小森健太朗のレビュー一覧
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ネタバレ体制に反発する教えを説いて民衆の熱烈な支持を得て,「神の子」と呼ばれてイエスの死体が,密室状態の洞窟から忽然と消え,救世主(メシア)として復活したという謎を,本格ミステリとして描いた作品。
「第一部 それ以前」では,イエスについて,エルサレムの人がどのように感じているか,イエスをどのような人物と捉えているかについて,主人公であるエジプト通商隊の一員であるエジプト人が,いろいろな階級の人にインタビューをし,その結果が記されている。最終的には,人の願望や恐怖をありのままに映す,鏡のような存在とイエスを評価することになる。主人公は,イエスがエルサレムを訪れる直前にエルサレムを去る。
「第二部 -
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編集記者の新郷敏之は、ルクソールへ向かう飛行機の中で、鷹岡大学とチームを組み、今回の発掘に携わる情報文学大学のメンバーと遭遇した。
彼等の招きで現地取材がスムーズに進む中、手付かずの王墓が発見される。
発見区域は情報文学大学の担当する区域ではあったが、今回のプロジェクトは鷹岡大学が主導権を握っている為、それ以上の発掘を進めることが出来なかった。
そんな折、情報文学大学と同行した梓美紀の妹・麻由が行方不明になる。
やがて、彼女の靴が今回見つかった王墓の前で発見され、一行は王墓の中へ足を踏み入れるが、一人、また一人と何者かの手で殺されてゆく。
見つかった王墓と本のタイトルが違うという点がミ