夜汽車のレビュー一覧

  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    この小説、乙女の本棚向きなのか?
    確かに姫の容姿は乙女向きなのだろう。しかし、中身は全く乙女ではないと思うのだが。
    「桜の森の満開の下」も相当なものだが、こっちも負けていない。
    こういうテイストのイラストがつけられることに、安吾はどう思っているだろう。乙女に届いていることに、ハッハッと笑っているだろうか。

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    2025年08月04日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    10年以上前の罪を告白する女の独白劇。犯罪までの経緯を滔々と淀みなく話す口調が恐ろしい。乱歩先生絶好調です。

    イラストレーターは夜汽車さん。
    「乙女の本棚」シリーズは挿絵ではなく、2次創作でもなく、原作とイラストの間に、時代や設定を変えた架空の脚本がある感じ。ですかね?

    絢爛なイラストで締めくくられるラストシーンは良かったです。

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    2025年07月21日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    なるほど、乙女の本棚的には清吉はこうなるのか。こんなふうにイメージしたことなかったな。清吉には誰が彫ったの、なんていうことは言ってはいけないのだろう。
    絵が乙女度かなり高めなので、これは谷崎の世界とは違うという人はでてきそうだな。

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    2025年07月06日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    乙女の本棚、坂口安吾と夜汽車さんのコラボ作品です。

    夜汽車さんのイラストは何を描いても素敵なのですが、たくさんの白蛇が描かれた表紙には、少しひるんでしまいました。この作品では、イラストがいつもより少なかったです。

    物語は、「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。」最期まで笑っていた夜長姫のこの言葉につきるように思いました。夜長姫の狂気に対する耳男の気持ちに、なんとも言えない気持ちで読み終わりました。

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    2025年06月21日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    乙女の本棚、谷崎潤一郎と夜汽車さんのコラボレーションです。

    美しい者は強者で、醜い者は弱者とされた時代の物語。美しくあるために刺青がもてはやされていました。刺青師の清吉が見込んだ娘が背中に刺青をされた後の変貌ぶりに驚きました。

    清吉の魂を刺青として打ち込まれ、痛みを知り、臆病さを失くした娘。自らの意思でやったことではないのに、最後に見せた堂々とした姿に圧倒されました。

    夜汽車さんのイラストは、この物語の世界を美しく表現していると思いました。

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    2025年06月18日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    乙女の本棚、谷崎潤一郎と夜汽車さんのコラボレーション。夜汽車さんの絵が、とても細かくて表紙から見入ってしまいました。透明感があったり、重厚感があったり、場面での使い分けが巧みで、とてもきれいでした。

    物語は、女人禁制の比叡山に預けられ、山より外の世間を知らずに育った2人の稚児、千手丸と瑠璃光丸のことが、書かれていました。

    2人が煩悩とどう向き合ったかが焦点の物語でした。煩悩と育ちに関係があるのか、気になりました。

    前世でも煩悩に負けなかった瑠璃光丸が物語の最後にとった行動には、真の純粋さを感じました。(私のこの解釈でいいのか自信はないですが···)

    この物語をどのように解釈すればいいの

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    2025年06月18日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    仏教に詳しく無いけれど、そんなに女人を悪としている教義があるんですね?俗世へ行った千手丸は、見事に色に溺れているけど…。女以外にも、世の中に悪はあるだろうに、何で殊更そこを強調するのか疑問に思いました。この宗派に進んだ上人は、やはり女人に苦い思いをさせられたんでしょうか。
    しかし自ら仏の道に進んだ大人は良いとして、何も知らず選べない稚児達は不憫です。

    瑠璃光丸も少し危ういし、結局どうなったんでしょう。何を信じて生きるのか、どちらの人生にも大正解は無いという事なのかな?

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    2025年06月02日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    比叡山で純粋に育てられた千手丸と瑠璃光丸。成長するにつれ女人への煩悩が彼らの心をかき乱す…
    煩悩を断ち切れず下野した千手丸、悩みながらも信仰を貫く瑠璃光丸。2人の関係性、葛藤がひしひしと感じられる。
    最後のシーンは結局女性の神格化…なのか?

