パトリシア・ハイスミスのレビュー一覧

  • キャロル

    Posted by ブクログ

    恋愛小説
    デパート働くテレーズはお客のキャロルに一目で恋に落ちる。夫と子供がいるキャロルとの交際はテレーズに多くの葛藤をもたらす。一度はキャロルとの別離を決意し、仕事を選ぶテレーズだが、やはりキャロルのもとへ。

    先に映画を見たのだけど、セリフが少なく表情や背景で心情を折っていかなければならないので、彼女たちの気持ちがわからなかった。
    小説はテレーズの視点で描かれる。人を恋い慕い欲する心情が丁寧に書かれている。


    アメリカを車で旅するって疲れそう。

    0
    2019年05月27日
  • キャロル

    Posted by ブクログ

    とんでもなくよかった。控えめに言って最高。
    映画を見て、次の日に原作を購入した。
    映画では描かれていなかったテレーズの想いが書かれていてすごく共感した、キャロルと出会った時のテレーズと同い年の私。


    最後キャロルの同棲の話を断った後のパーティで、美人な女優さんに好意を抱かれているのを見てやっぱりテレーズは相当美人なんだなと思ったし、映画のキャストさんであるルーニーマーラで当てはめると、そりゃあモテる…と思った。テンション上がる。今でさえそうなんだから昔はかなりLGBTへの差別がキツくて、相当辛かっただろうし葛藤しただろうなと思う。今でさえ、同性で付き合うってなった時に間違ってるとか言わせてし

    0
    2019年01月21日
  • 太陽がいっぱい

    Posted by ブクログ

    ちょっと、三島由紀夫さんのような。
    水面下に脈々と流れる、異常で変態な、ぞくぞくぬめっとする不安感というか。足下の地面がぐにゃっと軟化しそうな味わい。この本には、それが上手くマッチしていていました。

    若くて才能があるのに、努力してもどうにもならない境遇の自分と。
    なにもしなくても親の巨額な財産で、優雅に文化的に恋愛と芸術を謳歌する友人と。

    物凄い格差を挟んだふたりの若者の、うたかたの交流と愛憎。

    「格差の葛藤」という、まさに今現在の世の中の仕組みの脆さを突きつけて、突き刺し貫くようなキケンな小説でした。

    #
    嫉妬。軽蔑。
    絶望。羨望。
    屈辱。怒り。

    そんな主人公の心の襞を、舐めるよう

    2
    2017年10月09日
  • 太陽がいっぱい

    Posted by ブクログ

    アラン・ドロンの映画で知って、ずっと気になっていた作品。
    まず印象的だったのは、リプリーのゲイ的視点。
    ライバル的女性への感情や人間の観察具合がとてもゲイゲイしい。
    そしてこの作品の読みどころは、自分がだんだんリプリーなんじゃないかと感じるくらいの心理描写だろう。
    昔のサスペンスらしく、
    たまたま運がよかっただけでは?
    と感じるところがいくつもありながら、どこか洗練された印象を受けるから許せてしまう。

    0
    2017年04月30日
  • キャロル

    Posted by ブクログ

    「太陽がいっぱい」などで有名なパトリシア・ハイスミスが1952年に別名義で発表した作品。
    恋愛物です。
    マッカーシズムの赤狩り旋風が吹き荒れた厳しい時代だが、ペーパーバックでベストセラーになったそう。

    若い娘テレーズと、美しい人妻キャロルが出会う。
    テレーズは舞台美術家の卵で、クリスマス商戦でにぎわうデパートでアルバイトをしていた。
    感受性豊かなのが災いして不慣れな環境に戸惑い、感性が暴走しそうになっていたのだが。
    それとなく惹かれあう気持ちを伝えていく二人。
    キャロルは教養があり裕福な社交界の女性だが、じつは離婚の危機を迎えていました。

    テレーズにもステディなボーイフレンドがいたのですが

    0
    2016年12月01日
  • キャロル

    Posted by ブクログ

    簡単に言ってしまえば、レズビアンの話だが、純粋な恋愛小説といってよい。
    異性愛と異なるのは周囲の偏見だけだし、異性愛だって条件によっては偏見を持たれることもある。
    繊細な感情の揺れ動きが行動によく表れていて、とてもよい小説。

    0
    2018年10月29日
  • キャロル

    Posted by ブクログ

    1回目の感想
     映画を観てから原作を読んだ。原作のキャロルは、脆さであったり危うさであったりがよく表現されていて、より人間らしく感じられた。テレーズが、キャロルをただ美しい理想の人間ではなく、現実の人間としてとらえはじめたところにテレーズの成長がある。
     この2人の織り成す関係性がとても美しい。人が求め合うとか惹かれあうといったことは、本来簡単なことではないはずでうまいこといくものでもないのだろうけれど。

    0
    2019年08月16日
  • 贋作

    Posted by ブクログ

    シリーズ2作目。前作同様に犯罪に手を染める主人公に読者は感情を同化させられ、犯罪が警察に露見しないかどうか終始緊張を余儀なくされるサスペンスフルな小説でした。今作のほうが前作よりも主人公の行動に納得できない部分がやや多かったですかね。

    0
    2026年01月10日
  • キャロル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この季節に丁度良さそうな本だと思い読んでみましたが、読みやすく、当時の時代の雰囲気も感じられてとても素敵な小説でした。内容が分かりやすかったのも良かったです。ラストも悲しいまま終わらないのが好みでした。

