パトリシア・ハイスミスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かつてはアラン・ドロン主演で映画になり大ヒットし、最近はマット・デイモンが主演してリメイク(題名は「リプリー」)された映画の原作。
アメリカ人の青年トム・リプリーは家柄も地位も定職も持たず、薄汚れた部屋で、その月の部屋代にも事欠く生活をしていたが、友人のディッキー・グリーンリーフを連れて戻るようディッキーの父親に頼まれてヨーロッパに渡る。
ディッキーの父親は造船会社を経営する資産家で、ディッキーはその御曹司。
自分の生い立ちに比べて恵まれすぎているディッキー。トムは父親から渡された報酬が目当てでいたが、ディッキーに対する嫉妬心からか、ディッキーを殺してしまう。
殺人の隠蔽のためにトムはディッキ -
Posted by ブクログ
ネタバレ交換殺人がメインテーマかと思いきや、ガイとブルーノの愛憎模様や葛藤などの心理描写がメインだった。
勝手に殺人を犯した末に脅迫してくるブルーノをガイは憎しみつつも愛してると言ったりどんどん情緒が不安定になっていく様は読んでてこちらも不安な気持ちにさせる。
ブルーノは一貫してガイに執着してたので(最後はアル中になって余計言動がひどくなったけど)わかりやすかったけど、ガイの気持ちは上がったり下がったり揺らぎすぎてて掴みづらかった。
普通に生活してた人間がこういう風に追い詰められればこうなってしまうものなのかなとも思ったけど。
ブルーノの最期は呆気なかったけどガイのしめかたは良かった。 -
Posted by ブクログ
太陽がいっぱいは、名前くらいは知ってるけど、実際の中身はよく知らない。と思う。
というわけで、続編として読むんではなく、単に新しい話として読ませていただいたわけで。
でもって、背表紙に書いてある、天才的犯罪者、というところも読んだうえで、判断させてもらうならば。
天才っていうか完全に行き当たりばったりの人生じゃないか。もしかしたらデビュー当時はそういう設定でうまくいってたかもしれんけども、今はもう往事の面影もなく、なんていうか単に勢いで生きてる感じで。普通に自分の家で殺しもやるわ、人んちでも何も考えずに殺すし、コナン君いなくてもどうにかなるっしょ、これ。
でも学ぶところがあるとすれば、ともかく -
Posted by ブクログ
読むのに3ヶ月かかった。登場人物の感情の動きが激しくてついていけない。相手を嫌いだと思ったら次には好きになったり…。読んでいて疲れるし感情移入できない。
本書はブルーノという金持ちのドラ息子・アル中・ホモ・マザコンの悪魔がガイという男を洗脳し狂気に陥らせるサスペンス。ブルーノはサイコパスである。ガイ自身最後の最後でそう表現している。そのためブルーノ自身の心境を語ったページは全く理解できないしそんなブルーノに愛憎入り交じった感情をいだくガイも理解しがたい。
これでブルーノが女だったら悪女に引き寄せられる男(ガイ)の感情だと理解もできるが、なぜこんなサイコパスの言いなりになって遠ざけられな -
Posted by ブクログ
人並みに嫉妬したり、恋に思い悩むテレーズが愛おしくなった。
キャロルに対する評価が定まるのは、中盤以降。実はテレーズへの愛に溢れていて、そして人間臭いところがたまらない。
愛すべき二人が車でアメリカ横断旅行(?)に出るって、すごく映画的と言うか、おしゃれだなと思ってしまった。
単なる恋愛小説ではないのは、テレーズには男性のお相手がいて、キャロルには元夫と娘がいたことかもしれない。いわゆるLの世界的な「イケてるビアン達の都会ライフ」とは全く違うお話になっているw
テレーズとキャロルの関係が監視されて、娘の親権争いに利用されるのは、ゲイとしては非常に苦しい気持ちになってしまった。
子どもの幸 -
Posted by ブクログ
マフィアがらみの話なので暴力的な行動も多く、
死体もゴロゴロだが。。。
前の事件から、それほど間を置かず、こんな危険なことに
それも、自ら必要もないのに勝手に飛び込んで
より深く巻き込まれるなんて。
そもそも、きっかけは根拠の薄い猜疑心から出た
ほんのいたずらに近い『ゲーム』でしかなくて、
それなのに、他人を悪に引き込み、悩み苦しませ
人生や家庭を崩壊させ、負の暗い影を落とす。
ドロドロ粘り気を帯びて嫌悪感を覚えそうな物語だが、
うまく片づけたり、立ち回れた後等にリプリーが思わず
笑いだしたりするので、読者はいつの間にか
リプリーの世界観・人生観を自然に受け入れて、
リプリーの視点で世界を眺め