二宮清純のレビュー一覧
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日経にコラムを書いている権藤博の本を見つけて期待を持って一気に読んだ。とても面白いし、勉強になった。技術論ではないところが良かった。それは以前何冊か読んだ落合博満の本も同じ。どちらも優勝を目指す集団を経営するストーリーになっており、会社内の各機能のノウハウ本ではない。企業と違うところは選手たちは元々、その分野でプロとして活躍することを夢見てその集団に入ってくる、というところだろう。その差は大きいが、それはいつクビになってもおかしくない環境だから、というのもあるのだろう。最後に権藤博が書いた言葉がとても印象的だった。
「忘れてはならないのは、戦うのは社員などの
従業員であり、戦いで傷つくのは彼 -
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とても面白く、一気に読んだ。
■監督は「決める係」。ただし、決めた以上は「責任」が
伴う。←PK戦での順番
■「ディシジョン・スピード」が速く、ボールが来る前
から次の一手を考えている。
■ダーティ・ワークに徹する強さ。
■しんどい自分も好きになってみたら?←森﨑への言葉
■「やりたいサッカー」と「やれるサッカー」は違う。
■任せる以上はスタッフの意見を尊重する
■「一個人」「承認欲求」「効率性」「オープンでフラット」
Z世代との付き合い方。
二宮清純の読み物は、ファンが心を揺さぶられたスポーツのシーンを思い起こさせ、その後ろにあるエピソードを紹介することでその想いを増幅させる。この本 -
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「二宮清純」の『最強の広島カープ論』を読みました。
先日「二宮清純」のリーダシップに関する講演を聴講する機会があり、久しぶりに「二宮清純」の作品を読んでみたくなったんですよね、、、
「二宮清純」作品は、昨年3月に読んだ『広島カープ 最強のベストナイン』以来なので、ほぼ1年振りですね。
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まさかの「黒田復帰」によって、待ちわびた優勝に向けて盛り上がりを見せるカープファン。
市民球団としてのスタート、資金不足の苦難の時代を経て悲願の初優勝、そして黄金期の到来とその後の長い低迷。
少年時代にローカル色満載のラジオ放送を通じてカープファンになった著者 -
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大相撲を関脇で廃業して、アメリカからプロレスを持ち込んだ力道山。
戦後の復興期に、アメリカ人を空手チョップでなぎ倒す姿が街頭テレビに映し出され、彼は国民的英雄となった。
プロレスのこけら落としを、タッグマッチで行ったこと。
世界の強豪レスラーを招聘し、「ワールド大リーグ戦」を開催。
オリンピック的な価値観を持ち込んだアイデアも秀逸だった。
彼が残した二人の弟子。
東洋の巨人--ジャイアント馬場は、元巨人軍の投手。
燃える闘魂--アントニオ猪木は、彼がブラジル遠征中にスカウトして日本に連れ帰った。
両雄はしのぎを削り、やがて袂を分かち、永遠のライバルになっていく。
そして、多くの -
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監督としてベイスターズを日本一に導き、日本代表の投手コーチとしても活躍した権藤氏の投手起用に関する話。権藤氏の信念が伝わってくる。投手がどのような気持ちで戦っているのかの一端を知ることができた。
「我々の時代の監督は現役の頃に召集令状が来て戦争に行き、戦火をくぐり抜けて、また野球界に戻ってきたような人が多かった。だから野球ができるだけで最高だ。「何?肩が痛い?ヒジが痛い?たるんどる!命までは取られりゃせんよ」という考え方ですよ」p5
「8、9回をいかにしのぐか。投手コーチの役目はその一点に絞られている」p6
「選手たちは試合に出てナンボ」p8
「投手一人で1試合抑えるのはなかなか難しい時代にな -
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「二宮清純」の『広島カープ 最強のベストナイン』を読みました。
古書店でみつけたのですが… 懐かしいOBから、最近の選手までが網羅されており、ついつい買っちゃいました。
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名うてのカープウォッチャーが、OB・現役の中からベストナインを決定!
投手は先発3人と中継ぎ・抑えを1人ずつ、そして監督も加え、計14人にインタビュー。
彼らの熱き言葉をお届けする。
広島ファンならず、野球好き必読の書!
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「二宮清純」が選んだ最強のベストナインは以下の通り… 投手だけは5人選ばれていることと、監督も含まれている -
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<目次>
第1章 嫌なバッターの共通項~データでは分からない生きざまがある
第2章 打者が嫌がるピッチャーの絶妙な「間」~速いだけでは抑えられない
第3章 その常識を捨てなさい~「低めに投げろは大間違い
第4章 嫌なバッターはあいつだ!
第5章 嫌なピッチャー、嫌なバッターをつくるためには~監督・コーチができること、できないこと
<内容>
権藤博と二宮清純の対談集。我々野球好きの常識、テレビの解説者の常識を覆す話がたくさん。ピッチャーなら、「外角」「低め」「間」。バッターなら、「インコース」…(権藤さんがピッチャーなので、バッター編は少し)。第5章も示唆に富む。「教えない」「アドバ -
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本書前半は、野村克也、中西太、工藤公康、大野豊、古田敦也ら超一流野球人との対談。彼らのインタビューからは、超一流が一流と一線を画す理由がにじみ出る。独特の野球哲学、独自のスキル、当たり前のことを当たり前にこなす継続力、確立された人格、どのひとつとっても、超一流たる所以がある。野球に携わることのないビジネスパーソンにも大いに参考になる。 中盤に「清原が一流スラッガーであるかどうか」の論文がある。2008年時点で500本、ホームランを打った打者が8人。その中で一度もタイトルをとったことのない打者は清原以外存在しない。このような打者をどう評価するか、二宮視点はなかなか面白い。 後半は、「高校野球特待