【感想・ネタバレ】昭和少女探偵團(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

和洋折衷文化が花開く昭和6年。女学校に通う花村茜と級友たちに怪文書が届いた。疑われた親友を庇う茜の耳に凛とした声が響く。――「やれ、アリバイがないのは僕も同じだぞ」。謎めいた才女・夏我目潮だった。鮮やかに事件を解決する彼女に惚れ込んだ茜は、天才で変人の丸川環も誘い、探偵團を結成するのだが。乙女の園で繰り広げられる昭和本格レトロ青春ミステリーここに登場!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

昭和初期を舞台に、女学生がわちゃわちゃするミステリー。
主人公は平凡な女学生、脇を固める仲間は美形秀才、天才、お嬢様と皆キャラが立っていて良い。
主人公は平凡そのもの。他のメンバーに比べて頭は今ひとつ、特殊な知識もなく、行動力もそこそこ。
…でもそれ故に他のメンバーが思いつかないような穏便かつ最適な解決策を思いつくことができる…という一種の切り札的存在…なのかもしれない。
なんだかんだでいいチームだと思う。

収録作品は短編2本、長編(前後編)1本。
どれも時代の雰囲気が出ていてよかった。
個人的には短編2本が好み。ミステリーとして見るとミステリー好きにはありきたりて物足りないかもしれないが、時代やキャラの背景が活きていてよかった。

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2023年11月10日

Posted by ブクログ

まぁまぁだったかなぁ。正確には6.5ぐらいだね(笑)。雰囲気はいいし、なかなか頑張ってるとは思った。ただ、ワトソン役の茜がいまいち魅力がないのと、環と潮の違いがあんまり際立ってなかったのが残念かな。

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2019年11月05日

Posted by ブクログ

昭和6年、女学校に通う花村茜と旧友たちに怪文書が届いた。
疑われた親友を庇う茜の耳に届いたのは、「アリバイがないのは僕も同じだ」という謎めいた才女・夏我目潮の声だった。
鮮やかに事件を解決する彼女に惚れこんだ茜は、天才で変わり者の丸川環も誘い、探偵團を結成するのだが……。


昭和初期を舞台に、女学校に通う少女たちの「探偵團」活動を描くレトロ青春ミステリーです。和洋折衷の文化と溌剌とした少女たち、ほんのりと見え隠れして影を落とす不安定な社会情勢。時代設定・キャラクター設定がとても魅力的。
女子校育ちとしては、女の子同士ではしゃいでいたあの甘やかな日々を思い出す雰囲気もあり、ノスタルジック。

ミステリとしてはいわゆる「日常の謎」系であまり大事件が起こったりはしないのですが、最後の話だけはなかなか大掛かりでした。
無茶するなあ……。

なんかこの位の時代を舞台にした小説って、登場人物の喋り方が元気だったころの祖母に似ていてとても懐かしい気分になります。この本で言うと主人公の茜とか、言葉遣いの端々が本当に似ていてしんみりしました。
「探偵助手」として役立っているのかはともかく、茜のこの天真爛漫さと善良さはとっても好きです。

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2025年04月24日

Posted by ブクログ

立てば芍薬、座れば牡丹 謎解く姿は少女名探偵!和洋折衷文化が花開く昭和6年。女学校に通う花村茜と級友たちに怪文書が届いた。疑われた親友を庇う茜の耳に凛とした声が響く。──「やれ、アリバイがないのは僕も同じだぞ」。謎めいた才女・夏我目潮だった。鮮やかに事件を解決する彼女に惚れ込んだ茜は、天才で変人の丸川環も誘い、探偵團を結成するのだが・・・。乙女の園で繰り広げられる昭和本格レトロ青春ミステリーここに登場!

間違えて2作目から読みましたが、こちらも面白い。紫さんの絡む中編はちょっと切なさも混じる終わり方だったけど、全体的にはほのぼのした空気を主人公の茜が作り上げていてライトミステリーといった感じ。しかしどこかで似たような設定読んだな・・・とずっと考えていたんだけど、『カーリー』に主役2人がそっくりなんだな。異性か同性かという違いはさておき関係性がね。女子校にいたことのある私は分かるけどこういう特別な関係って、当時はすごく甘くてかけがえのないものになるんだよね。二人の行く末がどうなるのか続きも読みたい。

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2020年03月01日

Posted by ブクログ

ゆるい。潮の兄さんをもっと小出しにしてほしかった。早々に正体がわかってしまい、そこからはゆるゆるだった。

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2019年02月20日

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