内田春菊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
男女の関係に様々な制約が出来、めっきり窮屈かつ面倒になった社会から、
1980年代の日本へ飛んできた「もにか」が、
人間観察と実地体験によって「恋愛とは何か」を探る、
SF設定の短編連作マンガ。
この頃の絵ってかわいくていいな。
いやらしさを感じない。
ストーリーにも無理がないというか、読んでいて素直に頷ける。
しかし、作者はどうしても「mine(俺のもの)」って言われるのが
嫌いみたいですね。
言う側は「俺の」に重心を置いていて、
「もの」は単なる接尾辞としか思っていないだろうと、個人的には感じるのだけど、
「もの」という言葉に過剰反応する人なのか(笑)仕方ないな。 -
Posted by ブクログ
単行本全2巻。
今のところ1巻がマンガではなく「本」扱いになっていて、
修正申告が面倒なので2巻だけ登録。
女好きな大学生コンビの生活ネタが綴られていくが、
ある女の子が登場した辺りから、自我の問題などが展開して
次第に変に深刻な雰囲気になっていく。
結果、途中まではニヤニヤしながら読めるブラックユーモア系4コマ漫画だったのが、
終盤は重い空気に包まれた変身譚に移行。
作者曰く、主人公は親に愛された実感を持たずに育った自分が、
仮に男だったらこんな人間になっていたかもしれないという恐怖感の投影像だった、
とのことで、
読者は「えー、そんな話だったの?」と、ポカーンとして終了。 -
Posted by ブクログ
うーん、正直たのしくなかった。
このシリーズを買っているのは、やぱり面白いからなんだけど、巻末にある顛末を引き摺っていて、全体的のテンションが下がっているのかなぁと思って。
ちくちくとした内容は少しに抑えてくれているんだけど、楽しい話すら楽しく感じられないテンションでした。
今までも何度も大きな波はありましたが、今回のは本全体に波及している分、内田さんには大きな出来事だったんだろうな。
しかし相手も一般人とは違うから、書き方によっては相手の仕事に直結するかもと思って配慮した結果、余計に歯切れが悪くなっているのかも。
でも内田さん側から見た視点なので、相手側がどう考えているのかが知る機会がない