感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年11月05日
挿絵が今の時代こういう方が売れるんだろうと思いつつも彼らの写真そのままでいいよなと思わないでもない。
内容は適度に掻い摘まれていて読みやすいが、やっぱり戦前の作家はそれこそ「文豪」と称される人物が多いものの、局所的に渉猟する程度に落ち着く。
Posted by ブクログ 2021年12月09日
「ああ友よ佐藤春夫よかかる時恋人よりも恋しきも汝(なれ)」(堀口大学)
「君だけは知ってくれる ほんとの私の愛と藝術を」(室生犀星→萩原朔太郎)
「いたって非社交的な私にとって、乱歩はただひとりのひとだったのである」(横溝正史)
ちょっとあなた方仲良すぎません~!?とにんまりしてしまうエピソードが満...続きを読む載。文豪だけあって親愛の表現も豊富。
武者小路実篤が志賀直哉に送った、「僕はおこってゐる、ほんとにおこってゐる、あとで電話をかけておこるが今はハガキで怒る、」が可愛いすぎた。ぷんすこ。
Posted by ブクログ 2021年09月13日
この時期の文豪の仲の良さがわかる面白い本でした。しかし、萩原朔太郎は酷い!美少年だと思ってた室生犀星が背の低い頑強な男だったとか書くな!(笑)その後二魂一体の親友になったけれども。それ以外にも様々な仲の良い文豪たちが物語と共に出てきて、かなり読みやすいお勧めブックガイドなども付いた親切な本でした。
Posted by ブクログ 2022年11月21日
#885「文豪たちの友情」
明治大正昭和戦前の文豪たちの人間関係に特化した一冊。既知の事項が多いですけど、かうして丸ごと一冊そのテエマで語るといふ切り口は中中面白うございます。
現在だつたらマスコミやSNSの好餌となりさうなネタで溢れてゐます。田山花袋や国木田独歩、葛西善蔵や嘉村礒多など、名前を...続きを読む聞いただけで文学少年だつた時分を思ひ出すのでした。
Posted by ブクログ 2022年09月16日
学生時代に好んで読んだ近代文学。
当時は文学を読むということしかしなかったけれど(太宰治は卒論に選んだので少しは知っていた)、社会人になってから文豪たちの人となりに触れるエピソードなどを知って、興味があった。
文豪たちの交友関係を紐解く手引書のようで、面白く読んだ。
当たり前だが、彼らも人間だったの...続きを読むだ、と、少し身近に思えた。
Posted by ブクログ 2021年09月09日
立東社で出していた単行本の文庫化。改稿&書き下ろし新章追加されています。
追加されたのは四章丸ごとで、以下がその扱ってるネタです。
・夏目漱石と門下生たち
・志賀直哉と弟子たち
・江戸川乱歩と仲間たち
・コラム 文豪たちのキャラクター化の先駆け
乱歩周辺の、探偵小説界隈の仲間たちを扱ってくれたの...続きを読むが嬉しい。漱石門下生の話などは文学史的にもメジャーなネタだと思うのですが、雑誌「新青年」を中心に広がっていた探偵小説の人間関係も、掘るとなかなかあちこちドラマ満載なんですよね…。
というわけで、既に単行本版持っている人も、この新章追加分だけでもかなりのボリュームがあるので、文庫版買う意味があるかと思います。