オノ・ナツメのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一言で言うなら「不幸な男の不幸な人生を描いた」マンガ。映画で言うなら「嫌われ松子の一生」みたいな感じです。ただ、これは松子(主人公)の一人称でちゃんと少年からずっとその人生を進みます、語り部は居ません。
「嫌われ〜」もそうなのですが、この作品の好きなところは、主人公の人生を、作者のさじ加減で幸せだったか不幸だったか断言していないところです。
正直、読んでて辛くなる部分も在ります。
でも、主人公がそれをどう感じるか・・・登場人物の喜怒哀楽とそれを見る読者の喜怒哀楽をクールに切り離してくれている、大胆な作品になっていると思います。
絵は非常に個性的なので、好き嫌いははっきりしているかもしれません