小森健太朗のレビュー一覧
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タモリ倶楽部の「ウラスジ大読書会」の回で紹介されていたので。小森健太郎自体は13年ぶり。初期作品を読んだことがあるので、そのあたりの、タイトルにカタカナが入っている作品を想像しながら読み始めたものの、まったく異なる印象。冷静に考えれば分かることだけれど、黒相撲がもしかして史実なのかと思って調べてしまって、作者の思惑にまんまとはまった形。巻末の解説にもあるように、一体何人の力士が亡くなっているのかを考えると、現実にはこんな大量殺人は起き得ないけれど、フィクションだと割り切って考えればリアリティは置いておけるのかもしれないという考えに至った。
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Posted by ブクログ
以前、ネットで話題になって一瞬入手困難になった本。普通に古本屋で買えました。
簡単にいえばバカミス。事件それぞれにインパクトがあるし、お話の中心人物になるマークも最初は派手でツカミはOK(後にだんだん目立たなくなるけど)
バカミスがどういうものか分からない人には分かりづらいノリかもしれないけれど、マンガでミステリーを表現しようとすると絵面勝負でヘンテコでツッコミどころの多いものができることがある(コナンや金田一少年であっても)
そういうのがずっと続く。馬鹿馬鹿しいまま。そんなノリ。
で、この小説はもちろん作者が狙って書いている。だから読みやすい。でも読み終わっても何も残らない(いや、インパクト大なシーンやセリフは残るかな)一応、有名なミステリーのパロディがあったりするけど、知らなくてもいい。むしろ元ネタ読んでないなら読まずに忘れて、忘れた頃に偶然読んでください。もったいないので。
読んで腹は立たないけれど、時間の無駄である、正しいバカミスでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレイエス・キリストの「復活」を,本格ミステリとして描いた異色作。「神の子」と呼ばれたイエスは処刑され,密室状態となった洞窟に葬られる。しかし,三日後,死体は忽然と消え,「救世主(メシア)は復活した」という伝説が生まれる。この「密室から死体が消えた謎」を,本格ミステリとして解き明かそうとする作品である。
物語は三部構成。
「第一部 それ以前」では,主人公であるエジプト通商隊の一員が,エルサレムの人々にイエスという人物について聞き歩く。立場によってイエスの評価は大きく異なり,主人公は最終的に,「イエスとは,人々の願望や恐怖をありのままに映す鏡のような存在だった」と結論づける。そして,主人公はイエスがエルサレムへ入る直前に町を去る。
「第二部 それ以降」では,既にイエスは処刑されている。しかし,エルサレムでは「イエスは復活した」という噂が広まり,主人公はその真相を探るため調査を開始する。
主人公がたどり着いた真相は,ヘロデ・アンティパス領主に仕える家令クーザがイエス救出に協力したというものだった。密室のトリックは,洞窟が金曜日の夕方に閉じられた後,深夜前にもう一度だけ密かに開けられていたというもの。ローマ総督ピラトは真相を知りながらも,「真実とは,誰にでも扱えるものではない。復活の真実を知っているというお前は傲慢だ。」と語り,歴史に真実を残そうとはしない。このセリフが印象的だった。
「第三部 一年後」では,通商隊を離れた主人公が,イエスと思われる人物に救われる場面で物語は幕を閉じる。
全体の雰囲気は,歴史ミステリとして悪くなく,比較的読みやすい。しかし,本格ミステリとして見るとやや弱い。密室トリックは,「密室と思われていた洞窟が,実は深夜にもう一度開けられていた」という心理的なもので,特殊な知識も必要になる。意外性やサプライズもあまり感じられなかった。それでも,「イエス復活」を本格ミステリとして扱うという発想自体は面白く,雰囲気も嫌いではない。駄作ではないが,強く印象に残る作品でもなかった。評価は★3 -
Posted by ブクログ
編集記者の新郷敏之は、ルクソールへ向かう飛行機の中で、鷹岡大学とチームを組み、今回の発掘に携わる情報文学大学のメンバーと遭遇した。
彼等の招きで現地取材がスムーズに進む中、手付かずの王墓が発見される。
発見区域は情報文学大学の担当する区域ではあったが、今回のプロジェクトは鷹岡大学が主導権を握っている為、それ以上の発掘を進めることが出来なかった。
そんな折、情報文学大学と同行した梓美紀の妹・麻由が行方不明になる。
やがて、彼女の靴が今回見つかった王墓の前で発見され、一行は王墓の中へ足を踏み入れるが、一人、また一人と何者かの手で殺されてゆく。
見つかった王墓と本のタイトルが違うという点がミソですね。
このタイトルの名前にたどり着いた瞬間が大団円でもあります。
ってか、エジプトもんミステリーは読みたくねぇー。という気持ち……いや、これは個人的感想で、先に読んだ3000年の密室が余りにも……という思いがあった所為ですけど。まぁ、こっちの方がテンポがあって、読みやすいのは確かです。
王墓の中に入ってからの展開はなかなかスリルもありますから(友人曰く“インディージョーンズのテーマ曲”が頭の中でぐるぐるしてたそうな:笑)
こういう結もありかな。という感じの本。
後半の名の解明シーンはなかなか興味深いです。