石井千湖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者のライター・石井千湖さんが、ご自身の友情をいったん脇に置き、膨大な参考文献をもとに文豪たちの関係を掘り起こした一冊です。
文学館と称される場所に時折出かけるのですが、そこで感じるのは、文豪同士が思いのほか複雑に、そして濃密に結びついているということです。著者の言うとおり、文壇は実に狭い世界だったのだと実感します。今も本質的には変わらないのかもしれません。
既に知っている逸話もあれば、初めて知る関係もあり、興味深く読み進めました。
個人的には、川端康成が多くの弔辞を読んでいることが印象に残っています。いくつかの文学館で、巻紙のような奉書紙(だと思うのですが)にしたためられた達筆な弔辞が展示されているのを目にしてきました。あまりに見事な筆致で その場では読み取れないことも多いのですが、それぞれの故人への深い思いが込められた、格調高い文章であると言われています。
菊池、坂口、堀辰雄等々 かなりの数らしいです。三島由紀夫の葬式では 葬儀委員長でした。
来月は、少し遠方の文学館へ足を運ぶ予定です。今回の読書を踏まえて訪ねれば、これまでとはまた違った見え方ができそうで、今から楽しみにしています
そして 文豪ってなんだろうという事を私なりに考えていました。
まあ 人それぞれの文豪でいいんですけど。
本作を読んで再確認した事は
生まれは江戸時代でも 活躍は明治以降の作家という事だろうと。
それには 現在の創作物語を小説と呼び 小説家とされた頃活躍している必要があるのではと考えますと
読んだ事はないですけど 坪内逍遥の
「小説神髄」で 小説という名称の確立以降の作家さんなのかなと。
大御所がなくなって 文豪に上位変換。
で、いつまで文豪と呼ばれるかというところですが、この小説の定義が細分化されたあたりで終了になったのではと考えました。
エンタメ小説という名称が確立されたあたり、
平成くらいからは 文豪が増えていないのかな
という事で kumaさんと結局は同じような意見となりした。
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Posted by ブクログ
「なぜ私たちは積読をしてしまうのか」
積読をしている12人のインタビューが記載されています。それぞれの本棚の写真もたくさん載っているのですが、どなたも本が好きな方というのが伝わってきます。乱雑に積んでる人の本棚も、知的だからか不思議とオシャレに見えてきます。
12人いれば12人分の積読&読書事情があり、参考になります。時に日本在住ドイツ人の方のインタビューに関しては日本とドイツの読書の違いを教えてくれてとても興味深いです。
またデータ化についても言及してあります。本の「自炊」という言葉の使い方があることを初めて知りました。
自身が非常に積読が多いのですが、これを読むと積読への罪悪感がやわらぎます! -
Posted by ブクログ
ネタバレYouTubeで中田敦彦さんが、この本を紹介していて興味を持ったので読んでみました。
13組の文豪たちの友情の履歴書です。
挿絵がイケメンで、人物相関図もあり文豪の事がわからなくても読んでみる気になりました。
印象に残ったところを残しておくなら‥
第一章
永遠のニコイチ 自他ともに認める親友
川端康成と横光利一
仲良しエピソードにほっこり。
第二章
早すぎる別れ 夭逝した文豪と友人たち
正岡子規と夏目漱石
言葉で繋がり言葉で見送る。
第三章
愛憎入り交じる関係 ケンカするほど仲が良い二人
谷崎潤一郎と佐藤春夫
細君譲渡事件に驚きました。最後が悲しくもクスッと笑えて、お孫さんが語る谷崎潤一郎と佐藤春夫を読むとますます人間らしさが感じられ、文豪の人柄を知った上で本を手に取って読んでみたいと思いました。
作家さんのあとがきで、大学時代の友人が室生犀星と萩原朔太郎の友情について教えてもらったのに、疎遠になっているとの事。この本がお友達の目にとまっていたら良いなぁ。と思いました。