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Posted by ブクログ
文豪たちの人生と、そこに絡む友情についてまとめた一冊。文章がすっきりしていて読みやすく、2時間ほどで読み終わりました。文豪たちは自由気ままに仕事や恋愛をする一方で、その才能ゆえに人とぶつかることも多かったようです。精神的に不安定な時期を過ごした文豪も多いですが、それでも後世に残る名作を生み出している。その背景には、確かな友情があったのではないかと思いました。今のように、決められたレールの上を淡々と進む人生ではなく、無職の期間があったり、友人の家に長く滞在したり。そうした自由な時間や人とのつながりの中から、少しずつ人生の幅が広がっていく感じが、なんだかうらやましくもあります。文豪たちそれぞれの人生そのものが、一つの小説のようで面白い。才能だけでなく、友人や恋愛、ちょっとした悶着までが重なって、その人の人生をより魅力的なものにしているのだなと感じました。友人同士で恋人を取り合うようなことがあっても、それでも友情が崩れないのは、なかなかすごいですよね。最後のほうに、作者が参考にした本をまとめて紹介しているのも丁寧でよかったです。紹介されている本も、少しずつ読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
著者のライター・石井千湖さんが、ご自身の友情をいったん脇に置き、膨大な参考文献をもとに文豪たちの関係を掘り起こした一冊です。
文学館と称される場所に時折出かけるのですが、そこで感じるのは、文豪同士が思いのほか複雑に、そして濃密に結びついているということです。著者の言うとおり、文壇は実に狭い世界だったのだと実感します。今も本質的には変わらないのかもしれません。
既に知っている逸話もあれば、初めて知る関係もあり、興味深く読み進めました。
個人的には、川端康成が多くの弔辞を読んでいることが印象に残っています。いくつかの文学館で、巻紙のような奉書紙(だと思うのですが)にしたためられた達筆な弔辞が展示されているのを目にしてきました。あまりに見事な筆致で その場では読み取れないことも多いのですが、それぞれの故人への深い思いが込められた、格調高い文章であると言われています。
菊池、坂口、堀辰雄等々 かなりの数らしいです。三島由紀夫の葬式では 葬儀委員長でした。
来月は、少し遠方の文学館へ足を運ぶ予定です。今回の読書を踏まえて訪ねれば、これまでとはまた違った見え方ができそうで、今から楽しみにしています
そして 文豪ってなんだろうという事を私なりに考えていました。
まあ 人それぞれの文豪でいいんですけど。
本作を読んで再確認した事は
生まれは江戸時代でも 活躍は明治以降の作家という事だろうと。
それには 現在の創作物語を小説と呼び 小説家とされた頃活躍している必要があるのではと考えますと
読んだ事はないですけど 坪内逍遥の
「小説神髄」で 小説という名称の確立以降の作家さんなのかなと。
大御所がなくなって 文豪に上位変換。
で、いつまで文豪と呼ばれるかというところですが、この小説の定義が細分化されたあたりで終了になったのではと考えました。
エンタメ小説という名称が確立されたあたり、
平成くらいからは 文豪が増えていないのかな
という事で kumaさんと結局は同じような意見となりした。
Posted by ブクログ
立東社で出していた単行本の文庫化。改稿&書き下ろし新章追加されています。
追加されたのは四章丸ごとで、以下がその扱ってるネタです。
・夏目漱石と門下生たち
・志賀直哉と弟子たち
・江戸川乱歩と仲間たち
・コラム 文豪たちのキャラクター化の先駆け
乱歩周辺の、探偵小説界隈の仲間たちを扱ってくれたのが嬉しい。漱石門下生の話などは文学史的にもメジャーなネタだと思うのですが、雑誌「新青年」を中心に広がっていた探偵小説の人間関係も、掘るとなかなかあちこちドラマ満載なんですよね…。
というわけで、既に単行本版持っている人も、この新章追加分だけでもかなりのボリュームがあるので、文庫版買う意味があるかと思います。
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小説・文芸
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