本田哲也のレビュー一覧
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ネタバレ「学び」
・コントロール可能なことと、アンコントローラブルなことがあることを認識する。“あきらめる”は“明める”であり、モノの理を整理した上で効果のある努力をする必要があるのでは。メディアに頼らないようにしなければ。
・本質的に変わらないことは目の前の一人を動かすために誠実であること。選択の主体が生活者に移った今、抽象的なイメージだけで動きを作れるほど甘くない。
「考えた定義」
広告→社会の価値感を再定義する行為
コミュニケーション→五感を用いて相互理解を図ること
生活者→消費を選び行動する個々の主体者。動かされる存在ではない。 -
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ネタバレなかなか刺激的なタイトルです。
内容の中で、筆者たちも述べていますが、正確には
「広告やメディアだけで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい」ということですね。
さまざまなニューメディアが生まれ、人々の生活が多様化し、テレビCMを流すだけでは消費者は動かなくなったにも関わらず、いまだその幻想から抜け出ていないように思える広告や宣伝にまつわる業界への指摘です。
さらに、ではどうすればいいのかということですが、
何人の人を動かすかというパターンに分けて、それぞれでふさわしいコミュニケーションの方法を検討されています。
人数で分けるというところが新しくて面白いのかなぁって思いました。
とは -
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扇情的なタイトルだが、内容はいたって常識的。マス広告を全否定しているわけでなく、必要なリーチ数の規模に応じた適切な方法を選択しよう、ということか。確かに今までの広告業界がマス広告という大雑把で効果測定が困難な方法を使い続けてきたという指摘は正しい。インターネットに代表されるす新たな広告活動、パブリシティなど、新しい手法が数多く出現したことで、適切な方法を組み合わせて臨機応変に行う事が必要で、そのための人材がまだ不足しているのだろう。
正直、次々に現れては消える新しい広告・PR活動にちょっと嫌気が差してきてはいるのだが、書かれている事はまぁ、正しいのだろう。
糸井重里氏が著者との対談で「メッ -
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ドキッとするような書名の意図は、本文で解説されている。すなわち、
(これまでのように)広告やメディア(だけ)で(たくさんの)人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。
ということ。たくさんの予算でTVのCM枠を押さえたり、雑誌や新聞にひたすら広告を打ったりしているだけではもうダメ。それではあまりに効率が悪すぎるから、その情報を届かせたいと目論む人数に合わせて戦略を変えていく必要がある、というのだ。
1000人、1万人、10万人、100万人、1000万人、1億人、10億人の気持ちをとらえるには、何を使ってどう動いていくべきか。人を動かすことがますます難しくなっていくこれからの時代に、人数ご -
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空気作り、という戦略PRの概念を持ち込んだブルーカレント本田哲也氏の著書。非常に読みやすい。人数単位の切口は新鮮。
以下メモ
●広告予算をどのような理由と比率で配分すべきか、その必然性を根本からロジカルに説明できるか。
●シャープやパナソニックは毎年数百億円の広告宣伝費を使っていたのに不振。経済合理性や投資採算性があったのか。
●ネットやスマホの出現自体は表面的な現象だが、一般ユーザに編集権・編成権を移行させてしまった。テレビのついでにCMを見させること自体が困難になった。
●メディアのスケールに気を付ける。テレビは数千万人にリーチ。新聞は数百万人。リスティングは数百人から数万人単位。
●1 -
Posted by ブクログ
広告やメディア「だけ」で人を動かす時代は終わった。色々な方法が増えた現代はどれを使うか。
前半部のゴルフの例えがわかりやすい。
・必要なリーチの規模=ティーからカップまでの距離。
・ターゲティング精度はたかいがスケールの小さいメディア=パター 例・検索連動型広告
・リーチは稼げるが、精度は悪いメディア=ドライバー例・テレビCM
大企業ならばドライバーを使うことは有効であり、使う頻度も高い傾向がある。
必要なリーチ規模において使うメディアを変えていかなければ意味が無い。大は小を兼ねない。
後半部の人を動かす施策は言うなればクリエイティブブリーフ。自社の強み、顧客のインサイトを踏まえ何を -
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知らない人はいないであろうオバマ現象から、
共感の戦略コミュニケーションを学び取ろうとする一冊。
よくあるオバマ協賛本ではなく、あくまでそこから戦略を学ぼうとする姿勢が
他のオバマ本とは異なる。
【ひとくちメモ】
・従来の欧米流メッセージ力学は、「対立」による
・オバマのメッセージは敵をつくらない=共感
・従来の欧米流はライフル(狙いをつけた一人を倒す)オバマはショットガン(多くの人の心をとらえる)
・パルスライン分析(好き・嫌いをさぐるための分析)
→0から100までの目盛りがあり、様々なシーンを見てもらい好感度をはかる
・一方的なメッセージ発信には限界がある
→なんとなく「気づかせ