彩藤アザミのレビュー一覧

  • あわこさま―不村家奇譚―(新潮文庫)

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    登場人物は誰も彼も、邪悪の権化とまでは言えないにしても、善人とは言い難い手合ばかり。そうした彼らが織りなすエピソードもグロテスクだったり、おぞましかったり。にも関わらず、このお話を端的に形容するならハートウォーミング系になるだろう。そういう意味ではほんとに変な話。グロ耐性があるならぜひ。

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    2025年03月26日
  • あわこさま―不村家奇譚―(新潮文庫)

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    恐ろしくも妖しい幻想的な世界観。旧家に代々とり憑いている水憑き「あわこさま」に身体の一部を持っていかれるのと引き換えにずば抜けた才覚を授かる当主。様々な異形のものたち。揺らめきの世界に浸ってる感覚だった。

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    2025年03月23日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    ネタバレ

    設定からおもしろい。主人公、幽霊なのにホラーな状況にとてもビビる生者のようなタイプ。
    そして表紙がとても好き。

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    2024年12月19日
  • 幽霊作家と古物商 夜明けに見えた真相

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    今作は長月響こと、墓森響の死んだ原因と背景が明らかになり前作以上に面白かった!
    類と響のコンビ最高なので、また次作もあるといいな。

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    2024年10月31日
  • 幽霊作家と古物商 夜明けに見えた真相

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    死んでもなお作品を書き続ける響は、なぜ死んでしまったのか。その謎を解き明かす後編といった位置づけの短編集です。今回も恐ろしい個々の物語。そして切ない真相。だけどどこかしらほっこりさせられる作品でもあります。
    お気に入りは「半身」。一番シンプルで、そしてシンプルなだけに怖かった物語です。主人公が幽霊とはいえど、安心できるわけではないというのもまた怖い。怖いといえば、随所に登場する笑う女がとんでもなく怖い。はっきりした物語を背負っていない怪異の方が余計に怖い気がします。
    そして後半一連の物語で明かされた真相。響がなぜ成仏しないのか、の答えがあまりに素敵でした。これこそが才能というものなのかもしれま

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    2024年10月26日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    気づかないうちに幽霊となっており、それでも小説家として活動し続ける響。霊が視える古物商の類と出会ったことで、彼らはお互いに協力し助け合うことにする。彼らが出会う怪異の数々を描いたホラー短編集です。
    全体的にほっこりとした読み心地……のわりにはしっかりと怖いです。こういう事態が当たり前な類が平然としているのに対し、もう死んでいる響の方が恐れたり慌てたりするのがなんだかおかしいような気も。だけどいかに死んでいるとはいえ、これだけ干渉されると怖いよなあたしかに。そして響の死の真相は次巻で明らかになるのかな。
    お気に入りは「あと追ひ」。最初はぞっとさせられたんだけれど、真相を知るととても可愛いと思って

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    2024年10月19日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    嬉しい誤算の面白さにビックリしました!

    幽霊になってる響さんが他の幽霊にビビり散らかして類くんに頼ってるホラー短編連作。
    ホラー自体に目新しいものは特になかったけど、響と類の謎がじわじわ怖い。
    10月の続編が待ち遠しいです!

    とても薄くて、幽霊作家の響さん視点で怖がりなが話が進むので、サクッと読めると思います

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    2024年09月08日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    ネタバレ

    グロテスク描写がある訳ではないし、主人公は死んじゃっているにしても、他に犠牲者が出てくる訳でもないのだが、ゾワっと怖い話が多かった。
    意味が分かると怖い系と言うか。
    ホラー映画などは設定が仰々しすぎて「明らかにフィクション」と割り切れるため怖くないのだが、この話の怖さはすぐ隣で起きそうな怖さと言うか、日常生活に共存していそうな怖さと言うか。
    容易に想像できる分、完全にフィクションと割り切りにくい怖さと言うか。
    こういうさり気ないホラーの方が余程怖い。
    久々に鳥肌立った。
    こういう雰囲気大好き。

    何より怖いのは、幽霊になってしまった主人公の謎。
    伏線は示されても、回収されないので、謎が謎を呼ぶ

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    2024年07月29日
  • 昭和少女探偵團(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    昭和初期を舞台に、女学生がわちゃわちゃするミステリー。
    主人公は平凡な女学生、脇を固める仲間は美形秀才、天才、お嬢様と皆キャラが立っていて良い。
    主人公は平凡そのもの。他のメンバーに比べて頭は今ひとつ、特殊な知識もなく、行動力もそこそこ。
    …でもそれ故に他のメンバーが思いつかないような穏便かつ最適な解決策を思いつくことができる…という一種の切り札的存在…なのかもしれない。
    なんだかんだでいいチームだと思う。

    収録作品は短編2本、長編(前後編)1本。
    どれも時代の雰囲気が出ていてよかった。
    個人的には短編2本が好み。ミステリーとして見るとミステリー好きにはありきたりて物足りないかもしれないが、

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    2023年11月10日
  • 謎が解けたら、ごきげんよう(新潮文庫nex)

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    3章は好きです。スピンオフのような鬼頭刑事の話でした。本編では少々頭の固いもなんだかんだで協力してくれる刑事ですが、この章では自分自身の謎が解けていくことにきちんと向き合っていて一気に好きになりました。

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    2020年10月18日
  • 昭和少女探偵團(新潮文庫nex)

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    まぁまぁだったかなぁ。正確には6.5ぐらいだね(笑)。雰囲気はいいし、なかなか頑張ってるとは思った。ただ、ワトソン役の茜がいまいち魅力がないのと、環と潮の違いがあんまり際立ってなかったのが残念かな。

