二宮清純のレビュー一覧
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タイトル通り、『継投』について著者が対談した本となっており、最近の台所事情が書かれている。
投手の分業制が当たり前になり、一人のエース級の投手だけでは成り立たないのが今のプロ野球である。その為、後ろからゲームプランを組み立てていく考えはもっともに思われる。だからこそ、しっかりした抑えがいるチームが日本一に輝いているのも頷ける。
加えて、ブルペンでの肩作りも、従来の2回ではなく1回とするところも新鮮味があった。2017年、セ・リーグの中継ぎ・抑えの両タイトルを取った阪神も、金本監督・金村コーチのもとこの方針を取り入れているようだ。
本書を読み、来年以降投手の継投について、また違った視点から -
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日本プロ野球界における知る人ぞ知るエピソードをまとめたウンチク本。「昭和史」という大げさなタイトルをつけているが、単に昭和に起こったエピソードを取り上げているだけ。昭和史ではなく、「昭和の事件簿」というべきだ。
と、過剰なタイトルに不満はあるが、プロ野球界の意外なこぼれ話は読んでいて楽しい。写真付きで紹介されるロッテのカネやん監督の大乱闘には爆笑。監督が先頭を切って相手チーム選手に殴りこみ、反撃を食らうという、今じゃ絶対に起こりえない出来事だ。また、巨人選手時代のジャイアント馬場についても、知って損のないトリビアだ。
で、中でも一番の意外性は、背面投げ投手のこと。全盛期のスラッガー王貞治に -
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それぞれの分野で一流を極めた選手たちの職人魂を、インタビュー記事を交えながら解りやすく解説してくれている。
巨人選手だった人が一人しか選出されなかったのは残念だったが、たまにはこういう本も良い。
1番 センター 福本豊
2番 セカンド 松井稼頭央
3番 レフト若松勉
4番 サード 中村剛也
5番 ファースト 高井保弘
6番 ライト 稲葉篤紀
7番 キャッチャー 古田敦也
8番 ショート 川相昌弘
9番 ピッチャー 成瀬善久
クローザー 高津臣吾
投手コーチ 佐藤義則
スカウト 片岡宏雄
フロント 小林至
アンパイア 名幸一明
指名代打もあったら良かったのになぁ。
(2014/3/4) -
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感想を綴ってみました。
第1章 江夏の21球は14球のはずたった
→佐々木恭介の三塁戦の当たり。ファールと判定も実は三村がフェアゾーンでグラブに触っていたのでは?幻のタイムリー?幻の近鉄の日本一?三村さんが墓場に持っていってしまって謎のまま。
第2章 沢村栄治、戦場に消えた巨人への恩讐
→晩年は振るわず実は巨人軍に解雇されていたんですね…でも全盛期の沢村は本当に凄かったようです。
第3章 天覧試合、広岡が演出した長島の本塁打
→阪神の逆転機を二塁牽制死で救ったショート広岡の好プレー。これが長嶋のサヨナラ弾を産み出す。この試合が長嶋・王の初アベック弾の試合というのも印象深いです。村山が