が解決していくほのぼのミステリー。忙しい刑事の職務の合間の非番の日を全ておばあちゃんが持ってくる相談事を解決するために奔走する淳が正直哀れ。休ませてやれよ…(´;ω;`)。でも街の個性的な人々と解決する小さな事件は事情も様々で、優しい人情で解決しているので、読後感は爽やかで良いです。シリーズ2作目を先に読んでしまったので、1作目を早く読もうと思います。

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    2018年04月04日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    「花咲小路の聖人」、「花咲小路二丁目の刑事」に続く「花咲小路」シリーズの3作目。

    いじめで高校を中退した「めいちゃん」は、いとこの花乃子さんが花咲小路商店街で営む花屋で働くことに決めた。

    めいちゃん目線で進行するストーリーで、

    始めから終わりまで、ホワホワッとしたムード。

    悪意もなく、登場人物が全員、善人ではある。

    心を削られることもなく、安心して読み進められる。

    ワタシとしては、2作目が好きだ。

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    2017年12月13日
  • 花咲小路一丁目の刑事

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    のんびりしたストーリーだ。内容が緩いタッチなので、僕にとってはあまり印象的ではない。もう少しひねりというかインパクトがあってもいいかな。そうなると、この著者の別の作品である東京バンドワゴンと似たようなものになるかも。僕としては、東京バンドワゴンのほうが印象的だ。

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    2017年06月10日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    主人公サイドの人々が事件を起こしているにもかかわらず、「何も知らされないことで守られている女の子(…と呼ぶには微妙な年齢の、女子)」が語り手であるがゆえに、全貌は闇の中。
    トリックも過去も大半が暴かれないので、ちょっともやっとする。そういうものだと思って読めば良いのだろうけれども…。

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    2016年09月07日