鵜飼沙樹のレビュー一覧
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先の大戦を集結させたのは、グラウスタンディア皇国第二皇女に支える七人の英雄<皇国七聖>だった。再び戦火が起きようとした時、皇女ユースティナは七聖を招集するのだった。
一概にラノベと言っても様々なジャンルがある訳です。異世界(ファンタジー)戦記物もそのひとつで、ラノベ以前より人気のあるジャンルなのですね。そして異世界戦記物が大好きな身としては、喜んで手にした本なのでした。
第二皇女が非正規に集めた集団であり、正規の軍人以外の職業人が集められていたという七聖の存在が魅力的です。しかも今作ではその全員がまだ揃わないというのも、王道の展開と言え次巻以降が楽しみになるのです。
ファンタジー世界に於ける戦記物だと、どこまでファンタジー要素を絡めるのかが物語のバランスを決めるものとなります。
その点ではこの世界では魔法(のようなもの)は一般的ではないようで、戦略に於いて影響するものでないようです。そのため非現実的な要素で決着させるようなことは書けないのですね。
そこでどのような策を講じてピンチを抜けるのかが、物語の肝となります。そこに一部非現実的な力もエッセンスとして加えるのが、この作品の「ラノベ」としての味付けとして魅力ともなるところでしょう。
それは戦略云々の部分に限らず、他のこまごまとしたところにも現れます。キャラクターの色づけや行動にも、読者を楽しませるための仕掛けが為されているのですね。それがあるから、この作品は「ラノベの戦記物」であるのでしょう。
ジャンル小説はそのジャンルとしてのバランスは大切で、それを維持しながら大きく外していくというアクロバティックなことが求められます。ちらりと見せられるファンタジー要素が、この後どのように物語に影響を与え展開していくのかが楽しみです。 -
Posted by ブクログ
身体に『人』に酷似した部分を持つ、魔獣。
彼らを調教し、人の手に渡す職業の頂点に立つ人物と
知り合った事により、好奇心は満たされていく。
連続短編、なのですが、もう最初からすごい。
ミステリーかと思ったら、ものすごく綺麗に
計算しつくされていました。
この人を糾弾とか、陥れようとか、無理無理。
危機感がない好奇心旺盛な医者の主人公…ではなく
軸は調教師たる彼。
他の人間がその都度主人公になっていくのかと思ったら
そうでもなかったです。
彼が語り手なのは、しましま状態。
間には、別の人間が主人公として頑張っています。
1話目から、穴に気が付かない仕掛け。
2話目は、納品先での家族問題。
3話目の少女舞踊団は、相手のプライドを傷つけたから。
4話目は、規模の大きな結婚詐欺。
5話目で、ついに最初の疑惑の答えが。
1話目からそうですが、そもそも喧嘩を売るなら
相手をきっちり細部まで知ってから、という感じです。
掌で転がされて予定通り、という話の進み具合。
2話目なんか、お母さん公平すぎませんか? という
決断の下し方だと思ったら…でしたけど。
3話目の相手は、たかだか医者の若造相手に
ものすごい罠を仕掛けてくるな、でした。
4話目は騙された方が悪いのか、騙すのが悪いのか。
支払った授業料が辛すぎますが。
そして疑惑だったものの答えがついに、という5話目。
調教師は全員狂っている、という台詞がここまでに
結構出てましたが、さらに納得エピソード。
まぁ本人達が納得しているのなら、良いかと。
そもそも、まさかのメイドさん、でしたし。 -
ネタバレ
優しいifの世界
3巻後半からの理不尽な展開と、とにかくウザいパリンクロンのお陰で読者のストレスがマッハ。
一部のキャラが異常に不愉快なのと、枯渇したMPの代わりに最大HPを削れる設定のせいで無駄に長い連戦が残念。
よってマイナス1☆
記憶が戻り正妻と息の合った掛け合いが戻るのは5巻後半かな。
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Posted by ブクログ
まず表紙がカッコイイ。特に木更さんの刀がタイトルよりも手前に描かれているところとか。
新たな仲間・ティナを加え、延珠の青空学校への通学も決まり、束の間の平穏を満喫する4人。
それも束の間、数日のうちにモノリスの1つが崩壊、東京エリアの壊滅が決定的となる。それを阻止するため、蓮太郎たちは仲間集めに奔走する…といった話。
前後編のうちの前篇のため、内容としては次の巻へと繋げるための話な感じ。
とはいえ、とある民警との戦いは面白かった。新しい少女の登場や、ティナの射撃以外の戦い方も見られて面白かった。
そしてラストにかけての絶望的展開の連続は半端じゃない。この世界における普通の人間の負の部分が露骨に出た感じで、胸が締め付けられた…。