    0
    2025年12月31日
  • 贋作

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「太陽がいっぱい」に始まるトム・リプリーシリーズの第2作目。実はネットフリックスでリプリーを見てすごく良かったので、2作目からの小説スタート。リプリーは殺しのプロでもなんでもなく、課題解決のために努力邁進の末、結果的に死体が転がり、その尻ぬぐいで窮地に追い込まれるが、それを荒いメッシュのまま潜り抜ける感じ。不思議にリプリーから目が離せず読み切ってしまう。本作は、私が数年住んでいたフォンテーヌブローと隣町のムランの近くが舞台であり、とても懐かしく、個人的にとても楽しめる読書だった。

    0
    2025年12月18日
  • 太陽がいっぱい

    Posted by ブクログ

    金持ちの息子を連れ戻すよう頼まれるが、当人のイタリアでの自由な生活が羨ましくなり、なりすまそうと考える…というサスペンス。
    映画版も続編も気になる。

    0
    2025年09月28日
  • キャロル

    Posted by ブクログ

    1950年代でこの題材。かなりセンセーショナルだったろう。
    映画も良かったが、小説ではテレーズの心情がより繊細に綴られており、二人の情景が浮かんできた。
    ラストがとてもとても良かった。

    0
    2025年08月04日
  • キャロル

    Posted by ブクログ

    Carol
    By Patricia Highsmith, 1952

    ミステリー作家による恋愛小説。
    NYのクリスマス、少女は大人の女性と恋に落ちる。
    あてのない逃走劇。これは純粋な恋愛かそれとも少女が大人になるためのほろ苦い1ページか

    0
    2025年08月06日
  • 太陽がいっぱい

    Posted by ブクログ

    これは…正直アラン・ドロンよりマット・デイモンのほうがリプリーっぽさあるな。翻訳めちゃ読みやすかった。

    0
    2025年04月03日
  • サスペンス小説の書き方

    Posted by ブクログ

    シド・フィールドやブレイク・スナイダーのような方法論ではなく、もっと根本的な姿勢について書かれた本です。著者が最初にhowtoではないと書いた通りです。
    この本を通して、著者がどのような流れで本を書き上げているのかを知ることができます。サスペンス小説だけでなく、小説全般を書く上で必要な心構えの書かれた本です。

    0
    2024年09月03日
  • 太陽がいっぱい

    Posted by ブクログ

    破滅に向かってほしいのに、全然向かってくれない!彼が不安に思う未来に対してヨーロッパ描写の何と美しいことか!リプリーを応援してないはずなのに周囲の人の間抜けさにイライラさせられる!
    ただのヤバいやつをこんなに魅力的に見せられるとは!

    0
    2024年04月27日
  • キャロル

    Posted by ブクログ

    「太陽がいっぱい」を書いたパトリシア・ハイスミスが書いた女性同士の恋愛を書いた小説。19歳の主人公テレーズから見た魅力的な年上の女性キャロルとの恋愛模様が丁寧に描かれている。冷静な目で見ればキャロルなんてわがままで気まぐれで自分勝手でどこがいいかわからないけど、テレーズの目を通してみるととても魅力的な女性にうつるから不思議。作品が終わる頃には読者もテレーズと共にキャロルと恋に落ちているだろう。

    0
    2024年04月21日
  • キャロル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    きっとテレーズにとって本当の初恋。
    だからこそキャロルしか見えないし、他のものに対して苛立ちが伴う。人を初めて苦しくなるほど愛するとはこういうことだったなぁと思い返したりした。
    2人が離れてからのほうが結構好きだったかな。
    冷静になって彼女をまた愛するの良かった

    0
    2024年01月15日
  • 見知らぬ乗客

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『8つの完璧な殺人』を読むために読んだ。
    ハイスミス自体は、映画の「リプリー」「太陽がいっぱい」「アメリカの友人」「妻を殺したかった男」「底知れぬ愛の闇」「キャロル」は見てきたが、小説はこれが初めて。

    交換殺人というシチュエーションは面白かったが、ブルーノのほうに全然完全犯罪をする気がなく、隠す気はあるが、情緒不安定でとにかくイライラした。ガイのほうも、殺人について悩んで苦しんでいることにイライラした。心情表現にイライラさせられた。展開は進むけれど、ワクワクするような面白さは無かった。頑張って読んだ。
    しかし、読み終わってみると、まあ面白かったかなっていう印象。喉元過ぎればなんとやら。

    4

    0
    2023年12月08日
  • 贋作

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『太陽がいっぱい』から6年後の話。

    リプリーはいまや自信もあり、贋作に関する仲間もいて、金持ちの妻や気の利く家政婦もいるという最高の身分になっていてびっくりした。

    前作より登場人物が増え、サスペンス色も強まって面白かった。
    殺人、自殺偽装、殺人未遂、生き埋め、自殺、死体を焼く…などの衝撃的な場面が散りばめられていて先が気になってどんどん読めたが、終盤は行ったり来たりする場面が多くすこし冗長に感じたかもしれない。

    警察はだいぶリプリーを疑ってはいたけど、もっと頑張れなかったか?という感じ…。
    当時だとネットとかもないから色々証明するの難しかったりするのかな?

    こんなにいろんな罪を犯してお

    0
    2023年02月24日