野沢尚のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレどちらかと言うと一作目の破線のマリスの方が好きだったかな。女性の主人公の方が感情移入しやすいという点で。
それと、最後あと一歩のところで作戦が成功しなかったのが悔しい。やっぱり故人は悪く言えないし。
でも各章の最後に謎の青年のシーンが入る、という本作の構成は好き。
メディアそのものや1人のカリスマ以上に、視聴者の恐ろしさがよく描かれている。
作中では『カリスマによっていびつな形にされた「大衆の総意」』と表現されている。
テレビから媒体は変わっても、現代にも共通して言えることだよなぁ。
若者をこれだけの暴力に走らせる程のカリスマとか団結感って想像できないなと思ったけど、たとえば同時代のドラマ -
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大好きな『破線のマリス』の続編。
作者が訴えたかったテーマは、よく伝わってくるものの・・・再読したこのタイミングとしては、もはやTVにそこまでの影響力はなく、ネットとの競争にどう生き残っていくのかーにスイッチしている状況なので、残念ながら題材そのものが古く感じられてしまいました。
ただ、『破線のマリス』から脈々と受け継がれている「悪意のある切り取り」については、より深刻になってきているのではないでしょうか。
テレビは 草創期から60年以上の年月をかけて、人権への配慮や誤報を出さないためのルールづくりなど、様々な指針を、少しずつ積み上げてきました。もちろん、そのこと自体が「テレビを面白くな -
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ネタバレ破線のマリス/野沢尚:第43回大賞受賞。1997年
マリスとはTVの送り手側の作為とか悪意。
映像技術者の瑤子は、バツイチ。息子は元夫がひきとった。世田谷の助教授殺人事件を、怪しくみえる妻が犯人のように見せる映像を番組で流す。これに関しては妻が自首。自分の感覚に自信を持つ瑤子。
弁護士が殺され、郵政省の春名から告発ビデオを渡される。取り調べの後の警察署前で2秒の笑顔を見せた麻生が犯人だと思う。瑤子の映像をきっかけに、家族も離れ、仕事も左遷に。謝れと瑤子につきまとう麻生。隠し撮りされたビデオも届き、瑤子の精神は不安定となる。盛り上がりー。
とうとう麻生を殺してしまうわけだが。盗撮ビデオは違うんだ -
Posted by ブクログ
野沢尚のデビュー作でもあり、のちに映画化されたときには脚本も担当している。
タイトルにある「マリス」とは英語の法律用語で<悪意>という意味である。
メディア関連の仕事をしていただけあって、主人公を取り巻く環境や状況、描写にはリアリティがあった。
中盤までは一気に読ませる展開で、どんな結末が待っているのだろうと思っていたら、後半はつじつま合せのような展開で残念な思いをした。
前半部分が面白かっただけに余計にそう感じたのかもしれないが。
主人公が怯えていた存在が明らかになったときには「えっ?」となる結末で驚かされた。
映像は果たしていつも真実を伝えているのだろうか?
制作側に明確な意図があれば簡