小森健太朗のレビュー一覧

  • 大相撲殺人事件

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    『これは、犯人は、最強力士の人肉人形(アゾート)を作ろうとしているのではないでしょうか。』

    角界が不穏な空気に包まれている今だからこそ読むべき作品。というわけではなく、冒瀆的でふざけた内容。でも、ミステリのパロディ満載なのでかなり面白い!特に「最強力士アゾート」と「黒相撲館の殺人」は歴史的名著のパロディネタなので、それだけで嬉しくて震える。

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    2017年11月26日
  • 神の子の密室

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    ネタバレ

     体制に反発する教えを説いて民衆の熱烈な支持を得て,「神の子」と呼ばれてイエスの死体が,密室状態の洞窟から忽然と消え,救世主(メシア)として復活したという謎を,本格ミステリとして描いた作品。
     「第一部 それ以前」では,イエスについて,エルサレムの人がどのように感じているか,イエスをどのような人物と捉えているかについて,主人公であるエジプト通商隊の一員であるエジプト人が,いろいろな階級の人にインタビューをし,その結果が記されている。最終的には,人の願望や恐怖をありのままに映す,鏡のような存在とイエスを評価することになる。主人公は,イエスがエルサレムを訪れる直前にエルサレムを去る。
     「第二部 

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    2016年08月04日
  • 神の子の密室

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    『もっと歴史に対して責任を負って下さい。歴史に対して、あなたは取り返しのつかないことをしようとしているのです。

    私は、歴史を学ぶ者として、そんなことを食い止めてほしいのです。あなたは、それを食い止めることができる立場にいる方なのですから。』

    歴史ミステリとして読んでいいのかな。
    渋い作品だった。でも、面白かったな。

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    2015年08月30日
  • 大相撲殺人事件

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    2014.4.16処分

    日本の大学入学を希望している外国人マークが、勘違いから相撲部屋の門を叩き、そのまま入門して力士になる。
    角界に次々と起こる殺人事件を解決するマーク。
    しかし力士たちの大量殺人で角界は壊滅状態では⁉︎
    という馬鹿馬鹿しくも本格の要素も入った?ミステリー。
    小森先生と同僚でもある奥泉先生の解説がまた面白かった。

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    2014年04月17日
  • 探偵小説の論理学

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    法月綸太郎や飯城勇三の推理小説論は、論理学に依拠している部分が大きいが、本書は、既出の諸論の不適切な点を指摘し、論理学を厳密に推理小説論に適用している。哲学、論理学のテキストとしても読めるようにということで、論理学の部分にも大幅にページが割かれているが、少しやりすぎの感がなきにしもあらずで、ラッセル論理学についての知識がないこともあって、面白さという面では多少後退しているように感じた。時代に応じて合理的の内容が変わること(ロゴスコードの変容)と最近の脱格の評論部分は、分析の余地があり、続編が期待される。

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    2014年01月09日
  • ネヌウェンラーの密室

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    前半、事件が起こるまでは、遺跡の情景描写やら古代エジプト蘊蓄などで退屈至極。中盤からは冒険小説、歴史小説、CCモノと様々な表情を見せながらテンポ良く展開。最後も上手くまとまって、一応腑に落ちるようにはなっている。が、推理過程に関しては読み手を置き去り気味だし、全体的にチグハグと感じられるところも散見され、どうも心に染み込みにくい。

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    2012年08月27日
  • 大相撲殺人事件

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    2008/11/10 ジュンク堂シーア住吉店にて購入。
    2013/4/27〜4/30

    久しぶりの小森本。五年ものの積読本。小森氏といえば、歴史に題材を取った密室もの、というイメージであったが、今作は相撲部屋が舞台のユーモア系。角力さんが主役というと、筒井康隆氏の「走る取的」、京極夏彦氏の「どすこい」などを思い出すが、それらとは違った感じ。

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    2013年04月30日
  • ネヌウェンラーの密室

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    古代エジプト遺跡の宝庫「王家の谷」。新発見された王墓に足を踏み入れた大学の考古学研究室一行を待っていたのは、出口なき死の迷路であった。一人また一人と罠に落ち、血にまみれた死体と化していく。四千年の時を超えて繰り返される惨劇は、古代の呪いか、殺人者の魔の手か。本格歴史ミステリの傑作。

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    2009年10月04日
  • ネヌウェンラーの密室

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    編集記者の新郷敏之は、ルクソールへ向かう飛行機の中で、鷹岡大学とチームを組み、今回の発掘に携わる情報文学大学のメンバーと遭遇した。
    彼等の招きで現地取材がスムーズに進む中、手付かずの王墓が発見される。
    発見区域は情報文学大学の担当する区域ではあったが、今回のプロジェクトは鷹岡大学が主導権を握っている為、それ以上の発掘を進めることが出来なかった。
    そんな折、情報文学大学と同行した梓美紀の妹・麻由が行方不明になる。
    やがて、彼女の靴が今回見つかった王墓の前で発見され、一行は王墓の中へ足を踏み入れるが、一人、また一人と何者かの手で殺されてゆく。




    見つかった王墓と本のタイトルが違うという点がミ

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    2010年04月19日