夜汽車のレビュー一覧
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いやー相変わらず潤ちゃんムズい漢字使い過ぎだわ
いや分かるけども!
覚えたてで使いたくなるの分かるけども!(絶対そういうことじゃない)
というわけで谷崎の潤ちゃんですわ
うーん、あれ?
「女人こわい」ってこと?
「まんじゅうこわい」みたいなこと?(絶対違う)
実はめっちゃ好きってこと?(違うって)
そだよねー
女人いいよねー
分かるわー潤ちゃん分かるわー
それにしても非常に『乙女の本棚』向きのお話であった
夜汽車さんがめちゃくちゃ気合い入れてかわいい女の子描いてはった
つまり『二人の稚児』の主題は「女人いいよねー」だ!
間違いないよ
だって潤ちゃんなんか3回も結婚してるもの
それはそれでちょっと信じられないけど -
Posted by ブクログ
わぁい!
きれいな本! きれいな本!
と思わず手にとってしまいました。
たぶん、二人の稚児という作品は、挿し絵のない活字だけの本で何回か目にしています。
作品への印象はかなり違います。
実をいうと、登場する二人の稚児を一方は、世俗で成功し、一方は努力して信仰において成就したのだと、文字のみで読んだときにそう読んだのですが、どうも、そのようではないのではないか。
そもそも、ふたりは身分に隔たりがある。
こんな例って、他に何かあったろうか、と思ったら、そういえば、モーツアルトの歌劇「
魔笛」では、王子のパミーノ(?)と鳥刺しのパパゲーノの対照的な結末があり、そこでは高貴とおもわれる夜の女王の娘のパミーナ(?)と王子のパミーノが試練の末に結ばれ、いささか大衆的で子沢山のイメージでパパゲーナがパパゲーノと結ばれるというような対照的な結末がしくまれていたのでした。魔笛では、太陽を思わせる父王が、夜の女王を滅ぼし、大団円をむかえるのですが、かなり意図的に対照的にえがかれている感じがします。
登場人物の属性が、実は最初から設定にあつて各々の結末であるような用意周到さが、オペラの楽しさとは別にあるようです。
そう思った時に二人の稚児の作家は誰に向けて書いたのだろう、と実をいうと思いました。
発表された当時、この作品がどのようなかたちで、人の目に触れたのか。
稚児の二人の稚児の行く末に違いを考えたのはなぜなのか。
当時、小説はどんな風に読まれていたのだろう。
それを知ってどうというわけでもないのだろうけれど、かたちを変えて何度も目にする理由はたぶん作品に力があるからなのだと思います。
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Posted by ブクログ
恥ずかしながら、この年になるまで坂口安吾のことをよく知らなかった。数年前に『堕落論』を読んで興味は持っていたが。
で、この話。なんか一周回って愛の話なんじゃないかと思った。相当いびつだし、登場人物の誰一人として思い入れはできないけど。ヒメの最期の言葉が呪いのように残っていて、そのせいかもしれない。
『桜の森の満開の下』でも思ったけれど、絵本のようにうつくしいイラストが、作品をいい意味で読みやすく、イメージしやすくしていると思う。読む人を選ぶとは思うけれど、夜汽車さんのイラストも一見の価値ありなのでぜひ読んで!
…落ち着いたら坂口安吾の他の作品にも手を出したい…。 -
Posted by ブクログ
坂口安吾 安吾忌
こちらは初読、1952「夜長姫と耳男」
飛騨の匠の弟子の仏師、耳男。
乙女の本棚になるまで、知らなかった作品です。
耳男の語りの説話体。
長者に乞われて夜長姫の護身仏を彫る。
耳男は、夜長姫の何かが秘そむ無邪気な笑顔に囚われて、化け物を彫る決心をする。
蛇の生き血を飲みその死骸を吊るす。
それさえ美しいと思う夜長姫。
好きなものは、呪うか殺すか争うか。
なかなかの狂気と幻想の世界観。
飛騨という土地への坂口安吾の思い、飛騨の匠への敬意。命惜しまぬ作品へのリスペクト。
夜汽車さんの作品は、可愛さもあり、まるで乙女の童話に擬態しているけど、ストーリーは鳥肌もの。 -
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「乙女の本棚」シリーズ、私の5冊目。このシリーズで大好きになってしまった夜汽車さんのイラストと、少し前に読んだ「桜の森の満開の下」で有名な坂口安吾のコラボであり、どんな作品なのか興味津々で読み進めていったが、正直、恐ろしすぎて、このイラスト無しではかなりキツかった。イラストが恐ろしさを妖しさという美しさに変換してくれて本当によかった。この作品も「桜の森の満開の下」も、残酷さと、魔性の女に魅入られるところが似ていて、坂口安吾の作風はこのようなものが多いのか気になった。決してもう一度読みたいと思えるわけではないのだが、心が凍っていく恐怖感は、他の作品ではまだ味わったことのないものであり、印象に残る作品だった。
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ネタバレ「乙女の本棚」3冊目。グロテスクな作品が多いと聞いていた江戸川乱歩。幸せな新婚生活から一転、どんな人でなしにイケメンの夫が成り下がってゆくのか、ハラハラ期待して読み進めたが、なんてことはない、ただの人形愛玩者であっただけであった。そんな夫を受け入れてあげる度量があれば、違った道も歩めたかもしれないのに、一番恐ろしかったのは、嫉妬に狂う妻、そして自ら命を絶ってしまう夫の、人間の狂気。「人でなしの恋」は当初、夫の人形への恋を意味しているのかと思っていたけれど、あんな強行に出た妻の夫への恋、両方のことを示しているのかもしれないと思い直した。
相変わらず、夜汽車さんの絵が美しすぎる。私のコレクション兼子供がいつか読むための絵本として集めたいと思ってきた。 -
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門野という美男子のところへ嫁いだ19歳の奥さまが、夜な夜な母家の裏手にある土蔵の二階に通う夫の行動を訝しんで尾行する。
夫曰く一人で書見をしているらしいが、室内からは何やら仲睦まじげな男女のささやき声。
夫はもしやほかの女性と不貞をはたらいているのでは? 我慢できなくなった恋する奥さまが、そろりと部屋の中をのぞいた先でみつけたものは……。
という、江戸川乱歩による妖しさ満点の短編。『人でなしの声』というタイトルに合点がいった。夜汽車さんによる繊細で可愛らしいイラストが、この短編の魅力を何倍にも膨らませているよう。
まだ始まったばかりのこの夏、早速テレビの心霊番組で因縁物として紹介される人形の恐怖映像などを視たばかりだったので余計ゾゾッとした。人形に魅入られてしまった者は死なばもろとも。