オノ・ナツメのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オノナツメはとにかく1枚絵のセンスがいいと思っていて、表情とか構図とか配色とか、目を惹き付けずにいられない。
漫画はというと、お話も絵もさらっと読めてしまうので、一読しただけだと何も残らないんだけど、時間をあけて繰り返し読むと、違った印象をもったりするのがあなどれない。
というわけでGENTE。2巻までまとめて買って一回読んだきりで放っておいたんだけど、この間読み返したら、しずかな面白さがあった。原型のリストランテ・パラディーゾよりも大人っぽい、よく練られた面白さがある気がする。
なので、3巻も買ってこようと思う。
同じ意味で、やっぱり放ったままのCOPPERSの続きも読みたい。
ちな -
Posted by ブクログ
将軍 徳川家斉の時代。岡山藩熊田家、参勤交代の群像劇。
備前岡山の藩主 熊田治隆は、将軍家斉の老中首座 松平越中守の、質素を良しとし、倹約を勧める執政に真っ向から反対の姿勢をとっている、家老からも扱いにくいと思われている我儘な殿様。
その熊田治隆の第二家老 熊田和泉。家老になってまだ4ヶ月で、参勤交代で江戸に向かう藩主の共家老を命ぜられる。真面目、頑固、プライド、学識、そんな言葉が似合う、ちょっと堅物の17歳。
その参勤交代に、老中首座 松平越中守の隠密として送り込まれた、槍持の九作。目立たずに、熊田の弱みを探し出すはずが、なかなか出来る男の九作は、家老の和泉のピンチを助けたことから、藩