彩藤アザミのレビュー一覧

  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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    あらすじを読んで、なんとなくおとぎ話のような物を想像していたのですが、ちょっと違いました。まず、主人公がたくましい。中盤の展開は、正直「なるほど、これ系ね〜」と思ったのですが、それで終わらず、良い意味で裏切られました。

    前に読んだ「不村家奇譚」でもそうですが、独特の雰囲気のある作品を書かれる方だなと思いました。清々しい閉塞感とでも言うのか…。読んで良かったと思いました。

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    2026年09月22日
  • 読むと死ぬ本

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    架空のロシア人作家セージャ・ダビニフスの「読むと死ぬ本」にまつわるドキュメンタリー小説。

    なかなかよくできた本で、架空の作家のプロファイルも、読むと死ぬ本に翻弄された人々のエピソードも、それなりに面白い。
    ホラー小説は基本的に何の謎も解けずに終わることが多いのだけれど、その中で、岬ナナトと編集者のエピソードと、小滝田についてはちゃんとオチがあって良かった。
    そして最後の「編集部注」もニヤリとさせられた。

    タイトルに惹かれて読んだけれど、それなりに満足。

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    2026年08月30日
  • 樹液少女

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    ネタバレ

    もともとこの作家さんの他の作品が読みたかったのだけれど、たまたま目についたので読んでみるかと軽い気持ちで。
    思ったよりずっしり重いテーマだった。うわー、妹そうなっちゃったんか…と。

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    2026年08月14日
  • 読むと死ぬ本

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    ホラー系の小説ははじめて読んだ。夏なのに背筋がブルッとした。やはり、人の体はすごいと思った。読んだ内容が、身体にも影響されるとは。だから、人は、心に振り回されて、体調も崩すのだろう。

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    2026年08月11日
  • あわこさま―不村家奇譚―(新潮文庫)

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    一瞬退いてしまうところもあったのだが、徐々に引き込まれてしまう圧倒的な文章力と引き込み力?がありました。普段読まない分野でしたが惹き込まれた。
    レトロかつ耽美的な世界に迷い込みたい方にはぜひ手に取ってほしい。
    強いけど儚い、生きることへの執着に、一言では言い表せない想いが錯綜しました。

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    2026年07月19日
  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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    ネタバレ

    特殊設定ミステリ…なんだけど、個人的には特殊設定ミステリって「事前にそれ明らかにしておかないなかったなら後から無限の可能性が考えらちゃうじゃん」となるので、ミステリ性は少し落ちるかなというか
    (ある程度の幅が決まった中で意外性を出すことがミステリ性だと思うので)


    クラゲのくだりは現代人の感覚からすると「ビニール袋」だとは思わなかった、似てなさ過ぎると思ってしまうので

    すごい個人的な記憶の結びつきなんだけど、犯人の殺害回想のシーンで、ラルクのpiecesが連想された

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    2026年07月14日
  • 昭和少女探偵團(新潮文庫nex)

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    主人公の茜ちゃんがとっても可愛らしくて素敵でした。
    探偵團というタイトルから、もう少し起承転結が激しいのかなぁと思っていたのですが、そこまで激しいわけではなく少々物足りなさを感じます。
    それでもとても素敵なキャラクターが沢山で、面白かったです。

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    2026年06月27日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    一話がすごく短すぎてちょっと物足りない…とか最初は思っていたけれど、気づけば続きが気になってる感じ。作家はなんで死んだのか、死んだのになぜ自我を保ち続けたまま幽霊になってるのか。そもそも古物商の青年っ出どんな人となりなのか。
    続きが気になるので、続編も読んでみます。

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    2026年06月24日
  • エナメル―その謎は彼女の暇つぶし―(新潮文庫nex)

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    あらすじやパッケージがとても好みだった。
    第一話 ヒロインが病気で死んじゃう小説なんて燃やしちまえよ
    タイトルも中身もとても好みだった。
    はられていく伏線にワクワク、期待と共に読み進めたが第一話を超える展開はなかった。雰囲気はとても好きなのだが青春全否定暗黒恋愛ミステリ、も好きになると思ったが、すこし違った。1話が良かった分落差をかんじた。やり取りがどこか軽く見えた。イチャイチャしている。