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    2019年11月05日
  • 樹液少女

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    ネタバレ

    ずっと気になっていてついに読みました。初めましての作家さんです。
    面白かったです。とても好きな舞台設定でした。
    ビスクドールはすごく惹かれるものですが、拐ってきた少女の骨で作る…というのはなんて狂気なのだろうと思いました。でも樹液少女、見てみたいです。
    登場人物たちの言葉遣いが最後まで気になってしまったのはありましたが、謎が多くてぐいぐい読みました。
    最後まで明かされない謎はあれど、世界観が好きなミステリーでした。
    それから、私設此代乃博物館はすごく行ってみたいです。「私設此代乃博物館は、有名無名、時代に分野、芸術性と金銭価値は問いません。後世に遺すべき、人類の負の遺産を蒐集しています」

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    2018年12月24日
  • 樹液少女

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    架神千夜に妹蓮華を奪い取られたのではと疑う森本は架神邸に忍び込もうと大雪の中アタックするが行き倒れになり,碧に助けられて邸に潜り込めた.千夜は高名な人形作家で如月会と称して親しい人を招いて会合を行っている.ちょうどその時期で邸に住み込んでいる山吹,桃,碧に加えて,四谷,大蔵,水戸,臼田,竹紀,それに森本を加えた9名が集うことになった.大雪で近くの空港まで来た此代乃春は邸に来れなくなった.千夜の作品にトランプコードが刻まれている件で議論が始まるが,森本が妹の失踪の件で千夜に部屋に行くが千夜らしき焼死体を発見する.更に四谷も殺害され,一同はパニック状態になる.密室に近い邸で起きた事件をそれぞれが推

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    2016年08月25日
  • 昭和少女探偵團(新潮文庫nex)

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    主人公の茜ちゃんがとっても可愛らしくて素敵でした。
    探偵團というタイトルから、もう少し起承転結が激しいのかなぁと思っていたのですが、そこまで激しいわけではなく少々物足りなさを感じます。
    それでもとても素敵なキャラクターが沢山で、面白かったです。

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    2026年06月27日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    一話がすごく短すぎてちょっと物足りない…とか最初は思っていたけれど、気づけば続きが気になってる感じ。作家はなんで死んだのか、死んだのになぜ自我を保ち続けたまま幽霊になってるのか。そもそも古物商の青年っ出どんな人となりなのか。
    続きが気になるので、続編も読んでみます。

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    2026年06月24日
  • エナメル―その謎は彼女の暇つぶし―(新潮文庫nex)

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    あらすじやパッケージがとても好みだった。
    第一話 ヒロインが病気で死んじゃう小説なんて燃やしちまえよ
    タイトルも中身もとても好みだった。
    はられていく伏線にワクワク、期待と共に読み進めたが第一話を超える展開はなかった。雰囲気はとても好きなのだが青春全否定暗黒恋愛ミステリ、も好きになると思ったが、すこし違った。1話が良かった分落差をかんじた。やり取りがどこか軽く見えた。イチャイチャしている。

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    2026年06月18日
  • 読むと死ぬ本

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    タイトルに惹かれて。

    「読むと死ぬ本」という題名の不気味さ、
    不可解さ、未知の領域。
    噂が噂を呼んで拡大し拡散していくように、
    本が本を作り、本に込められた(?)意図が
    増殖していく印象。

    他者の意図に吸い寄せられた様に見えて、
    自分の意思で足を踏み込んだ様でもある。

    理解が及ばない心地悪さがホラーなのかも。

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    2026年06月08日
  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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    ネタバレ

    いばらに囲まれた小さな村で幸福に暮らす未明。だが「いばらの外に出てはならない」という村の決まりを破り、瀕死の少年を介抱したことから全ては崩れ始める。村の優しき指導者が何者かに殺害され、人々が段々疑心暗鬼になっていく、、というお話。
    ファンタジー7割、ミステリー3割くらいのストーリーなので、ミステリー要素だけ切り取ると物足りなさを感じますが、徐々に狂気じみてくる世界観は貴志祐介さんの「新世界より」にも通じるところがあります。
    終わり方自体にも好みがありそうですが、一気に読ませる展開の速さは心地良かったです。

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    2026年02月28日
  • 読むと死ぬ本

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    ネタバレ

    正直に言うと、悪い意味で普通だったかな。その点に関しては、私がゴリゴリのホラー好きでかつ、タイトルで期待値が上がりすぎていたというのもあるけれど。
    ダビニフスって、「荼毘に伏す」ってことだよね。その点でも安直な感じはする。
    話も終盤になるにつれて暴走する主人公に対して「怖がってほしい」「ここが怖いポイントですよ」とアピールしたいのが見え透いているというか。ホラー書き慣れてない人を彷彿とさせるような過剰なホラー描写というか。
    オチもまあ…悪い意味で王道だよね。読者も巻き込んでいくスタイル。そのオチに至るまでがちゃんと怖くて不気味なら、良い意味での嫌な読後感は味わえるけど、ある程度オチも読めて尚且

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    2026年02月02日
  • 読むと死ぬ本

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    ロシアの作家セージャダビニフスの「死を呼ぶ本」を巡るモキュメンタリー小説。
    過去この本を翻訳した人や読んだ人が次々と亡くなったといういわくつきの本。売れない作家の主人公は、編集者からその本の最古の日本語訳版を手に入れた人物がいるという話を聞く。その後編集者は謎の死を遂げ、赤い表紙の本が主人公の自宅に送られてくる。

    ずっと悪夢の中にいるような、読んでる途中にどこまでが物語でどこまでが現実なのか、取り込まれそうになる不思議な感覚だった。
    セージャ・ダビニフス=生者、荼毘に付す。つまり、生きてるものはいつか死ぬ。読んでも読まなくてもダビニフス。そういう話でした。
    これの前に読んでたのが見ると死ぬ映

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    2026年01月18日