平井孝志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
武器としての図で考える経営
本質を見極め未来を構想する抽象化思考のレッスン
著:平井 孝志
出版社:東洋経済新報社
本書は、「図を使って考える」です。
そして、意味があるのは、完成した図ではなく、図を使いながら考えるプロセスです。
■図を描くこと
使う図は、2つ
一つは、「概念図」、決まりがあるわけではなく、「ポンチ絵」とよばれているもの
もう一つは、「構成図」、これには4種類あって、
①ピラミッド図、②矢ハネ、③ループ、③2×2のマトリックス図(これを田の字といっています)
PCを使ってきれいに書こうとするのではなく、紙やホワイトボードに、フリーハンドで、図を書きながら、図とともに考えることが大事です。紙やホワイトボードは書いたり、消したり自由にできることが利点です。
戦略の全体図は、「おでん」
現状(As Is) ⇒ 打ち手(Solution) ⇒ ありたい姿(To Be) この3つの姿が「おでん」である
面積図 ⇒ 売上を面積で表す
田の字(PPM)=事業ポートフォリオ、ポジションを入れるだけではなく、変化を矢印で示してみる(同一PPMで、事業の変化を表現)
負け犬⇒問題児⇒金のなる木 へ変化
複数のPPMを層状にあらわして、その事業がどのように変化していくかを立体視する(複数のPPMを使って、時系列変化を表現)
問題解決はダブルループ
主軸 問題設定⇒問題解決⇒結果
シングルループ 結果⇒問題解決 成功体験
ダブルループ 結果⇒問題設定 仮説の再考
成長に応じたモデルの変更
成長期 タテ型事業構造 垂直構造モデル
⇒ やり方を90度転換してみる
加工期 ヨコ型事業構造 分散構造モデル
オープン・イノベーション=ビジネス・トランスフォーメーションは、層状構造で全体像をとらえる
複数のレイヤに分けて事業をとらえる⇒ビジネスを何枚にも重ねられた下敷きを上から見たものとして捉える
①顧客ニーズ
②市場環境
③事業構造
④オープン・クローズ
⑤組織体系
気の利いた図 3Cの事業プラットフォーム
材料、プロセス、機能、デジタル、アプリを使って、化学物質の周期律表のように並べてみる ◎
SECIモデル 暗黙知と、形式知 表出化⇒連結化⇒内面化⇒共同化⇒表出化 田の字 ◎
ループ図 プロセスを流れとして記載してみる ⇒ 正と負のループと、フィードバックを確認 ⇒ 仕事はループである ◎
■図を書いた先になるビジネスの改革
改革について
①コア・リジディティ 成功体験でかたまった企業の硬直性
⇒高次からの視線で事業を見直す ダイナミック・ケイパビリティ
②経費を根本から見直す、BDP
⇒減らすだけでなく、半減する、ゼロにする始点をもつ
③タイムベース競争 ⇒時間こそが、企業にとっての希少資源であり競争優位の源泉である
ワンランク上で考える 視線・視座
ワンランク下で手を動かす 実行性、実現性、現場での課題・問題
情報は、減衰する ⇒ 時間とともに価値がなくなっていくという意味でしょうか。
目次
はじめに 図で考えれば経営はうまくいく
CHAPTER0 なぜ今、経営を「図」で考えるべきなのか?
