【感想・ネタバレ】文豪たちの友情のレビュー

あらすじ

彼らの関係は、とてもややこしくて、とても美しい。
文豪同士の友情を追ったエッセイ集。

佐藤春夫と堀口大學は仲良しすぎて男色関係を疑われた?
室生犀星と萩原朔太郎の出会いは最悪だった?
国木田独歩と田山花袋は同居していてもケンカばかり?

最近再び注目を集めている、日本の文豪たち。学生時代、教科書で彼らの存在を知った、という人も多いでしょう。でも、教科書に載っているから、後世に名をのこしているから、彼らはわたしたちにとって遠い存在なのでしょうか?文学で成功してやろうとがんばっていた若き日の彼らは、本当はどういう人たちだったのでしょうか?

本書では、文豪同士の友情にまつわる逸話を紹介しながら、彼らの人生と作品に迫ります。第一章は自他ともに認める「ニコイチ」の二人を取り上げました。第二章は若くして亡くなった文豪を取り巻く人間関係がテーマです。友人を代表して一人の作家を選んでいますが、他にも親しかった人たちの言葉を多めにピックアップしています。第三章は絶交のあと和解するなど、一筋縄ではいかない二人の複雑な関係を浮き彫りにすることを目指しました。全13組の文豪たちの「友情の履歴書」を、ぜひ味わってみて下さい。文豪がテーマのマンガやゲームの元ネタもわかります。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

小6のときこれで読書感想文書いた。
十人十色なのは作品から痛いほど伝わるが、やっぱり共通するところはあるんだなと思わせられる本

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2021年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文豪たちの関係性は表面上でしか知らなかったから凄く興味深かった。
作家の表現力でみる友人評は巧みな語彙力で色彩豊か。
そこに愛あるツッコミが著者さんから入ってとても読みやすかった。
時代さえ同じであればほとんど知り合いという世間の狭さは驚きだった。佐藤春夫、何者だ。

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2022年01月04日

Posted by ブクログ

意外な文豪たちのつながり。
現実は小説より奇なりを字で言ってる人たちばかりで、名を残す人たちって、これくらいじゃないといけないのかしら…と思いをはせました。

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2021年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ニコイチな二人、短命に逝った友を思う、愛憎劇、の三つに分けた文豪達の友情を紹介。短命に逝った文豪との友情録は、切ないの一言。文豪達の途切れ途切れだったエピソードが、誰かとの友情を通して一つの流れとしてまとめられていて面白く読めた。
 どれも心惹かれるエピソードだったが、金田一と石川啄木との交友について知ると、啄木の作品を読み返したり、新しい作品を読んでみたくなった。つらっと数えるだけでも、太宰、荷風、谷崎などと揉めていた佐藤春夫のすっぱりばっきりな気性にうーんと唸りつつ、それだけの対人関係トラブルを繰り広げながらも門弟三千人だし、揉めるための人間関係に事欠かなかった佐藤春夫はよほど魅力的な人なんだろうなあと思う。
 太宰治と坂口安吾のエピソード紹介があったが、他のケースと比較して書くことがなさそうだった。太宰を取り上げるなら、檀一雄との組み合わせの方がよさそうに思えたが、文ストと文アルの登場人物を考慮しての取り上げか。

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2018年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史上の人物でしかなかった文豪たちが身近に感じられた。今でいうインフルエンサーのように自分の人生や出来事が小説のエッセンスになっていて生きにくさを感じた。一方で小説家同時の友情が思ったよりも根強くてほっこりした。

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2025年02月11日

Posted by ブクログ

文豪にはまっていた頃に某アプリで購入。
AとBが仲良しであればAとCが親友、BとCはライバル…のように繋がりがあり、やっぱり文壇人の交友関係は面白いなと感じた。

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

色んな文豪たちの友情の話。
こういう友情良いな、今の時代だったらできるかな?
イラストレーターの 鈴木 次郎さんが好きなので思わず購入した一冊。
読みやすくすぐ読めました。もっとマイナーな人たちがいれば、もっと掘り下げて色々な友情話書いてくれたらもっと面白いだろうな~
個人的に正岡と夏目の友情があったので良かったです。

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2023年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

YouTubeで中田敦彦さんが、この本を紹介していて興味を持ったので読んでみました。
13組の文豪たちの友情の履歴書です。
挿絵がイケメンで、人物相関図もあり文豪の事がわからなくても読んでみる気になりました。
印象に残ったところを残しておくなら‥
第一章
永遠のニコイチ 自他ともに認める親友
川端康成と横光利一
仲良しエピソードにほっこり。
第二章
早すぎる別れ 夭逝した文豪と友人たち
正岡子規と夏目漱石
言葉で繋がり言葉で見送る。
第三章
愛憎入り交じる関係 ケンカするほど仲が良い二人
谷崎潤一郎と佐藤春夫
細君譲渡事件に驚きました。最後が悲しくもクスッと笑えて、お孫さんが語る谷崎潤一郎と佐藤春夫を読むとますます人間らしさが感じられ、文豪の人柄を知った上で本を手に取って読んでみたいと思いました。
作家さんのあとがきで、大学時代の友人が室生犀星と萩原朔太郎の友情について教えてもらったのに、疎遠になっているとの事。この本がお友達の目にとまっていたら良いなぁ。と思いました。

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2021年10月06日

Posted by ブクログ

文豪たちの友情はドラマチックで、アニメやゲームに取り上げられたのも納得。
極めて個人的なやり取りが、雑誌に投稿されたり、作品に取り入れられたりと公開されているのも面白い。

現代の作家もエッセイやインタビューのなかで、他の作家との関係が語られることがあるが、
100年後に振り返られることはあまりないのではないか。

1章が20ページ程で読みやすく、文豪にそこまで興味がない人でもさらりと読める本だ。

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2021年03月21日

Posted by ブクログ

あの名作を書いた人たちの意外な姿。

最近の文豪ブームに乗った本とはいえど、当時の文章をそのまま引きながら、たまに著者の愛あるツッコミが入る、個性を感じる一冊。たまに、友情ではないのでは、とか、友情ってほどでもないのでは、とか思うことも。それでも文豪の姿を知るのは、作品への興味をかきたてる。

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2019年12月31日

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