本田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を読むと「全くその通り」と思う。
戦略的に商売を考えるのは当然だが、
「いい商品」→「どうやって販売するか?」→「どうやって宣伝するか?」
こんな時代はとっくに終わっている。
「人の行動をどうやって変えるのか?」→「買わせる理由を考える」
の重要性をこの本では説いている。
今は映画への出資、DVD、番販、展覧会グッズ製作をやっているが、確かに作ればある程度売れていく時代はあった。
おそらく流通業者が各所で在庫しているために、一見すると「出荷の数は多い」=「売れている」という錯覚だったのだろう。
エンドユーザーレベルでどこまで売れていたのかは、計る由もなかった。
しかし、テクノロジーの進化 -
Posted by ブクログ
・1956年「もはや戦後ではない」の宣言とともに日本は高度経済成長期に突入し大量生産大量消費を背景にこぞってマーケティングを導入。そのほとんどはマス広告中心となり、この時点で日本のPRは広告を補完する「パブリシティ」に成り下がった。
・商品ではなく買う理由をつくる
→切実な理由にちかい
・属性順位転換
→アイドル 遠くあこがれの存在→会いに行ける存在
→洗剤 驚きの白さに!→除菌(アリエール)
洗濯しても菌がいる啓蒙活動byP&G
科学的な裏付けがあるとメディアも取り上げやすいのか
・企業は主語になってはならず、第三者話法がマスト
→ほっこりラボだわ
・コントロールのし辛さがPRの弱点 -
Posted by ブクログ
ネタバレWebマーケティングで頭がガチガチの人が読むと良い本。
人を「動かす」には、もはや現在では広告をうち一方的に伝えるだけでは不十分ということが分かる。
動かしたい人数規模によって勘所が違う事が言及されている。
◆1,000人を動かす
・ピュアな理想に裏打ちされている
・少ない参画者で大きなことを成し遂げるというレバレッジが効いている
・達成すべきミッションがシンプルで分かりやすい
◆10,000人を動かす
・人間の根源的な欲求や本能に訴えかける
・コミュニティ形成を構造化する
・全体としての連帯感を醸し出す
◆100,000人を動かす
・「自分ではない誰か」が作るストーリーがあ -
Posted by ブクログ
すごいよかった。マーケティングも意外と面白い。
芭蕉。
不易なものは時代の新古を超越して不変なるもの、流行はその時々に応じて変化していくものを意味するが両者は本質的に対立するものでなく、真に流行を得れば自ずと不易を生じ、また真に不易に徹すればそのまま流行を生ずるものだと考えられている。
俳諧の本質的な性格を静的(不易)、動的(流行)の二つの面から把握しようとしたものであるが、新しみを生命とする俳諧においてはその動的な性格ー新しみを求めて変化を重ねてゆく流行性こそがそのまま蕉風不易の本質を意味することになる。結局不易と流行とは根本は一つのものなのであり芭蕉はそれを風雅の誠とよんでいる。
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Posted by ブクログ
ちきりんとの対談記事でデータOBと知った田端さん。
当社卒業生でこういう斬新な活躍されてる方がいるのは単純に嬉しいし、励みになる。
さて、本の内容は、1千人にリーチするには、1万人、10万人、と段階的に、かつアナ雪や劇団四季、ラインなど身近な例を使ってPRの思考をひろげていくのが分かりやすい。
昔のように広告をうつだけではだめ、心技体に訴求しないと。
おむつの戦略的PRの例も分かりやすい。
どのメーカーも高品質低価格を売りにして差別化してたなか、あるメーカーは「赤ちゃんの睡眠の質が脳に影響する、よって深い眠りを誘導することが望ましい」という研究データを導き「10時間吸収できるおむつ」に結