夜汽車のレビュー一覧

  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    ネタバレ

     乙女の本棚シリーズから、坂口安吾さんと夜汽車さんのコラボ作品「夜長姫と耳男」です。少女マンガのように可愛くて鮮やかな着物を纏う姫が印象的なんだけど、よく見ると骸骨とか蛇も描けれているし(;・∀・)

     師匠からの推薦を受けヒダから夜長姫のもとを訪れた耳男…。依頼された仏像の制作には3年間を要し、夜長姫の無邪気な笑顔の裏にある残虐性に対抗すべく、耳男は蛇の生き血を飲み残りは制作した仏像に浴びさせ、亡骸を天井から吊るす…狂気じみた期間を過ごす。その後も、夜長姫の仏像制作の依頼を受けこの地に逗留していたが、村に疫病が流行り村人が次々と命を落とす…。その様子を高楼から見ては楽しむ夜長姫…耳男は夜長姫の狂気を目の当たりにし、夜長姫を刺す…。夜長姫は最期に「好きなものは呪うか殺すか、争うかしなければならないのよ…」と言い残す…。

     怖い怖いお話でした!なんとも表紙からはここまでは想像もできてませんでした…。ある意味、怪談?オカルト??でも、文字だけの原作なら読み切れなかったかな…とても、きれいなイラストなんです。夜長姫の纏う着物の鮮やかさ、でも妖しさを秘めてる…。逆に最後のイラストは真っ白な装いなのが印象的…狂気から解放されての清々しさを感じさせてくれました。

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    2023年07月18日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    真っ先に思ったのが怖っっ!!でした。
    恋というものは底知れぬ力を発揮しますね。
    でも、主人公の気持ちもわかるかも。まさに人でなしの恋。

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    2023年05月11日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    師匠の推薦で夜長姫のために仏像を彫ることになった耳男は姫の住む村で残酷で怪しい日々を過ごす。

    暗い。

    夜汽車さんの端麗な絵柄で描かれた無邪気で残酷な姫が物語にすごく合っていた。
    髑髏柄の着物……

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    2023年04月06日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩が描く土蔵の中で繰り広げられる幻惑な世界と、妖艶にして絢爛な夜汽車先生の絵!活字の味わいと、イラストの眼福さ。
    イラストは緻密な蝶の描写、アンティーク調と和柄の融合がまたいい!

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    2023年03月15日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    文豪の名作と人気イラストレーターがコラボしたという、乙女の本棚シリーズ。
    魅惑のラインナップの中で、ちょうど谷崎の刺青が発刊されたばかりだったのでこちらから読んでみました。

    清吉という凄腕の若き彫物師は、理想とする美しい女に自分の魂を彫りたいと切に願っている。
    そして漸くその娘に出会え、眠らせて背中に女郎蜘蛛を彫ってしまう。
    激しい苦痛に耐えて目覚めた娘は、臆病な心を捨ててすっかり妖艶に生まれ変わっており、清吉は真っ先に娘の肥料(こやし)となっていたのであった、という話。

    いかにも谷崎らしい耽美さ。女の美しさを描写する際の、圧倒的美を前に屈服するかのような丹念な文章表現は、何度繰り返して読んでもうっとりしてしまう。
    清吉が、駕籠から僅かに見えただけの娘の生足に一目惚れするシーンとか凄まじい。

    《その女の足は、彼に取っては貴き肉の宝玉であった。拇指から起って小指に終る繊細な五本の指の整い方、絵の島の海辺で獲れるうすべに色の貝にも劣らぬ爪の色合い、珠のような踵のまる味、清冽な岩間の水が絶えず足下を洗うかと疑われる皮膚の潤沢。この足こそは、やがて男の生血に肥え太り、男のむくろを踏みつける足であった。この足を持つ女こそは、彼が永年たずねあぐんだ、女の中の女であろうと思われた。》

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    2021年10月04日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    姫は耳男に足りない物を伝えたかったんでしょうか?なかなかに姫の性格がすごいです…(^_^;)話もややホラーより?
    姫は楽しんでいたのでしょうか?
    姫の気持ちがうまく汲み取れなかったのが残念…
    絵がめちゃくちゃ綺麗なのでこの評価です(⌒‐⌒)

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    2021年05月06日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    いっとう美しい女性の肌に魂を込めた刺青を施すことを夢見る刺青師清吉。ある日、理想の女性が目の前に現れた。

    ジョロウグモは雌の方が身体が大きく、また雄を捕食することもある蜘蛛。その刺青を入れられ、妖しく変化していく女性。
    というふうに読めれば、作者の意図通りなのかもしれないが、同意を得ずに入墨を入れるんじゃない!と思ってしまう。

    絵師さんの絵はきれいだが、最期の蜘蛛の入墨の絵はちょっとショボく感じる

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    2026年09月24日
  • かくして魔法使いノイ・ガレネーは100年後、花嫁となった2

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    ノイが、あの魔法使いのノイで、100年前に何があった
    かという説明の巻。
    読んだ印象は弱いかもしれない。
    原作を知ってるので、コミックのみの感想になってるか
    自信がない。
    原作は楽しめたので、今後に期待。

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    2026年09月23日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    本シリーズも坂口安吾も初めてだったが、イラストはかなり好みでした。
    芸術にあんまり詳しくない私には芸術論についてわからない点も多かった。が、姫が純粋で欲に忠実だから、美しいもの(つまり死)を求めてるのかなと思った。
    途中で小屋を燃やしたり、耳男がお風呂に入ったりしたのは、耳男の過去の考えを消して、姫の考えに染める儀式のようなものなのかなと…