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    2025年06月01日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズは乱歩が好きなのかな。他の作家に比べて、乱歩率が高いよね。
    このシリーズに入っていなければ、乙女はあまり自ら乱歩に触れることはないだろうから、シリーズに乱歩が多く入っていることは歓迎すべきなのだろうが、諸手を挙げて喜べないところもあるといったところか。
    個人的な印象では、イラストの人物の顔がイメージと違うんだよなあ。自分が乙女じゃないからなのかなあ。

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    2025年05月06日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    すごく神秘的な物語に感じた。
    昔の刺青って今よりもっと痛かったのだろか?
    刺青には様々なものがあるが、刺青というものが神秘的に感じた物語でした。

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    2025年04月22日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    名家に嫁いだ娘が発見してしまった物静かな夫に隠された秘密とは…
    夜汽車さんの美しいイラストにより本編の持つ薄気味悪さが、耽美的に感じられるようになり、新たな視点で楽しむ事が出来た!
    人でなしは一体誰なのか…

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    2025年04月20日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    今作も、美しい絵と江戸川乱歩の昔の文体がマッチして、作品の耽美的な雰囲気を引き立てています。
    主人公の心情と合わせるように変わる、紙の色も良いです。

    始めて読んだ作品ですが、絵本で読む方が読みやすく、一層味わい深くなっているように思いました。

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    2025年04月12日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    絵は綺麗だし内容も変態で好きだけれど、背中に彫られた蜘蛛と、刺青が入れられたことによって女が本来の性分になったと分かるシーンのインパクトが少ないかなと思いました。
    あと清吉は刺青も入れておらず身なりは普通なのにふとした瞬間顔が怖くなる系の男だと思ってるので、この絵本の挿絵みたいに自分も顔にまで刺青入れてる清吉っていう解釈も新しいなと思いました。
    「帰る前にもう一遍、その刺青を見せてくれ」と言う清吉と、朝日が差す中刺青を見せる女の描写で終わるところが、すごく好きです。

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    2024年12月11日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    青年漫画みたいな展開だと思った。
    読んでいて、ふと登場人物には誰も色気はないことに気づいた(個人的に色気のある作品が好きなので)。

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    2024年11月25日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    ぶっちゃけ、よくわからなかったよ。
    でも、けっこーヤバめの女とその女に絡め取られた男の物語りだというのはわかったよ。

    物語よりよくわからないけど美しさがある文章が良かったんですよねぇ
    とそれを冗長させるイラストも良かったです

    2024.11.16
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    2024年11月16日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    2人の稚児、1人は煩悩に誘惑されもう1人は打ち勝つが最後は死んだのか??理解できなかった。

    昨年読んでいたのを再読。やはり同じ感想だった。読力、理解力が全然進歩していない。

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    2025年08月16日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    難解な仏教用語がたくさん出てきます。
    観行を積まれたとか五濁の世界とか兜率天とか菩提心とか当たり前に出てくるし。
    でもそういった難しいところは読み飛ばしても、物語自体はシンプルでわかりやすいので面白く読めました!

    なにより乙女の本棚の最大の魅力であるイラストの美しいこと!
    谷崎潤一郎の知られざる短編にスポットライトが当たり、その素晴らしさを再確認できるのは何より嬉しいです!
    本棚に置いておきたい素敵な一冊!

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    2024年07月11日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    文学作品をイラスト仕立てでYA世代にとっつきやすいようにしているシリーズ。きれいなイラストだけど、話は結構わかりにくかったかも。谷崎好きだけど、これ読んだことあるか覚えていない……。

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    2024年07月03日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、谷崎潤一郎さんと夜汽車さんのコラボ作品『二人の稚児』です。夜汽車さんのイラスト、とってもきれいで好きなんです。

     幼いころから稚児として比叡山で過ごしてきた千手丸と瑠璃光丸…寝食をともにし、精進してきた二人だったが、世の“煩悩”の中でも、その最たるもの“女人”に対しての興味を持ちはじめた…。その後二人の運命は…。

     大筋では理解できたつもりですが、ちゃんと理解するのは難しい感じでした。今回も夜汽車さんのイラストに助けられました。ラストがなんとも切なくて…キレイな余韻を感じることができました。

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    2024年05月19日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    1Qさんに見せつけるように乙女シリーズ!

    いや、やっぱり良いですね。乱歩先生。
    内容を知りながらなおおもしろい。
    イラストも綺麗ったらないね。
    文字も大きくていいね。

    いいところしか見つからない絵本でした。

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    2024年03月31日