1 図を描いて考えることは「抽象化思考」である
2 コンサル時代に役だった図で考えるアプローチの例
3 抽象化によって得られるメリット 「アナロジー思考」と「モジュール化」
4 パワーポイントはダメ、白い紙かホワイドボード
PART1 戦略編
CHAPTER1 図で考える事業戦略
1 事業戦略の全体像は「おでん」を描いて考える
2 事業の拡大は「面積図」で可能性を計る
3 競争優位の構築は「ループ図」で考える
CHAPTER2 図で考える全社戦略
1 中長期の全社戦略は「タテ・ヨコ」の因果関係で考える
2 事業ポートフォリオは「PPM(田の字)」で考える
3 【健全なPPMの使い方①】既存の事業の枠組みを取り払って考える
4 【健全なPPMの使い方②】シナジーを生むためにはPPMの「階層」を考える
5 【健全なPPMの使い方③】リストラ・縮小均衡で終わらないために「時間軸」を加えて考える
6 【健全なPPMの使い方④】外部と連携して事業変革を行うなら「視野を拡大」して考える
7 事業計画のフォローアップは「田の字」でモニタリングする
CHAPTER3 図で考えるマーケティング
1 マケティングの本質を「三角形/四角形」で理解する
2 マーケティング戦略の整合性は4PとSTPの「タテ・ヨコ」で考える
3 顧客への価値創造は「矢バネ」で流れを考える
4 ブランドやデザインの意味的価値は、「余白」を見て考える
5 「モノ」から「コト」への事業転換は「トポロジー」でイメージを掴む
PART2 イノベーション編
CHAPTER4 図で考えるR&D戦略
1 オープン・イノベーションは「層状構造」で考える
2 研究開発を事業の成果に「田の字」で結びつける
3 知識創造の活性化を「SECIモデル」で考える
CHAPTER5 図で考えるイノベーション
1 【2軸を使ったアイデア創出】イノベーションの着想は「マトリックス」から手に入れる
2 【視野を拡張してアイデアを創出する】イノベーションのアイデアは「同心円」である
3 【価値創造をスケールする】イノベーションの発展は「ループ」を増やして考える
PART3 組織論
CHAPTER6 図で考える組織マネジメント
1 組織マネジメントの本質を「三角形」で理解する
2 「フラット型組織」、「マトリックス型組織」の注意点は図を見ればすぐわかる
3 組織変革の着手の順番は、「7S」で考える
CHAPTER7 図で考えるコスト削減
1 経費の削減箇所は「ピラミッド」であぶりだす
2 ビジネスプロセスの効率化・強化は「矢バネ」から考える
CHAPTER8 図で考えるりーだーシップ
1 リーダーシップに悩んだ時は「矢バネ」の先に「夢」を描く
2 リーダーシップに悩んだ時は「田の字」で情報の受け渡しを見直す
3 大きな意思決定をする時は「ベン図」で正しい答えを模索する
おわりに
ISBN:9784492047477
判型:4-6
ページ数:360ページ
定価:2000円(本体)
2023年10月10日発行 -
Posted by ブクログ
価格に対して内容が濃く、心底驚いた。
内容は仕事で活かせる論理的思考・批判的思考を、簡潔にまとめて記載している本。MECEやロジックツリー、イシューツリーといった内容の解説が簡潔に行われている。
良い点:
1つの見出しに対して
・見開き左:内容説明
・見開き右:図解説明
といった形で書いてあり、仕事で疲れた脳みそでも1日1見開きを読むくらいならできる情報量。この本のまとまりの良さが、論理的かつ簡潔に情報をまとめて伝えることへの説得力を増している。
個人的には思考の質を高める章の内容がかなり参考になった。他の書籍にも似たようなことは書いてありつつ、簡潔な言葉でまとまっているため振り返りやすい
気になる点:
あまりにも内容の纏まりが良いため、教科書的に読むと頭に残らないかもしれない。イシューからはじめよや仮説思考など、この本の一部を深く掘り下げた本を読んでからこの本に戻ると、新しい発見があるのかなと感じた。 -
Posted by ブクログ
抽象化、アナロジー、モジュール化、余白で思考。面積図、ループ図、田の字の階層、時間軸。組織変革7S、単純化・短縮化・並列化 抽象化、アナロジー、モジュール化、余白で思考。
事業戦略(おでん、面積図、異なる軸、ループ図)。
全社戦略(タテ・ヨコ、田の字、括り、階層、時間軸)。
マーケティング(三角形・四角形、4P・STPタテヨコ、矢バネ)。
R&D(層状構造、コア技術田の字、SECI)。
イノベーション(マトリックス、同心円、ループ)。
組織(三角形、7S)。
コスト削減(ピラミッド、フルポテンシャル、半減・ゼロ、単純化、短縮化、並列化)。
リーダーシップ(矢バネの先、減衰情報を増幅、認識と現実)。 -
Posted by ブクログ
とても読みやすく自分のインスピレーションが刺激された!著者は本当にロジカルに思考するのが楽しく好きなんだろうな、と伝わってきた。
今の仕事は、あーこの掴みどころの無い課題どうしよー?という場面にたくさん出くわす。そういった時は、まずはキーワードを丸や四角で囲んで、矢印や線で結ぶだけで、右脳の機能が動き始め、何か解決の糸口が見つかる気がした。
図は完成させるのが目的ではない。図はじっくり寝かせればいい。未完成の図を宙ぶらりんにする居心地の悪さに耐えながら、頭の中のイメージ反復し、発想が湧くのを待つ。電車に乗ってる時に、あ、あの図の右下のあたりに、このポイントを足すと良さそうだ、という具合に。少し「限りある時間の使い方」にも通じる考え方と感じた。 -
Posted by ブクログ
『人生は図で考える』平井孝志氏
読みやすさ ★★★★★
理解しやすさ ★★★★★
自分ごと化 ★★★★★
【著者】
東大卒業し、外資系、コンサルなどを経験後、東大大学院で博士号を取得します。
現在は、筑波大で教鞭を振るっています。
早稲田大学/山田教授の教え子でもいらっしゃいます。
【購読動機】
自分は文字の人間です。したがって図式化が苦手です。
図式で考える、組み立てる、アウトプットするその訓練にしたいと考えて購読です。
【本書の位置づけ】
著者曰く「自分を自分でコンサルする。そう、課題を設定し、解決する手段、方法を調達し、実行すること」。これを21個の方法論で解説しています。
【学び】
私的な解決も、業務・仕事と同様の考え方、組み立て方でアプローチすることが有効であること。
具体的には、①ビジョン②中期スパン(3-5か年計画)③短期(単年度計画)
<気づき>
自らできること。
①自身の周りの環境を意味あるものに変えていく。
そう、何が学べるの?何を感じたの?
