原リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私立探偵って大変だなあと思う。
依頼人の勝手な依頼を、仕事だからと受け入れ、警察に目の敵にされたとしても、弱音を吐くことはできない。
あくまでも守秘義務を貫くストイックが要求される。
というわけで、どこまでも巻き込まれていく主人公の沢崎は、依頼人から請け負った仕事をこなすうちに、誘拐事件の真相にたどり着く。
が、実行犯から事件の真相へたどりつく部分が、飛び過ぎて置いていかれる。
どうしてその真相にたどり着いたのか、そのとっかかりがどうにも納得できなかった。
とはいえ、被害者がいたいけな少女であることに加え、結構残虐な事件だったので、沢崎がどう解決するつもりなのか、彼の行動から目が離せなかったのは事実。
最後の最後。
この事件の真相を解明した沢崎のセリフが刺さる。
「家族を守ると言うが、(中略)一番苦しめているのは、(中略)つまりはあなた自身ではないのですか」
家族の問題って、突き詰めればそういうことなのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
沢崎探偵シリーズ第四作。
一年以上探偵事務所を留守にしていたところから話は始まる。
その帰りを待っていたのは、まずは依頼人。
その依頼人に帰りを見張るように頼まれたホームレス。
元相棒を探す警察と<清和会>。
それらが絡み合って、話は進んで行く。
依頼人の姉が11年前に自殺した原因を調べるのだが、
コールドケースの謎解きは、なぜ面白いのだろう。
過去へさかのぼる過程が、だろうか。
謎解き自体が一体どこへ行ってしまうのかと思うぐらい、
長い道のりだったが、面白かった。
今までの作品の登場人物が再登場したのも、
個人的に土地勘のある場所が登場していたのも楽しかった。
いつのまにか平成になっていたが、伝言サービスが健在で良かったし。
長い間、留守にしていた謎も明らかにされた。
いろいろな人が帰りを待つ中、
待っていなかったのは、いまだに未詳の女だった。