夜汽車のレビュー一覧
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良き予感♪
レビュー時、9話が最新のところでの感想です。
全体から言ってまだ始まりなのかもしれませんが…、
始まり方から映画のようで、しっかりした物語があっての内容かなと思いました。読んでいて、全く引っ掛かることもなく(無駄がない感じです)、夢中で読みました。
文章を読むと(ノベル)眠たくなって読み進められない私にとって、漫画でこの物語が読めるのは有り難いです🎵
魔法を生み出すときの描写とか好き❣️すごくリアルに魔法の世界を感じられます✨✨(動作や表情にも!)
魔王を宿した男の子が、ガレネーさんと関わっていく中で、どんな風に育っていくのか(心のキズを癒していく過程とか)、その先にどんな物語が待っているのか…切ない場面もあるのかなと想像もしていますが、始まりのところに繋がるのかなと思うと、先が楽しみです🫶
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Posted by ブクログ
憧れの乙女の本棚☆°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
みなさんがレビューをあげられるのを見て
ずっと気になっていたんですが
たくさんあって一体どれから読んだらいいのか、、、笑
そんな中ミユキさんにオススメされてこの本を手に取りました(^^)
実は江戸川乱歩も初めて。
なんとなく文豪の作品は畏れ多いというか、読みにくそうなイメージで手を出せずにいました。
しかし、杞憂に終わりました。
思ってたより読みやすい!!
そして夜汽車さんのイラストのおかげで一気に引き込まれます。なんて美しい(//∇//)
用紙の色合いもいいですよね
知らぬ間に世界に入り込んでいました
美しく、そして恐ろしい
読んでいてゾクっとしました
でもこの世界観が堪らないです(〃ω〃)
『人でなしの恋』
まさに人でなし、でした。
あー他も読んでみたくなりますね(´∀`)
他の文豪の作品も乙女の本棚でなら読めそうです(*^^*)
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Posted by ブクログ
2025/11/01
「いやいや、妄想の闇に鎖されたまろの心と、そなたの胸の中とは、雪と墨ほどに違って居る。浄玻璃のように清いそなたは、わざわざ危険を冒して、修行をするには及ばないのだ。そなたの体に間違いがあったら、それこそ麿は上人へ申し訳がないではないか。面白い所へ出掛けるのなら、そなたを捨てて行きはしない。浮世はどんなにいやらしい、物凄い土地なのか、運よく命を完うして帰って来たら、まろの迷いの夢もさめて、きっとそなたに委しい話をして聞かすことが出来るだろう。そうすればそなたは、自分で浮世を見るまでもなく、幻の意味が分るようになるのだ。だから大人しく待って居るがよい。もし上人がお尋ねになったら、山路に蹈み迷って、まろの姿を見うしなったと云って置いてくれ。」
それでも千手は、名残惜しそうに瑠璃光の傍へ寄って、長い間頬擦りをした。物心がついてから一度も離れた例ためしのない友と山とに、ちょいとでも別れるのが辛いようでもあり勇ましいようでもあった。彼の感情は、始めて戦場へ出る士卒の興奮によく似て居た。実際死ぬかも知れないと云う懸念と、功を立てゝ凱旋したらと云う希望とが、小さな胸に渦を巻いた。 -
Posted by ブクログ
2025/10/30
p.23
その雑念を抑えるために、タクミの心になりきろうとオレは思った。親方が教えてくれたタクミの心構えの用いどころはこの時だと思った。
そこでオレはエナコを見つめた。大蛇が足にかみついてもこの目を放しはしないぞと我とわが胸に云いきかせながら。
オレの目はエナコの顔から放れなかったが、一心不乱ではなかった。なぜなら、オレは驚愕と怒りを抑えた代りに、嘲りが宿ってしまったのを、いかんともすることができなかったから。
その嘲りをエナコに向けるのは不当であると気がついていたが、オレの目をエナコに向けてそこから放すことができなければ、目に宿る嘲りもエナコの顔に向けるほかにどう仕様もない。
エナコはオレの視線に気がついた。次第にエナコの顔色が変った。オレはシマッタと思ったが、エナコの目に憎しみの火がもえたつのを見て、オレもにわかに憎しみにもえた。オレとエナコは全てを忘れ、ただ憎しみをこめて睨み合った。 -
Posted by ブクログ
大好きなんですよ、坂口安吾の「夜長姫と耳男」
けれどもレビューは書いてない、と言うか書けなかったですね。
もう「雰囲気があるんですよ」とか「世界観が」とか陳腐な言葉しか出てこない、何故好きなのかもよく分からないし。
この作品に関しては、作者の意図とか教科書的な答え合わせなんかどうでも良いと考えていました。
ところが「乙女の本棚」シリーズに収録されているらしい。ということで、夜汽車さんのイラストを眺めながら人生何度目かの再チャレンジ。
うーん、ファム・ファタルですね。
ファムファタルが何か分かっているのか?と問い詰められると、「だって夜長姫が好きなんじゃー」と開き直るしかなくなるのですが、面白いのでみなさん是非お読みください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読むにつれて、ぐいぐいと物語に引き込まれました。
親戚が決めた結婚だったが、夫はよく愛してくれた。だがそれは偽りだった。
