彩藤アザミのレビュー一覧

  • 幽霊作家と古物商 夜明けに見えた真相

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    解決編ということで前巻に散りばめられていた点と点を結んでいくような、繋がった先に驚かされました。
    文章構成等も読みやすく、するすると楽しく読めた作品でした。
    またいつかこの二人の活躍が見られたら嬉しいです。

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    2025年09月10日
  • 幽霊作家と古物商 夜明けに見えた真相

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    ネタバレ

    真相はそう来たか!と予想を裏切られ、しかもそういう結末!?とニコニコしてしまったオカルト小説でした。

    特に『自分には実力があるのに運が無いだけ!』の自己陶酔が過大評価じゃない展開とか予想しないよ!(笑)
    響と類の関係がとても綺麗で儚く、そこに濱氏との貪欲ガッツが加わって、とても良いバランスになってた。

    幽霊である主人公目線で他の幽霊を見て感じたり、怖がったりしてるコミカルな所も読みやすさに繋がっていると思います。

    オカルト短編連作で、普通の幽霊話が続いたり、中には伏線のある幽霊話があったり、終盤それらが回収されてと大満足の結末に拍手。
    薄くてサクサク読めるのに満足感も得られる本でした。

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    2024年10月25日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    こういうの好き!死後も作家活動している幽霊と、霊が見える古物商のコンビ。怖そうに書かれていないが結構怖いものがたくさん出てきた。作家は幽霊になったのに死体もなく謎が多いが、黒電話がヒントだろうか。続きが楽しみ!

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    2024年08月21日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    連作短編でサクっと読みやすく一気読み!死後も小説を書き続ける作家の響の作品を読んでいる感じがいい。程よいホラー感も面白い。怪異と謎、幽霊作家の死因はなんなのか?次作が楽しみ!

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    2024年08月20日
  • 謎が解けたら、ごきげんよう(新潮文庫nex)

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    昭和少女探偵団に続くシリーズ二作目。面白かったです!
    みずからが発起人となった探偵団のメンバーと、謎解きを通してさらに絆を深める茜。
    やはり潮との関係が軸になっていますが、環や紫とも、また一巻の事件をきっかけに知己を得た鬼頭刑事とも、過ごす時間が増えていって、これからの展開がますます楽しみです。
    冒頭に昭和6年とあり、昭和初期の人々の暮らしも、当時の空気も伝わってきて、この本を読んでいる自分とたしかに地続きだと感じられました。
    一作目でも思いましたが、こちらのほうが少女たちを取り巻く世の中が変わっていくのがよりひしひしと伝わってきて、このまま平穏に暮らせたらいいのにと、祈るような気持ちになりま

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    2019年10月26日
  • 樹液少女

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    ビスクドールと、孤立した雪の山荘で起こる連続殺人事件。
    そうきたら、ベタな既存のミステリー?!なのかと油断しちゃいましたが、意外に本格的なミステリーで一気読みしてしまいました。
    私的にはこういったドンデン返し、キライじゃないです。

    この探偵役でまた読みたいな。

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    2016年03月27日
  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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    ネタバレ

    単なるミステリーではなく、SF的な要素も入った作品
    楽しく読むことができた
    小さな村で暮らす1人の少女
    その村からは出てはいけないルールがあり、村の外に興味が募る少女
    村の外から来た少年はその村の真実を知っている
    ありがちな設定ではあるが、テンポの良い文体で凄く面白かった

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    2025年11月27日
  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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    ミステリとしてはうーんだけど世界観がすごい
    こわいよー
    一世さますご過ぎでは??
    しつこいくらいにあるルビがじわじわ効いてくる

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    2025年10月26日
  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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    ファンタジー世界で起きた殺人事件を解決する話。かと思ったら、それだけじゃなかった。
    はじめはファンタジー。村の代表が殺されてミステリーになり、シャマラン監督の映画「ヴィレッジ」を連想しながら読み進めたら、最後はSF。
    欲張ってる。

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    2025年10月05日
  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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    ネタバレ

    いばらに囲まれた小さな村で「預言者」の老婆が殺害される。彼女が死ぬ前に言い残した話とは?そしてその世界の「真実」は・・・

    ベタではありますが、魅力的な世界観。いばらに囲まれて外の世界と断絶されたユートピア。そして外の世界からやってきた少年。まあここで素直にユートピアを信じる読者もまずいないだろうとは思いますが。
    でもそこでディストピアだと思ったらポストアポカリプスでなおかつ神の視点の話になるとはなー。いろんな要素てんこもりでなかなかに楽しめました。まあ最後の神の視点うんぬんは、最初期から「蟻の観察」であからさまに示唆されてたのでそこまでではなかったにせよ。

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    2025年09月19日
  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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    ネタバレ

    未明。絹繭。キフカ。正夢。十三。ドルノ村。
    一世。赤い山。海。いばらの森。カルト。海。
    エスペラント。洪水。神。
    隔離された村。楽園。争いも差別もない。
    少しずつ世界の真実に気づいていく。

