夜汽車のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
長者の美しい娘のために弥勒を彫ることとなった、馬のように耳が長い仏師の青年の話。
彼が、弱冠13歳の夜長ヒメの闇深いサイコパスっぷりに振り回される姿は、悲惨でありながらもなぜかそこに愛おしさを覚える。
ヒメを憎み恐れながらも離れられない。彼女は彼女で、自分が彼に呪われていることを知りながらも処刑したりなどしない。
そんな歪な関係を築く二人はついに……。ヒメはただどこまでもずっとヒメらしいままで、勇ましさ、芯の強さすら感じた。
「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。」
彩鮮やかでファンシーな表紙からは想像もできない話……と思ったけれど、よくよく見たら上から無数の蛇が吊るされてい -
Posted by ブクログ
もっともっともっーーーと妖しさを出して欲しかったなー
谷崎潤一郎の文章に夜汽車さんの絵がだいぶ負けてる印象がしちゃったんよね
いや、すんばらしかったのよ
スンバらしく素敵な絵だったんよ
あれ?なんかわいの要求が厳しくなってる?
でもほんと『乙女の本棚』シリーズ
良いわよ!文豪たちの入口にこれほどよい本棚はないわよ
なんでもっとみんな読まないのかしら(乙女というよりおネエ)
これちょっと谷崎作品読んでみたくなるもんな〜
他にどんな世界観あるのよってなるもの
ああああ!(どした急に)
わかった!夜汽車さんの絵によって谷崎潤一郎の毒がだいぶ中和されてるんだわ!
うん、やっぱここ入口に谷崎潤一 -