原リョウのレビュー一覧

  • 愚か者死すべし
    この人の本はハズレがない。
    もっとも寡作だからハズレが多くても困るのだが。
    ストーリーも面白いが、私は文体が大好きだ。
    こんな文章が書けるようになりたい。なってどうする。
  • 天使たちの探偵
    美しくハードボイルド!沢崎さんは読むたびに惚れますね。ミステリーとしては比較的予想がつきやすいです。短編集だからかな
  • さらば長き眠り
    前作「天使たちの探偵」(短編集)から5年ぶりに上梓された本作! いや~~よかった!! もうウルウルして「沢崎、おかえり~」なんて思いながら読んでしまいましたよん。本書の冒頭からもおわかりでしょうが、沢崎自身、400日ぶりに東京へ戻り、探偵業に復活します。
    あいかわらずのチャンドラー口調、健在でした。...続きを読む
  • さらば長き眠り
    分厚いのよ、結構分厚いのよ。(京極程では全くないが)
    しかし、それを感じさせない面白さがある。
    沢崎シリーズを読むと毎度思うのだが、真相を予想する時は
    「思考をドラスティックに変換」する必要があると思う、
    だってさ、結構「どっからそんな話になった?」てあるし。
    悔しいかな面白さが勝つけど…
  • 天使たちの探偵
    1話目を呼んだ時、終盤に差し掛かったがページ数的にはまだまだだったので
    「これから事件はさらに疾走するに違いない!!」と思っていたら、無事完結した。
    「???」と思ったが、なるほど、短編集だったのね。
    短くても面白い。
  • 天使たちの探偵
    再読した時には、何故か若干もの足りなさを感じてしまった。期待度が高すぎだったのだろう。
    日本冒険小説協会大賞?最優秀短編賞受賞作。
  • 天使たちの探偵
    今まで読んだこのシリーズの中では最も読みやすかった、かも。長編は長編で勿論面白いが、中編短編程度の長さが私にはあっているらしい。
  • さらば長き眠り
    沢崎シリーズ最終章と思って読みました 本の厚みもそうですが内容もぎっしり詰まった物でした 相変わらず沢崎の渋さに魅了されつつ、もうこれで終わりかなどど思ったのもつかの間、次作へとつづく物語が...
    つづき早く読みたい!
  • 天使たちの探偵
    これで原?の探偵シリーズ全部読み終わっちゃった…寂しいです。ハードボイルドミステリかな?四十路男で金もなく友もない(多分)ひたすらストイックな探偵沢崎が未成年の関わる事件を解決していく短編集。
    沢崎のさりげなさがとても好きです。「子供を失った男」と「選ばれる男」が良かった。
  • 天使たちの探偵
    沢崎はやっぱりカッコイイ。文章もすごい巧いと思うし、ミステリ的な仕掛けもかなり虚を突かれる。短編集だけど最後まで気を抜かないで一気に読ませる力がすごいと思う。
  • 天使たちの探偵
    友人が誤って2冊買ったからと頂く。昭和臭漂うハードボイルド探偵推理小説。発表順の短編集。最後の「選ばれる男」と書きおろしの「探偵志願の男」がよかった!
  • 私が殺した少女
    依頼の電話があって出かけたのに、警察に囲まれた。

    初っ端からすごい疑いをかけられています。
    協力するか否かの選択も、したくないものがありますが
    料金を説明して仕事とするのがすごいというか…w

    身代金の受け渡し、入った邪魔に、呼び出し電話。
    あからさまな罠もあり、どうなってこうなるのか。
    容疑者多...続きを読む
  • それまでの明日
    著者あとがきによれば、すでに続編『それからの昨日』が構想されていたという。なんてことだ!原さん、あんたはまだ死んじゃダメだ!
    思いっきり個人的主観が入っているが、日本人なら、チャンドラーよりこっちから読んだほうがいいかも。名作。
  • 私が殺した少女
    作家がお亡くなりになったというニュースを聞いて再読。
    チャンドラーにあまり通じていないので、それらしいのか判断できかねるんですが、オチへの流れがちょっと慌ただしいというか推理モノとしては弱いのかなぁという感じが。
    でもそういうのではなく探偵につきまとう雰囲気が重要というかもしれませぬ。
    ただ当たり前...続きを読む
  • それまでの明日
    後輩が読んでもやもやしたときいて購入。
    初めて読む著者。どうやらシリーズ物で14年ぶりの新作とのこと。
    ハードボイルド小説というものをおそらく初めて読んだ。
    なるほどと思いつつ最後の震災落ちがダメ押しで理解を阻めてきた。
  • 愚か者死すべし
    私立探偵沢崎シリーズ。銀行強盗を自首した父の無実を証明してほしいとの依頼がくる。依頼にきた女性を警察に送り届けたとき、沢崎は狙撃事件に遭遇する。
  • そして夜は甦る
    私立探偵沢崎シリーズ第一作。ハードボイルドの名作。
    探偵沢崎は、両切のピースのタバコを吸い、車はブルーバードに乗っている。
    新宿にある3階建モルタル塗りの雑居ビル、東京オリンピックの年に建てられだという、そのビルには、はげかかったペンキで渡辺探偵事務所と書かれてあり、そこに沢崎はいる。
  • 愚か者死すべし
    寡黙でやれやれ系で質素でポンコツの車を乗り回していて警察には疎まれ配偶者はなく依頼者女性に好かれるけど靡かない私の中のThe日本人探偵のイメージ。
  • 私が殺した少女
    バイオリンの天才少女身代金誘拐事件に巻き込まれた私立探偵 警察や暴力団にも物怖じしない沢崎がかっこいい 昭和の匂い漂うキャラクター ブルーバードの連呼 公衆電話 そして煙草の吸いすぎ! 結末はどんでん返し的な やり切れない家族だなぁと 
  • それまでの明日
    ハードボイルドって読むの久しぶりだな〜と思いながら読んでで、最後後日談までそんな別になくてもいいのにな〜と思いながら読んでで...
    最後のオチのつけ方は正直気ぃ悪い。