あらすじ
「僕は単なる決める係」と語る森保一。2022年ワールドカップでは、個性豊かな選手をまとめ上げ、ドイツ・スペインを破るという歴史的快挙を成し遂げた。「非カリスマ型」として注目されるリーダーシップを支えるのは、選手時代から培われた「決断の速さ」だ。なぜ試合中に、まるで違うチームになったかのような豪胆な采配ができるのか。一瞬の判断のために、日頃どんな準備をしているのか。森保を長年取材し、挫折も苦労も見極めてきたジャーナリストが、その秘密に迫る。
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Posted by ブクログ
とても面白く、一気に読んだ。
■監督は「決める係」。ただし、決めた以上は「責任」が
伴う。←PK戦での順番
■「ディシジョン・スピード」が速く、ボールが来る前
から次の一手を考えている。
■ダーティ・ワークに徹する強さ。
■しんどい自分も好きになってみたら?←森﨑への言葉
■「やりたいサッカー」と「やれるサッカー」は違う。
■任せる以上はスタッフの意見を尊重する
■「一個人」「承認欲求」「効率性」「オープンでフラット」
Z世代との付き合い方。
二宮清純の読み物は、ファンが心を揺さぶられたスポーツのシーンを思い起こさせ、その後ろにあるエピソードを紹介することでその想いを増幅させる。この本で言えば、森保監督の若い世代の選手達をマネージする手法について自分が興味・仮説を持ち、それを検証していくプロセスで自分が納得したからこそできた本であり、だからこそ読んでいる我々も数々の「あのシーン」が思い起こされ目頭が熱くなるのだと思う。