船津紳平のレビュー一覧
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ネタバレ 無料版購入済み
犯人達への拍手と挽歌と苦笑い
まず、「犯人達の事件簿」は読者が原作を既読であることが前提である。
原作特有の幻惑さと不気味さを10代で体験した身であるが、それから20年余り。「犯人達の事件簿」のユーモアが40代になった今の自分にじわりじわり来る。
全ての犯人に言えるのが「その努力を健全な方向へ使え」。やり方によっては手を汚すこともなく復讐を完遂できたはず。特に「MR.レッドラム」は。
本作品のラスボスである金田一少年に目をつけられる環境を自ら作成し、トリックの完成まで汗と涙にまみれて努力し、トリックをやりきったことに陶酔し、金田一にトリックを公衆の中で暴かれるという辱しめを受ける。
この作品はそんな犯人達への拍手と挽歌である。
作者もあとがきで述べているように、原作者へのリスペクトが感じられる。あくまで犯人が弄られているのはトリック成立までの過程であり、動機そのものには触れていない。作画の再現度も高い。原作初期のポッチャリ感から、case期の「スクリーントーンを多用した影の付け具合」まできっちり再現。犯人へのインタビューで締めくくるエピローグまでテンポも良い。この外伝そのものの完成度も楽しめる。
第一巻に登場する「ファントム」「MR.レッドラム」は愛する者の敵討ちが動機。「放課後の魔術師」も「元の所属先から押し付けられた貧乏籤に長年苦しめられた」という、些か同情の余地はあった。しかし、トリック成立までのドタバタぶりや巻末の「夜空に浮かぶ犯人達のドヤ顔」を見ると同情心も砕け散る。
冥土または刑務所で金田一少年の驚異に悶え続けるのが彼等に下された永遠の罰であり、読者にとって一番の笑い所である。 -
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金田一強すぎィ!
犯人達の事件簿に興味があり、読みたいと思ってましたが、金田一を今から集めるのはなかなか難しい…。そんな悩みもこの電子書籍で解決しました。
本編?原作?ももちろん面白いのですが、この回の犯人は金田一の無敵さに1番被害を受けてるので、ギャグがキレッキレです。おススメです。 -
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あの伝説の外伝が返ってきた
かつてその物語構成の秀逸さから金田一少年ファンのみならず一般の漫画読み好事家らにも注目を受けた時の話題作が返ってきた!
時代は令和4年こと2022年、金田一少年の事件簿が30周年を迎える年、かつてマガポケで連載され単行本第10巻にて大団円を迎えた金田一少年の外伝作品である犯人たちの事件簿が復活した。
今回は旧シリーズから零れた「剣持警部の殺人」「錬金術殺人事件」「ゲームの館殺人事件」の三本立てで物語が展開したが、今回は金田一シリーズの30周年を祝うご祝儀的性質を持つため、随所にそのことを祝うコメントや、今後ともシリーズが円満に続いていくように祈願した応援などがちりばめられている。即ちファンによる応援レターのようなものといえ、この作品を読むことで作者と読者が一身になり金田一少年シリーズを応援できると感じた。
この作品は原作本編ありきの外伝であり、本編が続く限りまた復活する機会が訪れるかもしれない。