山脇百合子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
幼児期までの親の接し方がいかに
重要であるかがわかりやすく書いてあった。
主張が一貫していること、時代が変わっても
普遍的な人格形成に関わる
育児の心構えを知ることができる。
子供の好きなようにさせることは
甘えたを助長させるので
しつけすべきと考えていたが、
乳児期に子供の望むことをしてあげることが
子供の人を信じる力を育てるということを知り
自分の勘違いに気づくことができて良かったと思った。
また、小学生になるとさまざまな年齢の人との交流や
より多くの友達との中で健全に学んでいくことができるということなので、できる限りそのような環境を選んであげることが大事だと感じた。
全体的に読んで良かったが、最近(というものの既に10年前くらいのことになっている)の批判に全て繋がるので、その捉え方はもう少し実証すべきと感じた。
-
Posted by ブクログ
今回1番響いた言葉は
『親は“教育者”ではなく“保護者”であるべき』
難しいけどその通りだな…難しいけど…親として教えること沢山あるじゃないー
あと挿絵が素朴でとても良かった。ワンポイントながら、暖かい絵で好き。(画家:山脇百合子)
この本の後書きを書いた2ヶ月後に亡くなったのかと思うと、著者は最期まで世界中の子供達の幸せを願っていたのだなと心に響く。
以下メモ
・人は順を追って成長していく
・子の好きな事に親が興味を持って接する
・保護者の意義とは子の喜びの為に必要な困難を日々できるだけ淡々と受け入れること
・親が望む“良い子”、子が望む“良い親”
・親の評価に過敏になると創意工夫する力が欠如する
・乳幼児期に要求通り応えてあげると人を信じる力がつく
・根拠のない自信を育てるには無条件に愛すること
・寝る子は育つ、食べる寝る遊ぶ
・心の健全な発達に必要なのは《相手と喜びを分かち合う》経験
・悪い事をしたから叱るわけで、叱られたのは悪い行為であり、その子自身ではない。叱った後も、悪い事をしなければ、あなたは悪い子ではないのだという接し方を心掛けること。頭ごなしに否定をしないこと。
・学童期に友達から学び、友達に教えるという経験によって成熟していく
・昔の子供は大人達からの言葉の毒を、村の遊び仲間達と群れて元気に楽しく過ごすことで解消していた
・母親は守護神である
・子供のウソは、自分や相手を守るためのものである。私はあなたのウソがわかっているよと言うことを穏やかに伝え、その先の会話を上手に続けられるよう協力をして下さい
・叱るのではなく、気持ちを理解して愛情を伝える。穏やかに、言い聞かせるように、ダメなことはダメと伝える
・とにかく穏やかに、繰り返し教え伝える
・人は日常生活で親しく心を許し合う知人や友人を持てば、怒りの程度も頻度も軽減するものだ
・自分の失敗は静かに反省してみて下さい。その繰り返しが、自分の怒りの感情を和らげていくのです。
・親が誰とどんな事を語り合っているか、どんな感情で話しているかを子供は感受性豊かに学び取っている
・子供の話をよく聞こう
・いじめっ子は自尊心を失い劣等感に苦しんでいる
・親は保護者であり、教育者の真似をする事ではない
・依存と反抗的…甘えとわがままを繰り返し自立していく
・人と関わる事で、自分とは一体どういう存在だろうか、ということを知っていく
・反抗期には正面から対応するのではなく、問いにだけ誠実に一生懸命応える。押しつけがましくならないように、思っている事を静かに伝える
・過保護や甘やかしは家庭的な事
・否定系ではなく肯定的な発言を
・発達障害は治すものではない。躾や療育で“普通の子供になる”のではなく、“この子はこのままで良く、そのままで生きやすく”する為のもの。生きにくさや苦しさを手助けし、満たされた心で過ごせる様
・子供の中の“父親像”を壊さないようにするべき
・勉強ができなくて不登校になるよりも、休み時間や放課後に友達と馴染めず不登校になる方が多い
