【感想・ネタバレ】文豪たちの友情(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

佐藤春夫と堀口大學は、仲良しすぎて恋人だと疑われた? 芥川龍之介は友達を思って己のパンツを貸した? 国木田独歩と田山花袋はケンカばかりなのに同居していた? 「ぼくのお父さんになって」と懇願される夏目漱石? 近現代史にその名をとどろかせる文豪たち。彼らの人間関係は一口に友情と呼ぶのもはばかられるほど濃厚な魅力に満ちていた。文庫化に際し、新章を加え大幅改稿した完全版。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

挿絵が今の時代こういう方が売れるんだろうと思いつつも彼らの写真そのままでいいよなと思わないでもない。

内容は適度に掻い摘まれていて読みやすいが、やっぱり戦前の作家はそれこそ「文豪」と称される人物が多いものの、局所的に渉猟する程度に落ち着く。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

「ああ友よ佐藤春夫よかかる時恋人よりも恋しきも汝(なれ)」(堀口大学)
「君だけは知ってくれる ほんとの私の愛と藝術を」(室生犀星→萩原朔太郎)
「いたって非社交的な私にとって、乱歩はただひとりのひとだったのである」(横溝正史)
ちょっとあなた方仲良すぎません~!?とにんまりしてしまうエピソードが満載。文豪だけあって親愛の表現も豊富。
武者小路実篤が志賀直哉に送った、「僕はおこってゐる、ほんとにおこってゐる、あとで電話をかけておこるが今はハガキで怒る、」が可愛いすぎた。ぷんすこ。

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2021年12月09日

Posted by ブクログ

近現代史にその名をとどろかせた文豪たち。彼らの人間関係は一口に友情と呼ぶのもはばかれるほど濃厚な魅力に満ちていた。文豪好きならこれを読め!

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2021年11月16日

Posted by ブクログ

この時期の文豪の仲の良さがわかる面白い本でした。しかし、萩原朔太郎は酷い!美少年だと思ってた室生犀星が背の低い頑強な男だったとか書くな!(笑)その後二魂一体の親友になったけれども。それ以外にも様々な仲の良い文豪たちが物語と共に出てきて、かなり読みやすいお勧めブックガイドなども付いた親切な本でした。

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2021年09月13日

Posted by ブクログ

#885「文豪たちの友情」
 明治大正昭和戦前の文豪たちの人間関係に特化した一冊。既知の事項が多いですけど、かうして丸ごと一冊そのテエマで語るといふ切り口は中中面白うございます。
 現在だつたらマスコミやSNSの好餌となりさうなネタで溢れてゐます。田山花袋や国木田独歩、葛西善蔵や嘉村礒多など、名前を聞いただけで文学少年だつた時分を思ひ出すのでした。

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2022年11月21日

Posted by ブクログ

学生時代に好んで読んだ近代文学。
当時は文学を読むということしかしなかったけれど(太宰治は卒論に選んだので少しは知っていた)、社会人になってから文豪たちの人となりに触れるエピソードなどを知って、興味があった。
文豪たちの交友関係を紐解く手引書のようで、面白く読んだ。
当たり前だが、彼らも人間だったのだ、と、少し身近に思えた。

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2022年09月16日

Posted by ブクログ

立東社で出していた単行本の文庫化。改稿&書き下ろし新章追加されています。

追加されたのは四章丸ごとで、以下がその扱ってるネタです。
・夏目漱石と門下生たち
・志賀直哉と弟子たち
・江戸川乱歩と仲間たち
・コラム 文豪たちのキャラクター化の先駆け

乱歩周辺の、探偵小説界隈の仲間たちを扱ってくれたのが嬉しい。漱石門下生の話などは文学史的にもメジャーなネタだと思うのですが、雑誌「新青年」を中心に広がっていた探偵小説の人間関係も、掘るとなかなかあちこちドラマ満載なんですよね…。

というわけで、既に単行本版持っている人も、この新章追加分だけでもかなりのボリュームがあるので、文庫版買う意味があるかと思います。

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2021年09月09日

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