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    2025年09月18日
  • 正しい世界の壊しかた―最果ての果ての殺人―

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     発売当時、特に読みたい本が無く、本屋をぶらぶらしていた時に出会った作品。有栖川有栖の帯に惹かれ、僕にも魔法が届くかなぁ(笑)とお手並み拝見で購入。正直、王袈裟な謳い文句の作品に今まで沢山出会っているが、不思議とこの本の表紙からはこの作品に対しての自信の様なものが感じられ、ある程度安心して読み始める事ができた。

    登場人物達は不思議な名前がつけられており、存在する村はどこか身近に思ながらも旧世界的な描写で物語が進行していく。僕は、ミステリーを読む際、全てを疑ってかかるのは癖なので、登場人物たちの性別や年齢、人間であるかどうかまで疑ってかかる。
    今作でも、登場人物たちの不思議な名前も手伝い、冒頭

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    2025年08月19日
  • 幽霊作家と古物商 夜明けに見えた真相

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    続編。読み終わったー。

    自分の死の理由や記憶が抜け落ちた
    小説家の主人公。

    協力関係の骨董店店主の類と
    さまざまや怪異を経験しながら
    ついに自分の死の真相を思い出す。


    これで完結だったらちょっとさみしいな。

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    2025年07月25日
  • あわこさま―不村家奇譚―(新潮文庫)

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    ――東北地方の旧家・不村家では数代に一度、特別な子供が誕生する。

    ――奇妙なことに、不村家の奉公人は、すべて異形の者だった。

    プロローグの舞台は1898年春。
    奇譚の定番に思える始まりだけれど。
    その後のエピソードの舞台は、
    1978年夏、
    1977年春、
    1978年秋、
    1998年春、
    2032年初夏、
    20**年春、と続く。

    地表をコンクリートで覆って、
    片手に端末を持って過ごすようになっても、
    今は常に過去の上に成り立っている。

    確かにあった、業の物語。

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    2025年04月15日
  • あわこさま―不村家奇譚―(新潮文庫)

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    登場人物は誰も彼も、邪悪の権化とまでは言えないにしても、善人とは言い難い手合ばかり。そうした彼らが織りなすエピソードもグロテスクだったり、おぞましかったり。にも関わらず、このお話を端的に形容するならハートウォーミング系になるだろう。そういう意味ではほんとに変な話。グロ耐性があるならぜひ。

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    2025年03月26日
  • あわこさま―不村家奇譚―(新潮文庫)

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    恐ろしくも妖しい幻想的な世界観。旧家に代々とり憑いている水憑き「あわこさま」に身体の一部を持っていかれるのと引き換えにずば抜けた才覚を授かる当主。様々な異形のものたち。揺らめきの世界に浸ってる感覚だった。

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    2025年03月23日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    ネタバレ

    設定からおもしろい。主人公、幽霊なのにホラーな状況にとてもビビる生者のようなタイプ。
    そして表紙がとても好き。

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    2024年12月19日
  • 幽霊作家と古物商 夜明けに見えた真相

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    今作は長月響こと、墓森響の死んだ原因と背景が明らかになり前作以上に面白かった!
    類と響のコンビ最高なので、また次作もあるといいな。

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    2024年10月31日
  • 幽霊作家と古物商 夜明けに見えた真相

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    死んでもなお作品を書き続ける響は、なぜ死んでしまったのか。その謎を解き明かす後編といった位置づけの短編集です。今回も恐ろしい個々の物語。そして切ない真相。だけどどこかしらほっこりさせられる作品でもあります。
    お気に入りは「半身」。一番シンプルで、そしてシンプルなだけに怖かった物語です。主人公が幽霊とはいえど、安心できるわけではないというのもまた怖い。怖いといえば、随所に登場する笑う女がとんでもなく怖い。はっきりした物語を背負っていない怪異の方が余計に怖い気がします。
    そして後半一連の物語で明かされた真相。響がなぜ成仏しないのか、の答えがあまりに素敵でした。これこそが才能というものなのかもしれま

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    2024年10月26日
  • 幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎

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    気づかないうちに幽霊となっており、それでも小説家として活動し続ける響。霊が視える古物商の類と出会ったことで、彼らはお互いに協力し助け合うことにする。彼らが出会う怪異の数々を描いたホラー短編集です。
    全体的にほっこりとした読み心地……のわりにはしっかりと怖いです。こういう事態が当たり前な類が平然としているのに対し、もう死んでいる響の方が恐れたり慌てたりするのがなんだかおかしいような気も。だけどいかに死んでいるとはいえ、これだけ干渉されると怖いよなあたしかに。そして響の死の真相は次巻で明らかになるのかな。
    お気に入りは「あと追ひ」。最初はぞっとさせられたんだけれど、真相を知るととても可愛いと思って

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    2024年10月19日