②自身と周りを関連づけて、共同体の概念を持つこと。
そう、何をしたら、社会にまわりに役立つのか?喜んでもらえるのか?
③自分の資源(体力、時間、知恵)をどこに投資するのか?
そう、何を感じていきたいのか?何を大事にしたいのか?
興味あり/いま*活躍の場/これから の交差点。
④まず、アプトプットから。
インプットを待っていては、アウトしない。
そう、だからアウトプットして、興味ありをまたインプット!
⑤正しいことが必ずしも望ましいことではない。
そう、他者にとって望ましいことはなにか?を感じとる。 -
Posted by ブクログ
この本は、システムダイナミクスの実践本。
本質思考とは、物事の現象をその裏側にひそむ「構造(モデル)」と「因果(ダイナミズム)」として捉えること。
ロジカル=スジがいい、とは限らない。
スジがいいのは、本質を捉えている時。
思考のよくある落とし穴やスジの良い事例などがあり、どのレベル感が本質を捉えられているかがイメージつきやすい。
<本質思考の4つのステップ>
ステップ1:モデルを描く
ステップ2:ダイナミズムを読み解く
ステップ3:モデルを変える打ち手を探る
ステップ4:行動し、現実からのフィードバックを得る
<本質思考を鍛えるトレーニング(抜粋)>
例1:思考の雛形を増やす(アナロジー)
急成長して破綻(日本スターバックス急拡大による失敗)
好循環による成長(facebookのネットワーク外部性)
マイナスの差別化(ダイソンのフィルター無し掃除機)
ゼロサムゲームからの脱却(沖縄基地問題。誰かが損を被る構造を変えない限り、同様の問題が別の場所で繰り返される)
例2:思考の見える化(ホワイトボード)
例3:自論を他人にぶつける
例4:歴史観を磨く(歴史は根源的なドライバーで動く) -
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった本。ポンチ絵をつかって、わかりやすく考えるのが目的です。
・図に描けるのは、大事なものであり、論理であり、本質になる
・図を描くことは「現実を抽象化」すること
・3つある図(概念図、構成図、分析図)ここでは分析図の解説はしない
・大事なことだけを書くと、本質が現れる
・箇条書きは3つにするとわかりやすい
・使うのは5種
①ビジネスモデルキャンパス(よくコンサルが使う、A3の図表(鳥瞰図)
②ピラミッド グルーピング、関係性
③田の字 対立する2要素の対比、要素分解 PPT
④矢バネ 動的(流れ、入出力、原因と結果)
⑤ループ つながりを表現(全体的、俯瞰的、動的)正のループ、負のループ、因果
・図を描くことは考えるプロセスそのもの
・図を組み合わせて全体像を拡充する
・図を使って「考える力」をアップしよう。が結論です。
目次は、次の通りです。
はじめに
序章 図で考えると仕事も人生もうまくいく
1 どうすれば「深く考える」ことができるのか
2 これからますます必要になる抽象化思考
3 誰でも身につけられる。絵心はいらない
Part1 基礎編
第1章 なぜ図を使うと考えが深まるのか
第2章 「概念図」を描いてみよう
Part2 実践編
第3章 使える型①ピラミッド
第4章 使える型②田の字
第5章 使える型③矢バネ
第6章 使える型④ループ
第7章 図で考える達人になる
おわりに -
購入済み
考える基礎作りに
図で考えることは大切と思い読みました。若手にMECE、フレームワークの取りかかりになれぼと思い、勧めてます。
図で説明されており、直感でわかるので理解しやすかったです。