    姫がヤンデレ説みたいなのをネットで見かけましたが、結構あたってはいるかも… 私は姫の考えを察することはできても共感は難しい…

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    2026年07月29日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    名手ともてはやされる若き彫青師『清吉』の宿願は、理想とする女の肌に己の魂を彫りこむことであった。年月を経て、清吉の下を追い求めた娘が訪ねてくる。
    「乙女の本棚」シリーズ第21弾。

    何というか、妖艶な話。
    正に命を削るかのように刺青を彫り生気が抜けたような清吉と、無垢な少女のようだった娘ががらりと変わる様が皮肉に映る。

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    2026年07月18日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    夜長姫の気に入らない仏像を作ろうとし、姫の笑顔に囚われ、それを押し返すために作った化け物が姫に気に入られる。
    きっとタクミ3人の中でミロクに一番狂気を打ち込んだのが耳男だったのだろう。

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    2026年06月24日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    最初恋愛ものだと思った自分が可哀想

    「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ」←とても良い

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    2026年04月25日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    "それはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。"
    という書き出しが抜群に好きです。
    谷崎特有の狂気じみたエロス、フェティシズムが、蝋燭の火のようにゆらゆらと妖しくゆれる。作中にも記されるように、美しきものが強者、醜きものが弱者、まさしく耽美主義を宣言するような作品である。

    ただし本書のレビューとしては純粋に谷崎の刺青についてではなく、夜汽車さんのイラストとのコラボレーションとして論じなければならない。イラストは間違いなく美しい。個人的には、朱色の帯と、和紙の巻物が絡み合うところに、一条の光が射す、そのページが特に美しいと思った。淡く溶けていくような、それでいて緻密な描写が素晴らしい。
    しかし、こと谷崎潤一郎の作品においては、同氏のイラストはミスマッチと言わざるを得ない。他の文学作品ならよいが、谷崎ほど人間のビジュアル面の描写に適格性を判断しなければならない作家はいないであろう。それくらい谷崎作品においては人物の造形が肝であり、なぜならそこには悪魔的に執着されたフェティシズムがあるからである。どう考えても、谷崎の筆から連想される妖艶さは、非常に何か限定的であり、現代的ポップカルチャーを象徴するロリータ造形を受け入れる余地はないように思われる。人生の酸いも甘いも刻まれていて、どこかに一抹の恐ろしさも仄見える、そんな妖しい陰のある美しさは、幼児的プロポーションと空想的顔面造形によって象られる”kawaii”では決してない。ゴスロリと言ってしまえば谷崎の耽美主義と共通点が生まれてしまうが、こと谷崎の、この作品においては、最後の一ページまで両者が交わることは私の中ではなかった。

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    2025年12月05日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    島本理生が以前テレビ番組でオススメしていたので読んだ。
    バ、バイオレンス……!
    私には魅力がよくわからなかったかも。。。

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    2025年10月10日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    「お前さんの命を貰った代わりに、私はさぞ美しくなったろうねえ」

    いや〜なんか谷崎潤一郎って女性に対する複雑な感情を文章にぶつけているような作風なんだなあと思った。
    恐れ、憎み、愛しさ、崇拝、完全に拗らせてます。
    美しい着物、刺青のイラストも良し!

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    2025年08月14日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。夜汽車さんのキレイなイラストと、彫物師のお話が良く合っています。

    凄腕の彫物師が、理想の肌女の子に出会って…という話。いくら凄腕でも、こんなに強引に掘って良いの?と戸惑いました。
    自分の魂を込めて掘った清吉。これ以降、清吉は彫り師を続けられたのかな?それとも肥料になって、終わってしまったのでしょうか。
    何ともいえない味わいのある作品でした。

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    2025年08月13日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    この小説、乙女の本棚向きなのか?
    確かに姫の容姿は乙女向きなのだろう。しかし、中身は全く乙女ではないと思うのだが。
    「桜の森の満開の下」も相当なものだが、こっちも負けていない。
    こういうテイストのイラストがつけられることに、安吾はどう思っているだろう。乙女に届いていることに、ハッハッと笑っているだろうか。

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    2025年08月04日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    10年以上前の罪を告白する女の独白劇。犯罪までの経緯を滔々と淀みなく話す口調が恐ろしい。乱歩先生絶好調です。

    イラストレーターは夜汽車さん。
    「乙女の本棚」シリーズは挿絵ではなく、2次創作でもなく、原作とイラストの間に、時代や設定を変えた架空の脚本がある感じ。ですかね?

    絢爛なイラストで締めくくられるラストシーンは良かったです。

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    2025年07月21日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    なるほど、乙女の本棚的には清吉はこうなるのか。こんなふうにイメージしたことなかったな。清吉には誰が彫ったの、なんていうことは言ってはいけないのだろう。
    絵が乙女度かなり高めなので、これは谷崎の世界とは違うという人はでてきそうだな。

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    2025年07月06日
  • 夜長姫と耳男(乙女の本棚)

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    乙女の本棚、坂口安吾と夜汽車さんのコラボ作品です。

    夜汽車さんのイラストは何を描いても素敵なのですが、たくさんの白蛇が描かれた表紙には、少しひるんでしまいました。この作品では、イラストがいつもより少なかったです。

    物語は、「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。」最期まで笑っていた夜長姫のこの言葉につきるように思いました。夜長姫の狂気に対する耳男の気持ちに、なんとも言えない気持ちで読み終わりました。

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    2025年06月21日