ケヴィン・ケリーのレビュー一覧

  • テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

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    雑誌"Wired"の創刊編集長のケヴィン・ケリーによるテクノロジーの「進化論」。

    テクノロジーの総体、システムを「テクニウム」と名付けて、それが生物の進化同様の動きをしていることを説明するにとどまらず、物質や宇宙の進化、生命の進化、そしてテクニウムの進化を一つの進化の大きな流れとしてとらえる。

    ダーウィンの進化論にもとづきつつも、それ自体がある種の目的性というか、方向性をもっており、かならずしもランダムな変異と淘汰だけのものでないと論じている。

    ここは、議論が分かれるところであろうが、著者は、神秘的なものではなくて、複雑系的な秩序が自己組織化し、一定の方向感をもって、

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    2021年11月16日
  • テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

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    テクノロジーの発展の背後に潜むテクニウムをこれまでの歴史の中核に据えて論じてある。テクニウムは自律した方向性を持っており、それにより長い目で見れば自己組織的に発展している。テクノロジーの発展は我々の進化と通底するものであり、これからテクノロジーはまさに何者になっていくのだ。

    現代の主流の科学とはあいなれない部分のある理論であると思ったら。根源的なところから振り返ってみると、テクノロジーが独自の方向性を望んでいるというのもわからなくもないと思った。
    テクノロジーの発展は人類全体に可能性のある可能性を提供できるという点で自分の目指す道かもしれない。

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    2020年08月18日
  • 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

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    ネタバレ

    2016年の本ながら今でも有用。備忘録的に目次解説残しておきます。

    1.Becoming
    2.Cognifying
    3.Flowing
    4.Screening
    5.Accessing
    6.Sharing
    7.Filtering
    8.Remixing
    9.Interacting
    10.Tracking
    11.Questioning
    12.Beginning

    1. Becoming
    地球をテクノロジーが覆い、止まることのないアップデートが永遠続くという意味において、ネット化したデジタル世界は名詞(結果)ではなく動詞(プロセス)化する。テクノロジーは生命のように生態系を構成(=テクニウム空間)し

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    2020年01月14日
  • 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

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    テクノロジーが生活にどう作用するか考えたい人におすすめ。

    【概要】
    ●人工知能などのテクノロジーがこれから30年の間にどう作用するか、
     不可避であるトレンドについて12の観点から提示

    【感想】
    ●アイデアを生み出すための予備知識が増えた。
    ●特に、「FILTERING」「FLOWING」「COGNIFYING」の項目が参考になった。
    ●AIで何ができるかを考えることも重要だが、AIで何ができないかを考えることも重要である。
    ●「人間の経験」と「信用」は普遍的な価値であり、今後も変わることはないだろう。
    信用が普遍的な価値であることは他の書物にも書かれていた。

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    2019年12月10日
  • 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

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    インターネットを起点とした、今後のテクノロジーの進む方向性が書かれている。
    インターネットはだいぶ発達したように思えるが、まだまだ途上段階であり、今後個人の生体情報なども含めてさらに記録される情報が増大し、またそれを含めてあらゆる情報がネットワークを形成していく。

    ネットに載せられた情報は無限にコピーされ、無料に近づいていく中で、個人の信用や、パーソナライズされた情報、プロダクトの価値が増していくという話が興味深かった。

    個人的には、現代のテクノロジーの潮流をニュースなどから読み解くのが難しいため、世の中を俯瞰できるという意味でいい本だった。しかしながら自分の中ではまだまだ消化不良な部分が

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    2019年05月15日
  • 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

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    インターネットによってもたらされる今後の変化について述べている。
    デジタルでものが簡単にコピーできるようになることで、アナログよりも一定程度の品質を安定して供給することができるようになった。しかし一方で、アナログのオリジナルが価値を高めることにもなった。
    人口が少ない村では、隣の人が何をしているかというのが把握される監視社会だった。今でもトラッキングによって個人情報を企業が把握している形にはなるが、トラッキングとの違いは自身の知らない人が自分のことを把握しているという点で違い、そこに違和感を覚える。

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    2019年01月12日
  • 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

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    Becoming
    Cognifying
    Accessing
    Flowing
    Screening
    Filtering
    Sharing
    Interacting
    Tracking
    Remixing
    Questioning
    Beginning

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    2018年12月23日
  • テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

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    テクノロジーの発展は、人間が恣意的に主導してきたものではなくテクノロジーそのものが内在的に自己組織化し、必然的に行われるものであるという刺激的な主張が展開される。

    天文学的な確率でしか発生しない形質が別々の進化系統で同様に発生すること。
    歴史を変えるような発明が、必ず同時多発的に同様の発明(と、一番手を主張する争い)と共に出現すること。
    こういった事実を眺めていると、なるほどテクノロジーそのものに必然的な発展が織り込まれているという主張にも説得力を感じる。

    アーミッシュが、むしろ通常の都市生活者よりもうまくテクノロジーと向き合っているというような話は著者のバックグラウンドによる偏りを感じる

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    2018年12月10日
  • 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

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    ・いまこの瞬間に始めるべきだ。いまこそが、未来の人々が振り返って、「あの頃に生きて戻れれば!」と言うときなのだ
    ・コミュニケーションテクノロジーはすべてをオンデマンドで動かそうとする力が働いている。そしてオンデマンドには、所有よりもアクセスへと向かう力が働いているのだ
    ・インタークラウドを動かす何百万ものサーバーの中で走る何億行ものコードがフィルターにフィルターを重ねることで、われわら自身を蒸留してその特異な部分を抽出し、個性を最適化してくれる
    ・テクノロジーの未来は、かなりの部分、新しいインタラクションをどう発見していくかにかかっている。これから30年の間に、きちんとインタラクションしないも

