藤田勇利亜のレビュー一覧
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柳龍光と神野仁、葛城無門と羽鳥薫、葛城無門と神奈村狂太。
まさか神奈村狂太が無門の叔父だとは、まさか御留式の使い手とは。「ゆうえんち」で明かされた人間関係の中でも結構なレベルの驚き。
これ大丈夫?バキ世界の相関図どんどん更新されてゆくのだけど。案外、世間は狭いんだなぁ、と思います。そして、久我重明の存在が夢枕獏ワールドとの繋がりも生んでしまっているので、もう広がりすぎて何が何だか。
便利すぎるよ、彼。そもそも「獅子の門」と「餓狼伝」をつながってしまう形で久我重明を登場させたのは、板垣さんなのでお互い様か。
「好きにやってください」の二人なんでしょうね。
なかなか出会えない柳と無門。違う場所で -
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原案・板垣恵介、原作・夢枕獏、漫画・藤田勇利亜『漫画 ゆうえんち 3』秋田書店。
全5巻をもって完結した夢枕獏の『小説 ゆうえんち』でイラストを担当した藤田勇利亜が漫画化するという何ともややこしい作品。
やはり、原作とは少し構成やストーリーを変えてきた。オリジナリティが加わるのは大歓迎。原作に登場しなかったキャラクターが登場しても面白い。しかし、ストーリーはなかなか進まない。3巻を終えても、『ゆうえんち』の入口すら見えて来ない。
主人公の葛城無門は愚地独歩の養子になる愚地克巳の実兄という設定で、無門の師匠の松本大山は範馬刃牙の恋人である梢江の父親という設定だ。
既に夢枕獏の『小説 ゆ -
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夢枕獏、藤田勇利亜『漫画 ゆうえんち -バキ外伝 2』秋田書店。
先頃、全5巻をもって完結した夢枕獏の『小説 ゆうえんち』でイラストを担当した藤田勇利亜が漫画化するという何ともややこしい作品。
月1回の連載なので単行本としてまとまるまでに時間が掛かるようだ。
やはり、原作とは少し構成やストーリーを変えてきた。オリジナリティが加わるのは大歓迎。原作に登場しなかったキャラクターが登場しても面白い。
主人公の葛城無門は愚地独歩の養子になる愚地克巳の実兄という設定。今回登場する松本大山は範馬刃牙の恋人である梢江の父親という設定だ。磯村露風は夢枕獏の格闘技小説に登場する脇役クラスのキャラクター。 -
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黄金丸と黄海王のデモンストレーションが開幕前夜。そして、ついに開幕した「ゆうえんち」です。
無門の最初の相手は、ゴブリン春日。その闘いの最中に、目的である柳龍光と遭遇します。
まさか、ここで決着なのか⁉︎ゴブリンとの闘いは続行しているのに、乱戦になってしまうのか⁉︎と予想外の出来事にワクワクするも、そんなことは起こるはずもなく。
顔見せでした。そらそうだ。ラスボスである柳龍光との闘いは、クライマックスでしょうよ。
各章の頭で、「ゆうえんち」参加者を知る人がその人について語るとこから始まるのですが、これ絶対に長編になるよね、という感じしかしないです。強さのインフレとかいうことではなくて、序列 -
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週刊チャンピオンで連載中の小説バキ外伝「ゆうえんち」。
主人公は葛木無門。あの柳龍光を師匠の仇という少年。時系列はバキの最強死刑囚編の前なので、柳を捕まえた少年ということですね。
いろいろと、バキの登場人物との関わりがあったり、夢枕獏の小説の登場人物が出てきたりと、板垣恵介&夢枕獏の世界を重ね合わせて煮詰めていく様子です。
無門の素性に驚き、師匠である松本太山の素性にまた驚く。
克己の兄という無門。こずえの父親だという太山。いやいや、好き勝手やらしてもらっているなぁ、という感じです。漫画版餓狼伝の方も、好き勝手やらしているので、お互いにどうぞどうぞ、なのでしょう。
刃牙とこずえが -
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バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ8巻。
神野と柳の決着。龍金剛お披露目。
技や経験もさることながら、闘争の中で生まれる愉悦に対する執念で神野を上回った柳の勝利。あの手この手で柳を出し抜き勝利を得ようとした神野の思考は、間違ってはいないはずですが、その先にある快楽に耽溺する狂気の差で敗北したのかなぁ。
