大河原邦男のレビュー一覧
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いー感じに、ギスギスしているわぁ。
こういう、細かい芝居をかかせると、安彦 良和は、天下一品だなぁ。
逆に、大局を見た盛り上がらせ方なんかは苦手なのですが、ガンダムの場合、大きな流れがしっかりしている富野 由悠季原作なので、両方の長所が活かされている感じです。
それは、安彦 良和よりも、ちょっと小粒になるけど、美樹本 晴彦もそうですねぇ。
やっぱり、絵をかく人というのは、細かいところが気になるんでしょうか。
そして、アニメでは雑だった部分が、丁寧にかけています。
まあ、ホワイトベースが大気圏内を飛んでいるという不自然さは仕方ないんですけどね。
でも、人間のこまかいところは本当にうまくて、 -
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ここからは今までは設定のみでこういった媒体では詳しく語られてこなかった戦前の話が展開され、この作品の真骨頂とも言うべき所だろうか。
シャア・セイラの過去を軸に戦前のジオン公国成立付近の話が描かれる。
ジャブローからスムーズに導入し、ダイクンの死を最初に持ってくることで非常に劇的に演出されている印象。
ザビ家内での力関係が本編の印象そのままにさらに具体化されているような感じで呑み込み易いとともに興味深さも感じる。
ラルとハモンや後の部下たちの出し方が凄まじく面白い。現状ラルと兄弟の絡みが少ないのは気になるが、全体的に魅力的に話が展開している。
ガンタンクが戦前から存在している設定は受け入れられ -
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10年かけての完結とあって感動もひとしおであった。
自分はガンダムに特別な思い入れがなくテレビシリーズもほとんど観たことがなかったが、それでもジ・オリジンは世界観や戦争の構図がじっくりと描かれていてロボット物というよりも戦争物として面白く読むことができた。
引いた視点で大局を描くというよりも、複数の人間の主観的な視点を描くことで全体像を浮かび上がらせていくような構成は地味ながら丁寧。善人・悪人という二元論では語れない複雑な図式は読み応えがあった。特にジオン側であるザビ家の兄弟達の関係性は物語に奥行きを与えている。
物語以外の部分では、やはり絵が良かったように思う。緻密でかっこいい。
少し古