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    2026年06月18日
  • 読むと死ぬ本

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    ※
    タイトルに惹かれて。

    「読むと死ぬ本」という題名の不気味さ、
    不可解さ、未知の領域。
    噂が噂を呼んで拡大し拡散していくように、
    本が本を作り、本に込められた(?)意図が
    増殖していく印象。

    他者の意図に吸い寄せられた様に見えて、
    自分の意思で足を踏み込んだ様でもある。

    理解が及ばない心地悪さがホラーなのかも。

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    2026年06月08日
  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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    ネタバレ

    いばらに囲まれた小さな村で幸福に暮らす未明。だが「いばらの外に出てはならない」という村の決まりを破り、瀕死の少年を介抱したことから全ては崩れ始める。村の優しき指導者が何者かに殺害され、人々が段々疑心暗鬼になっていく、、というお話。
    ファンタジー7割、ミステリー3割くらいのストーリーなので、ミステリー要素だけ切り取ると物足りなさを感じますが、徐々に狂気じみてくる世界観は貴志祐介さんの「新世界より」にも通じるところがあります。
    終わり方自体にも好みがありそうですが、一気に読ませる展開の速さは心地良かったです。

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    2026年02月28日
  • 読むと死ぬ本

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    ネタバレ

    正直に言うと、悪い意味で普通だったかな。その点に関しては、私がゴリゴリのホラー好きでかつ、タイトルで期待値が上がりすぎていたというのもあるけれど。
    ダビニフスって、「荼毘に伏す」ってことだよね。その点でも安直な感じはする。
    話も終盤になるにつれて暴走する主人公に対して「怖がってほしい」「ここが怖いポイントですよ」とアピールしたいのが見え透いているというか。ホラー書き慣れてない人を彷彿とさせるような過剰なホラー描写というか。
    オチもまあ…悪い意味で王道だよね。読者も巻き込んでいくスタイル。そのオチに至るまでがちゃんと怖くて不気味なら、良い意味での嫌な読後感は味わえるけど、ある程度オチも読めて尚且つあまり怖くないものだったわけだから、悪い意味で「流行りに乗ったな」って。
    『或るバイトの募集を募集しています』は内容の薄さをレイアウトで誤魔化してて「モキュメンタリーの流行りに便乗してるな」というのは感じだが、内容がきちんと不気味で怖いものもあったからそれなりに満足できたけど。
    どちらかというと、この作品は流行りや王道に乗ってるのが分かる上に、きちんと怖いわけでもなく、むしろ終盤の過剰な主人公の壊れように興醒めしてる状態で読み終わったので、冒頭に述べたように「悪い意味で普通」という感想になってしまった。

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    2026年02月02日
  • 読むと死ぬ本

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    ロシアの作家セージャダビニフスの「死を呼ぶ本」を巡るモキュメンタリー小説。
    過去この本を翻訳した人や読んだ人が次々と亡くなったといういわくつきの本。売れない作家の主人公は、編集者からその本の最古の日本語訳版を手に入れた人物がいるという話を聞く。その後編集者は謎の死を遂げ、赤い表紙の本が主人公の自宅に送られてくる。

    ずっと悪夢の中にいるような、読んでる途中にどこまでが物語でどこまでが現実なのか、取り込まれそうになる不思議な感覚だった。
    セージャ・ダビニフス=生者、荼毘に付す。つまり、生きてるものはいつか死ぬ。読んでも読まなくてもダビニフス。そういう話でした。
    これの前に読んでたのが見ると死ぬ映画をモチーフにした本、そして今回は読むと死ぬ本。モキュメンタリー小説は好きだけど、似たり寄ったりでネタ切れかなぁと感じる。

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    2026年01月18日
  • 読むと死ぬ本

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    ネタバレ

    ロシアで「読むと死ぬ本」と呼ばれる本を執筆し、謎の生涯を送ったダビニフスのドキュメントを執筆する私。担当編集から本物の「読むと死ぬ本」が見つかったと知らされるが…。徐々に私の生活を侵食していく「本」。

    最近ちょっとホラーを読んでいる。「読むと死ぬ本」の謎。中盤が割りと怖い感じで良かった。確かに「読むと死ぬ本」…。後半の流れは色々。

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    2025年11月23日
  • あわこさま―不村家奇譚―(新潮文庫)