そういう意味ではマスター国松は、強者なんだと思います。本当に、あの人は登場するたびに人外であることの気持ち悪さを更新してゆきます。
そんな愉悦とは無縁であるかのような鉄面皮で、「ゆうえんち」での勝利を手にした元横綱・龍金剛。
彼が力剛山を襲ったのは、古からの因縁ということでよかったの -
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バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ6巻。
開園するゆうえんち。ゴブリン春日。
無門とゴブリン春日の戦いの6巻。ゴブリンの過去には同情する部分はあるが、悲しいということではなく狂気の引き金としての語りなので、同情なんてクソの役にも立たないのだと思います。
格闘家としてのプロレスラーの強さ怖さの具現化ゴブリン春日。
ただ、板垣・夢枕、両御大の作品でよく見てきたものではある。タフネスゆえのエンタメと、それを極限まで昇華させる覚悟の有無。
何度も見てきたプロレスラーのヤバさなんだけど、何度見てもいいね、と思えるのは俺、彼らの覚悟にどこか憧れがあるからでしょうか。
そして、攻守の順番守らね -
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バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ5巻。
つまみちぎる黄金丸。蘭陵王訪問と黄海王。松本太山と柳龍光。
ここから原作2巻のストーリーに入ります。やっと、というべきかどうか。原作の方でも、筆が乗ってきて予想よりも長くなりそうと言っていたような気がする。まあ、5巻で終わっているので、きっちり蹴りをつけたというところでしょうか。
松本太山と柳龍光の戦い。アレ、時間切れ引き分けですが、続行していたら試合に勝って勝負に負けたみたいな形になっていたんじゃないだろうか。柳が敗北を知ることはなかっただろうけど、負けを認めざるを得ないというような終わり方で。
ぐずぐずと煮え切らない精神を抱えたまま、敗 -
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バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ4巻。
マスター国松、柳龍光のヤクザ襲撃、謝男、ゆうえんち縁起。
登場するたびに妖怪化が増してゆくマスター国松。このおじいちゃんはどこまでもどこまでも、気が触れているような感じで言って欲しいです。多分、一定の人気があるんだと思う。気味の悪さがとにかくあるけども、待ってましたの気持ちも一定以上あるのかな。まあ、あのマスター国松が、という一種の試金石になっているのかな。
明治から続く「ゆうえんち」という存在。『東天の獅子』の裏側のような物語。
どこもかしこも、夢枕獏と板垣恵介のクロスオーバーが散りばめられている。 -
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バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ3巻。
卒業式、太山一家、柳龍光とゆうえんち、神野仁と空道。
無門が柳とゆうえんちを探している理由が、ここで明らかに。師匠の仇討ちなんです。夢枕獏作品の主人公にしては、王道主人公だ、と思った記憶があります。
そんな無門の内にも滾るものがあるというのがわかるのは、まだまだ先。
太山が梢江の父親というのは、外伝なのに本編のバキシリーズとの繋がりが深くなってしまうなぁ、と。刃牙の彼女ですからね。ヒロインであるし、神域だと思うんだよな彼女は。梢江の父親代行として、結婚の申し込みに来た刃牙を試す、なんて展開も夢想してしまう。向かい合って、格闘家として勝手に -
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バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ2巻。
松本太山、磯村露風と無寸雷神、蛟黄金丸。無門の人生を彩る綾となる人物との出会い。徳川のおっちゃんも入れときましょうか。丸ごと過去篇の2巻です。
まあ「ゆうえんち」が、過去と現在、こちらとあちらのように、語られている場面が様々に入り乱れる文章だったので、そういう巻もあるでしょうよ。
徳川のおっちゃんの凄みの表現がなんか違うなぁ、と思ってしまった。あのおっちゃんはバキシリーズの中では比較的陽の存在だと思っているのでね。
あのおっちゃんは、自分の体の中の押さえきれない「なにか」を飼い慣らすことと、解き放つことの狭間の熱情に悶え苦しみ、その情念を愉