夫が夜な夜な布団を抜け出し蔵に会いに行っていたのは、人形であった…。
それを知り、人形をバラバラにする妻。
そして、最後にはバラバラになった人形を抱き、自決する夫の姿…。
人形に恋する人間とその妻の話。
妻としては、夫の心が自分ではなく、人形にあると知り、とても辛かったと思う。
結局夫は人形とあの世に行くほうをとってしまい、残された妻はやりどころのない気持ちになったことだと思う。
江戸川乱歩さんの話は「人間椅子」依頼2作目でしたが、どちらもゾクゾクとし、とても面白い作品だと思いました。
また、この本のイラストはイラストレーターの夜汽車さんが描いており、とても美しかったです。
今日も素敵な本との出会いに感謝します。
ありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夜汽車の絵が美してすごく好きだ。綺麗で可愛らしくて神々しい稚児の瑠璃光丸と千手丸が、目映いばかりに神秘的に描かれている。
生まれてこの方、ずっと俗世を離れて比叡山で共に暮らしてきた稚児の千手丸と瑠璃光丸。美しい容姿を持つ点は共通しているけれども、千手丸は2つ年上、瑠璃光丸は血筋が高貴という点で違いがあった。
似たような境遇の二人が、異なる選択の末、全く違う人生を歩んでいくことになるのだが、幻想的な美しさに加えて、人の生き方をも考えさせる良書だと思った。
俗世を何も知らずに仏閣で暮らせるなんて素晴らしいと、二人は俗世を知る人々から言われ続けていたが、本当にそうだろうか。比較する対象を知っているからどちらが良いか言えるのであって、俗世を知らない二人が好奇心を持ち、体験していない俗世を羨むことは当然だと思った。
生まれてから一度も女という生き物と接したことがなく、「女は魔物。女は危険」とだけ聞かされ続けたら、確かめたくなるのは正常な反応だ。まぁ、それで頭から離れなくなってしまうのはまさに煩悩というのだろうが、耐えきれずに行動を起こして、女というものを確かめに行った千手丸は、煩悩に負けたといえども、行動的で素晴らしいと思う。女のいる俗世こそ極楽だったと発見できたことは、行動しなければ至らなかった境地だったろう。
女がいる俗世に一緒に行こうという千手丸の誘いを断った瑠璃光丸も、それはそれでスゴイ。血筋が違うと言われ続けて、同調したくないという思いがあったのだろうか。知っている世界は狭まったかもしれないが、誰も到達できない所に行ける可能性があるのは、彼の魅力だ。
どんな道を選ぶかで、人の人生は全く違う方向へ進んでゆく。どれが正しいということはないと思うけれど、人と違う生き方をしたいなら、大勢と同じことを選んでいては駄目だと思った。
こっちは行かないほうがいいと言われているのに、惹かれる気持ちもよくわかる。弱くったって、誰も責められない。人はないものねだり。なくても幸せだよと言われても、欲しくなってしまう。その煩悩や悩める姿に親近感を感じて、私は千手丸が愛おしいと思った。
行ってみたい方に行けばいいのだと思う。
どんな景色を見たいのか、堪えても見たいものがあるから耐えるのか、求める気持ちに屈してその世界を見に行くのか。
究極の選択という場面に誰しも巡り合うのだろう。どちらを選んでもいいのだけれど、尊敬されるのは少数の道を選んだ人。大多数はそうできないから、畏敬の念が生まれるのだ。そういう点で、瑠璃光丸を見習いたい。
できるならば、少数の人が選ぶ道の一つを、私も選んでみたいものだ。 -
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、江戸川乱歩さんと夜汽車さんのコラボ作品「人でなしの恋」です。夜汽車さんのイラストは可愛い~けど、このお話はちょっと怖いのか…はい、怖かったです(^-^;)
19歳の京子が嫁いだ先は、家柄のよい名家門野家…夫の門野は京子を慈しみ愛してくれたこともあって半年ほどはとても幸せな生活を送っていたのだが、その後夫の行動に不信感を抱くようになる…。ついに京子は、夜な夜な蔵に行くようになった門野を追いかけるのだが…。夫は、「人でなしの恋」、この世の外の恋に溺れていた…。
「押絵と旅する男」と雰囲気がちょっとだけ似てるかな…。端正込めて作ったものには命が宿る…髪とか伸びたりしたら(;゚Д゚)いやいや…そんなことはないけれど…。それに、夫が「人でなしの恋」に溺れたとわかっただけでも度肝を抜くのに…その後にとった京子の行動が…。なんともなんとも、怖いお話でした。でも、読みやすい作品だったし、いい感じに私の好みです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ乙女の本棚シリーズから、谷崎潤一郎さんと夜汽車さんのコラボ作品「刺青」です。夜汽車さんのイラストは、息をのむような甘美な世界を醸し出してくれます。
凄腕の刺青師清吉には、光輝ある美女の肌を得て、それへ己れの魂を彫りこむという夢があった…。なかなか、理想とする女性が見つからず悶々としていたが、ようやくその女性が現れた…。その女性を眠らせ、背中に蜘蛛の刺青を彫りこんでしまうのだが…激しい痛みに耐え抜いた女性は、清吉が求めた真の強さと美しさを身に纏ったのだった…。「お前さんの命を貰った代りに、私はさぞ美しくなったろうねえ」
なんともいえない妖艶な世界でした…。刺青についてこれまであんまり知る機会もなかったこともあって、興味深く読めました。でも最大の見せ場というか、読ませ場か…は、作中の女性の豹変ぶりですね!美しくなりたいという思いは留まる所を知らないようです。