本田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ認知ではなく、認識(パーセプション)に関して触れたマーケティングの本。
その商品を認知されるだけではダメで、
なぜその商品を使うべきか、使うことによる効用を正しく認識されることの重要性が書かれている。
パーセプションを確立するにはいくつかのパターンがある。
1.事象
事実や事象を見てそれがこうである、と認識する。
例えば、かつてハイボールブームを巻き起こしたサントリーは、若者がハイボールで乾杯する酒場を意図的に都内に出現させた。
意図的に作り出したこの事象をメディアが取材することで、「衰退していたウイスキーが、ハイボールで若者に人気になっている」というパーセプションを世の中に広めるきっか -
Posted by ブクログ
これは良い本だった。心に残った内容を備忘録としてメモ。
1000万人規模からは目撃体験が現れ、シンボル性の高いアイコンが作られる。また世の中にあるものを再定義したようなものが多い。一から作るよりは。社会的承認。
1億人レベルになると都会と田舎のライフスタイルの違いなどを考えてマーケティングを構造的に作らないと成功しない。
10億人レベルは、宗教や人間の真理に迫る根源的欲求、そしてみんなを排除しない寛容性と非言語で伝わるコミュニケーションが必要。歌とか絵とか。
どんな心が人を動かしているのか考える。使命感から同情心。連体感とか共犯意識。お祭り騒ぎからスケベ心。虚栄心、羨望感、ロマン。最後 -
Posted by ブクログ
ネタバレ広告関係のお仕事をされている人、マーケティング部門の人などは読まれるべきだと思います。
⑴この本を手にとった理由
タイトルにある、広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめて、じゃあどうすればいいのか?を知りたくて手に取りました。
⑵感想
今まで読んだ本の中で一番わかりやすく、構成も非常に秀逸で、文章もわかりやすいものだった。
「広告やメディアで人を動かせる時代は終わった」「一気に爆発的に広がる広告手法はもうすでに存在しない」ということが明快な説得材料を用いられて書かれていた。
しかしではどうすればいいのか、その答えが少し曖昧でフワッとしていたことに、筆者も明確な答えを持ってい -
Posted by ブクログ
ネタバレ(これまでのように)広告やメディア(だけ)で(たくさんの)人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。
情報が爆発している時代になったのだからこそ、「受け手」が主導権を持つ時代に変わったという論理は、激しく同意できる。
1000人、1万人、10万人、100万人、1000万人、1億人、10億人を動かすには、というテーマで、実例をもとに展開される内容は納得できる内容でした。
人を動かすのは、「心・技・体」なのだ!ということも、ふまえて、広告よりも戦略的PRが重要であることも理解しやすいです。ただし、ステマにならないように、仕掛けというのは大事であり、そのうえで、受け手に楽しんで、拡散し、共感 -
購入済み
読むべき!
かなりおもしろい、興味深い内容でした。
日本もネット選挙(ネットでの選挙活動)が許可される方向にきてるので
チェックしておくべきだと思います。
またこの本を通じて「アメリカ大統領の選ばれ方」という戦略論なども見えてきます。
アメリカ文化を書いた町山智浩さんの著書などが好きな方には特にオススメです。 -
Posted by ブクログ
引き継いで現在担当しているサービスで「今まさにそれ!!」ということが多く言及されていて、どうしてももっと早く知りたかった気持ちにもなってしまう。
重要とされる「パーセプション」とは何か、「パーセプション」をマーケティングに活用すること、パーセプションを「つくる」、パーセプションを「変える」、パーセプションを「まもる」、パーセプションを「はかる」、パーセプションを「いかす」ことが順に述べられ、「パーセプション発想」がもたらすもの、特別対談「認知度が高いのに売れないのはなぜ?」へと続く。最後の特別対談はとても興味深かった。
世の中には、たまたまヒットする、というものもあるとは思うし、綿密にプランニ -
Posted by ブクログ
ネタバレストーリーテリングが広まって久しく、今や企業ストーリーやブランドストーリーで溢れています。一方的に語られるストーリーとは異なり、ナラティブという“共創”のアプローチが注目されています。医療や教育においては以前から用いられていた考え方です。
ナラティブとは物語的な共創構造のことであり、ストーリーとは異なります。
ストーリーの役者は企業やブランドだが、ナラティブはユーザー“あなた”も登場人物。ストーリーは起承転結があるが、ナラティブには終わりが無い。未来をも包括します。ストーリーは企業視点だが、ナラティブは社会視点。
ナラティブとは一方通行な発信ではなく物語的なコミュニケーション手段そのものです -
Posted by ブクログ
日本で馴染み深い企業の事例が多く触れられており、面白い内容だった。
序盤で「パーセプションはブランドの対極にある」と紹介された時はなんとなく流していたが、最後まで読んでみると、凄く腹落ちした。
ブランドはデザイナーが先頭に立ち流行を作っていく、消費者はブランドにステータスを感じて購買する。
パーセプションは世間の見方を把握、コントロールしてトレンドを作っていく。
現代では娯楽が多様化しており、自分の興味ないことは全く無関心になる人が多くいると思う。
だからこそ、現代ではブランドよりもパーセプションの方が重要になる。
atama plusの取組みは本書で初めて知ったが、学習塾での事例が面白かっ