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    東北地方の旧家・不村家では、数代に一度、特別な子供が誕生する。人知を超えた才知を授かる事から、繁栄の兆しと崇められる一方、「あわこさま」と呼ばれる怪異があると恐れられてもいた。
    異形の奉公人たちの手で守られる平穏が瓦解したとき、人々は思い出す。あわこさまは不村に仇なすものを絶対に許さない、と。


    異形の血脈を受け継ぎ、異形の奉公人たちに囲まれ暮らす東北地方の旧家・不村家。「あわこさま」と呼ばれる正体不明の存在が憑く、「水憑き」の一族の、100年以上の歴史を様々な人物の視点から追う年代記です。
    怪しく、恐ろしく、悍ましく、でもどこか美しく悲しい。

    全7章で構成されており、ある語り手で不完全だった部分が他の語り手の情報で補完されたりはしますが、どちらかと言えば余白が多いというか、語り手の心情部分以外は解釈の余地の多いお話しかと思いました。
    特に、特定人物への愛や執着の重い複数名の登場人物は、その感情を抱くに至った過程が気になる。好きだから好き、でも別にいいんですけどね、それもまた愛なので。

    扱っているテーマ上、割とショッキングなシーンも多いですが、身体的・精神的に欠損や不自由を抱えた人々、家や憑き物筋という柵に捕らわれた人々の悲哀と決意、様々な形の愛情を感じる事の出来る一冊です。

    個人的に好きなキャラクターは詠子とコウ。浮世離れしていつつも、人間らしい弱さが好きです。

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    2025年11月22日
  • 読むと死ぬ本

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    「読むと死ぬ本」をめぐる、ドキュメンタリー本。というテイの話。
    その本をめぐって、あまり売れていない作家が「死」について考えを巡らせたり悩んだり危ない目にあったり。
    なぜ読むと死ぬのか。その答えは本の中に。
    しかしこのタイトルが本棚に並んでいたら怖いよね。
    子供の頃に出会っていなくて良かった。

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    2025年11月13日
  • 読むと死ぬ本

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    ネタバレ

    読み出したら一気に読んじゃいました。
    読むと死ぬ本、リングを連想した方も多いんじゃないかと思います。「リング」みたいな謎を追うって感じではないですが、死を受け入れるまでの過程で「リング」っぽく感じる箇所もありました。ただ、全体的には全然リングっぽくはないです。
    この話を聞いた人は〜系の怖い話は怖くなっちゃうから避けたい一方でとても惹かれるんで、どんな終わりなのかドキドキしながら読んだんですが、衝撃はなかったかな?「死があるから生が輝く」みたいなオチに傾いて、そういう終わり方かーと思ったらそうでもなかったですね。結局、何がどうなってたのか。もっかいよく読めばわかるのかな…?
    けど、水場に近づくのがちょっと怖くなったので読後はお風呂がちょっと怖いですね。
    あと、最後の方でこの人ってそうだったんだ、ってプチ驚きがありました。
    改行も多めで読みやすさもあります。

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    2025年11月08日
  • 読むと死ぬ本

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    うーん。そこまではハマらなかったなぁ。
    読むと死ぬ本を巡って、鳴かず飛ばずの作家が右往左往といったところか、、、

    呪いの描写がイマイチかなぁ。。。
    あと、原文が洋書って設定も恐怖をうすめてしまったのかも、、、

    洋画の悪魔系のホラーは宗教的に違うから自分はあまり怖くない的な気持ち、、、わかります?

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    2025年10月24日
  • 読むと死ぬ本

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    われわれ本好きは読まずにはいられない。
    しかし死にたくはない。
    回避する術は…そうだ他の人にも読ませよう。
    みんな死んだら変わりはない。
    みんないっしょ。だいじょうぶ____

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    2025年10月23日
  • 読むと死ぬ本

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    ネタバレ

    いつか死ぬのは間違いないんだけど、それをホラーで言い出すと、ホラーの醍醐味の一つである「死ぬ恐怖」を台無しにしてしまうので、この結論は自己啓発本ぽいなぁーと思いながら読み終わってました。前作の正しい世界の壊し方が予想外の結末で面白かったので、作者さん的にはホラーを練りすぎた結果、この結論に達してしまったんだろうか? そりゃあ、人類生まれてきたからには死ぬけどね?!

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    2025年10月21日