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    2018年11月04日
  • 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

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    やはり外国人の著者のものは難しい

    becoming
    cognifying
    flowing
    screening
    accessing
    sharing
    filtering
    remixing
    interacting
    tracking
    questioning
    beginning

    全てが今も繋がっており、そのことが今までは考えられなかったこと。
    そこから、想像もしないことが生まれてくる。

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    2018年08月28日
  • 〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

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    ・消費者が突然こうして生産に関わりだすのは驚き。それは馬車と同様に遠い昔に滅んでいる。
    ・所有することは昔ほど重要ではなくなっている。その一方でアクセスすることは、かつてないほど重要になってきている。
    ・プロダクトは所有を促すものだが、サービスは所有する気をくじく-というのも所有という特権を伴う排他性、コントロール、責任といった足かせがサービスにはないから。
    ・自分にぴったりの五つ星の映画は一生に見切れないほどある。カッコいいウェブサイトも見て回る時間が足りないほどある。自分が好きだとわかっているものがもっと手元に届いてほしい。レコメンドエンジンとしてのフィルターが必要。

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    2017年12月02日
  • テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

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    ワイアードの創刊編集長ケヴィンケリー。彼が若い頃に途上国を旅したテクノロジーを排して生きるミニマリストだったとわw そういう時間を過ごしたからこそ、テクノロジーのありがたみをわかる。


    ひどいアイデアに対する正しい反応は思考停止ではない。よりよいアイデアを思いつくことだ。何のアイデアもないより悪いアイデアがあったほうがいい。少なくともそれを修正すればいい。

    禁止ではなく方向転換。禁止したり放棄するだけではうまくいかない。それより新しい働きを見つけた方がいい。テクノロジーの表現は一つではない。色々な初期値を持ちうる。政治的にも役割は複数ある。禁止するよりテクノロジーの方向性を変えてもっと共

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    2016年03月28日
  • テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

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    テクノロジーと呼ばれるものの背後にある何かを「テクニウム」と名付けし、その性質を明らかにする。
    ドーキンスが「利己的な遺伝子」で述べた遺伝子が生物を利用する、と同じようにテクノロジーがまるで意思を持っているかのように人類を支配、つまり、なくてはならない存在になっている。そのテクノロジーの進化の原理がテクニウムだという。ただし、読み進めてもそのテクニウムが一体何なのかはわからない。読者へ判断をゆだねる形で本書は結ばれる。

    400ページを超え、正直、読みづらさはある。先に解説を読んでから、本章に入っていくのがよさそう。

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    2014年12月17日
  • 生きるための最高の知恵 ビジョナリーが未来に伝えたい500の言葉

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    ザ・名言集。

    500の言葉という事で、勇気づけてくれたり励ましてくれたりするような言葉の羅列。「どこかにあなたに響く名言があるはず」という狙いで、思惑通り、いくつか良い文章との出会いがある。これは恐らくコンディションや人によって異なるので、是非、良い言葉との出会いを求めながらページを捲ってみてはいかがだろうか。

    そして私は例によって恥ずかしげもなく、一部の紹介という意味で「響いた言葉」を引用してみる。

    ー あなたが誰かを許したのに相手が気づかなかったとしてもあなた自身が癒やされる。許すことは他人のためではない。それは自分への贈り物なのだ。

    いつもモヤモヤしながら、口に出しもせず許したつ

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    2025年03月29日
  • 生きるための最高の知恵 ビジョナリーが未来に伝えたい500の言葉

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    その道を極めた著者の珠玉のメッセージ。ITならではでないので著者のファン向けになるが、大切なことと思う。

    ただ、メッセージだけで解釈がないので、経験がある人が自分の経験と照らし合わせて味わう内容で、若手にはとっつきにくいと思う。

    日本向けのメッセージは、ビジネス書として追加された仕事観と思われた。

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    2025年03月19日
  • テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

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    テクノロジーの話は後半の方で議論されている。
    前半は、そもそもの文明の起こりについての記載が多かった。
    後半を読むと、今後のテクノロジーの展望など、著者の意見が多数反映されているように思う。
    テクノロジーの行く末はどうなるのか、ということに関して一つの視座を与えてくれると思うが、個人的には、話が難しく、あんまりよく分からなかった。
    哲学書の読解が苦手なので、今後も定期的に読んでいきたい。

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    2024年01月06日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    ミラーワールドについてわかり易く説明。
    私の頭では理解し難いが、素晴らしい世界だと実感。
    総じて、楽感的なのは共感できる。

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    2023年12月27日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    新書でインタビュースタイルなのであっと言う間に読めました。理想を言えばケヴィン・ケリー自身が時間をかけて執筆した本を読みたかったとは思うのですが、本書からもケリーの主張が良くわかるので、その意味では良書だと思いました。率直な印象を述べると、内容自体については60~70%共感したという感じではあったものの(これは読者によって大きく違うでしょう)、議論の進め方、読者の印象に残るような語り口は本当に秀逸だと思いました。

    ケリーは5000日(約13年)という単位を一区切りに歴史を語りますが、これが記憶に残りやすい。いまから5000日前を振り返ると、SNSがよちよち歩きをし始めた時期であるという話をし

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    2023年05月08日
  • テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

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    いろいろ考えさせられる内容である!
    アーミッシュが、脱炭素原理主義者のように技術を全否定するのではなく、使ってみて評価して使い続けるのかを決めると言うのは興味深かった。

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    2022年12月07日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    いろいろな未来予測が書いてあるけど、本書ならではの目新しい内容は、「近い将来ARによるミラーワールドが完成する」という内容だけだったかも…。

    AR関係への投資やデバイスの進化には注目したい。

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    2022年07月11日