オノ・ナツメのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミニシアター系で、しかも単館上映のアート系の映画?のような雰囲気。
比較的初期のCLAMP作品ぽいともいえるかもしれない。
とにかく大人向けの作品。10代、20代が読むものではないと思う。 地位、財産、家族、仕事… それなりに社会で過ごしてきたけれど、それに嫌気がさしたり、疑問を持ったり……逃げ出したい、と思うようなことができたら、この作品を面白いと感じる資格が持てるのではないだろうか。
タイトルの『逃げる男』。逃げた先で待ち構えていたものは……
行間とか、情景描写による登場人物の心象を読み取れない人には不向き。
日記の1は、「落とした」訳ではないですよね。 -
Posted by ブクログ
参勤交代マンガもこの第5巻で完結。最後まで人物の見分けがつかなかったのだけど面白かった。やはりオノ・ナツメはどんどん上手になってる。ただ山の中を一行が歩いているだけで画になる。寄りと引き、コマの大小、アングルの高低、画角の狭広、こういうののバランスが極めてうまい。
何年か前、NHKマンガ夜話でオノ・ナツメが取り上げられた時(たしかリストランテ・パラディーゾをやったのか)、映画評論家がフランス映画の影響ガーなどと宣って、いしかわじゅんとかにボロクソ言われていたのを思い出す。まあ、影響がないとは言わないし映画的な印象のコマ割りではあるかもしれないけど、そのあたりをちゃんと消化したうえで画面を構成し