あらすじ
「ねえ、助け合ってみない? 僕たち。」
死後も小説を書き続ける作家・響は、自分の死因が分からないままこの世に留まっている。孤独な響のことが視えるのは、古道具屋「美蔵堂」の店主・類だけ。どこか謎めいた彼は、霊を引き寄せやすい体質で……。唯一無二の関係になった二人のもとには、今日も怪異が訪れる。曰くつきの青年達がおりなすホラー短編集、第一弾!
====主な登場人物====
長月響(ながつき・きょう)
作家。自分の死因がわからない幽霊だが、今も執筆の仕事を続けている。
御蔵坂類(みくらざか・るい)
古道具屋「美蔵堂」の店主で、響の友人。霊感があり、響のことが視える。
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Posted by ブクログ
こういうの好き!死後も作家活動している幽霊と、霊が見える古物商のコンビ。怖そうに書かれていないが結構怖いものがたくさん出てきた。作家は幽霊になったのに死体もなく謎が多いが、黒電話がヒントだろうか。続きが楽しみ!
Posted by ブクログ
連作短編でサクっと読みやすく一気読み!死後も小説を書き続ける作家の響の作品を読んでいる感じがいい。程よいホラー感も面白い。怪異と謎、幽霊作家の死因はなんなのか?次作が楽しみ!
Posted by ブクログ
気づかないうちに幽霊となっており、それでも小説家として活動し続ける響。霊が視える古物商の類と出会ったことで、彼らはお互いに協力し助け合うことにする。彼らが出会う怪異の数々を描いたホラー短編集です。
全体的にほっこりとした読み心地……のわりにはしっかりと怖いです。こういう事態が当たり前な類が平然としているのに対し、もう死んでいる響の方が恐れたり慌てたりするのがなんだかおかしいような気も。だけどいかに死んでいるとはいえ、これだけ干渉されると怖いよなあたしかに。そして響の死の真相は次巻で明らかになるのかな。
お気に入りは「あと追ひ」。最初はぞっとさせられたんだけれど、真相を知るととても可愛いと思ってしまいました。「大蛇」も可愛いよね。切ないけれど、ほっこり。
怖くてお気に入りは「模様硝子の向こう」。これは本当に嫌です。こういう家、たまに見るけど。今度見かけたらぞっとしてしまいそうな気がします。
Posted by ブクログ
嬉しい誤算の面白さにビックリしました!
幽霊になってる響さんが他の幽霊にビビり散らかして類くんに頼ってるホラー短編連作。
ホラー自体に目新しいものは特になかったけど、響と類の謎がじわじわ怖い。
10月の続編が待ち遠しいです!
とても薄くて、幽霊作家の響さん視点で怖がりなが話が進むので、サクッと読めると思います
Posted by ブクログ
グロテスク描写がある訳ではないし、主人公は死んじゃっているにしても、他に犠牲者が出てくる訳でもないのだが、ゾワっと怖い話が多かった。
意味が分かると怖い系と言うか。
ホラー映画などは設定が仰々しすぎて「明らかにフィクション」と割り切れるため怖くないのだが、この話の怖さはすぐ隣で起きそうな怖さと言うか、日常生活に共存していそうな怖さと言うか。
容易に想像できる分、完全にフィクションと割り切りにくい怖さと言うか。
こういうさり気ないホラーの方が余程怖い。
久々に鳥肌立った。
こういう雰囲気大好き。
何より怖いのは、幽霊になってしまった主人公の謎。
伏線は示されても、回収されないので、謎が謎を呼ぶ展開に。
ただどうにも只事ではない雰囲気は伝わってきたので、それだけでもぞわっと怖い。
明らかになるのは発売が決まっている次巻になるのかな。
青年二人の会話や(ちょっと変わった)日常をほっこり眺めていればいいと思っていたら……うん、油断ならないお話だった。
Posted by ブクログ
設定がおもしろい。
すでに亡くなっている作家の主人公。
霊が見える骨董屋の主人。
ふたりで協力し合う短編集。
オカルト・怪談好きは好みの設定かもしれない。
第二弾も読もう!