小森健太朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本格ミステリの王道。初心者におすすめ!!そんなことはありません。
バカミスだということ以外、いまいち的を得ない噂が出回る本作。なるほど。これはバカミス最高峰だ笑
マークという青年がこの物語のメインキーパーソンである。とんだ爆笑もんのひょんなことから、相撲部屋に入門することになる。
さて彼がみた力士とは…土俵で爆破された力士笑。首を切断された力士笑。女人禁制の土俵密室笑。連続力士殺人事件が多発笑。黒相撲笑笑。
しかも名探偵マーク笑。聡子と御前山の無能爆笑コンビときた。もう無茶苦茶である。だがしかし。大傑作である。
まったくもって本格ミステリである。(いや、正確にはコメディミステリ…
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Posted by ブクログ
ネタバレ相撲縛りでマダミスやってみました、ってここまで書けるのは凄い。全話相撲ならではのトリックだったり、縛りがある。
割と猟奇的な殺人がありつつも、子供が読んでも問題ない(推理系の児童書)くらいの雰囲気。
海外から大学と間違えてうっかり相撲部屋に案内されてしまった留学生マークが、アンジャッシュのコントのようなすれ違いで力士見習として活躍する、と思いきや名推理で犯人を見つけ出すという、相撲版名探偵コナンみたいな小説。マークのポテンシャルが凄すぎる。推理の時、拙い日本語でそれを伝えるのが面白い。
物凄い謎解きやトリックがある訳では無いし、推理も少なく結構直ぐに犯人が割り出されてしまうのが勿体ない気もす -
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Posted by ブクログ
ネタバレ相撲を題材にした本格ミステリ。と、言ってもジャンルとしてはバカミスであり、肩肘の凝らないユーモア感覚に満ち溢れた作品で、突拍子もない展開を成立させるだけの無駄のない文章力に驚いてしまう。読後感としてはややあっさりしてはいるものの、まさにがぶり寄りのごとき勢いで押し切った感じがあり、このテンポの良さこそ本作の最大の魅力だろう。加えて、非常に読みやすいため、人を選ばずにオススメできる作品であり、キャッチーでもあるため、Twitterでバズったのも理解できる。
立ち会いとともに爆死する力士を皮切りに、密室となった女人禁制の土俵上など、相撲であるという設定を活かした異形異様の事件のオンパレード。力士 -
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじがSNSで話題になっていた本。
とにかく力士が死にすぎ!対戦予定の力士が連続で死んでいくけど防げない。警察は何やってるの 笑
マークが主人公でメインかと思ったが、後半は聡子と御前山のコンビが活躍(?)
マークが名探偵すぎる。そして、マークが来たことにより角界で大量殺人が……コ〇ンくんか?
御前山、最初は何言ってんだこいつレベルのキャラだったが、読み進めていくうちに憎めないキャラに。
人が死んでも驚きの少ない人たち。聡子、度胸ありすぎ。
死人の生首を使って検証するなんて!(ここは笑うポイントか?)
黒相撲館で千代楽親方が寝込んでしまった時に、やっと少しの人間らしさを感じた。
最終的に -
Posted by ブクログ
平成という時代をコンセプトとする短編アンソロジー 実際に起きた事件、流行った物事をテーマとして
「加速していく」青崎有吾
JR福知山線脱線事故を題材として
事故当事者とならなかった少年の心象を描きながら、当時の安全管理労働環境を
「炎上屋尊徳」井上夢人
通信機器の変貌とネット環境の普及
運動部の体罰体質を隠蔽する学校とコーチへの報復 YouTubeバイトテロ等踏まえて
「半分大人」千澤のり子
平成の二分の一成人式」への反抗
私もこの家庭状況までカーストされるようなこの儀式は好きでない
ネグレクトと性虐待に苦しむ小学生達の策略
なかなか読ませる
「bye bye blackbird」 遊 -