野沢尚のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ破線のマリス/野沢尚:第43回大賞受賞。1997年
マリスとはTVの送り手側の作為とか悪意。
映像技術者の瑤子は、バツイチ。息子は元夫がひきとった。世田谷の助教授殺人事件を、怪しくみえる妻が犯人のように見せる映像を番組で流す。これに関しては妻が自首。自分の感覚に自信を持つ瑤子。
弁護士が殺され、郵政省の春名から告発ビデオを渡される。取り調べの後の警察署前で2秒の笑顔を見せた麻生が犯人だと思う。瑤子の映像をきっかけに、家族も離れ、仕事も左遷に。謝れと瑤子につきまとう麻生。隠し撮りされたビデオも届き、瑤子の精神は不安定となる。盛り上がりー。
とうとう麻生を殺してしまうわけだが。盗撮ビデオは違うんだ -
Posted by ブクログ
野沢尚のデビュー作でもあり、のちに映画化されたときには脚本も担当している。
タイトルにある「マリス」とは英語の法律用語で<悪意>という意味である。
メディア関連の仕事をしていただけあって、主人公を取り巻く環境や状況、描写にはリアリティがあった。
中盤までは一気に読ませる展開で、どんな結末が待っているのだろうと思っていたら、後半はつじつま合せのような展開で残念な思いをした。
前半部分が面白かっただけに余計にそう感じたのかもしれないが。
主人公が怯えていた存在が明らかになったときには「えっ?」となる結末で驚かされた。
映像は果たしていつも真実を伝えているのだろうか?
制作側に明確な意図があれば簡