・思春期は現実と希望のギャップに対して欲求不満ややり場のない怒りを常に抱いている。しかしそれが努力や向上心の根源でもある。
・母なるものは受け入れ育てる大きな存在
・世の中の全ての子どもたちが、お母さんお父さん、そして周囲の人々から愛され、人間関係に恵まれた幸せな人生を送れるよう、願ってやみません。 -
Posted by ブクログ
子どもを本当に幸せにするために親が取るべき態度について、厳しくも冷静に説明されている。
正直なところ耳が痛い話が多いが、親として改めて子どもの要求に応えられるようにしたいと引き締まる思いだ。
また、子ども同士の中で子どもは学び育っていくという話が印象的だった。
お友達と上手く関係を築けなくても、気の合う人と仲良くできればそれでいいんじゃないか、と思う一方、子ども社会の中で自分の立場や相手の気持ちを推測って、言動を選ぶことを覚えていく大切さもまた成長に必要なのだと感じた。
エビデンスベースの話ではなく体験ベースの話なので、「果たして本当にそうなのだろうか?」と感じる点はあるものの、あらゆる親子を見てきた著者の見解は概ね正しいのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1992~94年辺りに児童精神科医によって書かれた本。過去と比べて現代(当時?)の風潮•育児環境に対して否定的なコメントが多いけれど、研究•実験データや著者の30年に亘る経験を基にされた育児のノウハウについてとても参考になった。
Memo
•子どもは子ども同士の関わりの中で育ち合うため、地域社会や友達とのつながりが重要
•親の期待に応えさせる関係は、子どもの主体性や自発性を損なう
•乳児期に欲求を受け止めてもらう経験が、人や世界への信頼と自己肯定感を育てる(このメッセージが繰り返し記載されている。いつでも要望を満たすような過保護でよいのだと)
•欲求が満たされないと、不信感や粘り強さの欠如につながる
•外での癇癪やあれ買ってこれ買ってとねだり続ける子供は、家で駄々をこねられない、要望を叶えてもらえないから聴衆を味方にして親へ仕返ししているのである。家で要望を満たせて貰えていたら外でも言う事を聞いてくれるのは間違いないとこのこと
•親は子どもを思い通りに動かすことではなく、子どもの願いに応えられることに喜びを見出してほしい
••••••••••••••••••••••••
星5:周りに全部読んで欲しい、4:一部or要約版を読んで欲しい、3:家には置いておきたい
••••••••••••••••••••••••• -
Posted by ブクログ
孤独な親、親自身の心身状態が悪いと、子供へ真摯に向き合う心の余裕もなくなり、子供にとっても不幸せな結果となる。自分自身も、日々感謝と思いやりの気持ちを忘れずに周りとの良い人間関係を作り、子供にとっての良い親でありたい。
ありのままを受け入れること。急がず、待つこと。
「理想というのは現実には不可能なことではありますが、理想的な育児があるとしたら、親は赤ちゃんが望んでいることを、望んでいるとおり、全部そのとおりにしてあげるということです。そのことが、子どもが人を信頼できるようになる、第一歩だと思うのです。
赤ちゃんが望んでいることならば、なにをどれだけしてやっても、やりすぎということはありません。ですから、乳児期の育児には過保護ということはないと思います。」
「子どもにとって自分が本当に愛され、たいせつにされていることが、実感できるように育ててあげることが、まずもって非常に重要なことです。」
親本位にならずに、とにかく子どもの望みに向き合おうと思った。 そして、めいっぱい愛情を注ぐ! -
Posted by ブクログ
大学時代に学んだエリクソンの理論を思い出しながら読む部分もあったが、
それ以上に、理論ではなく「日常のまなざし」を問い直される一冊だった。
「子どもが望むように愛すること」と
「親が望む子どもに育てようとすること」は、
どちらも愛情から生まれるが、同時に緊張関係にあると感じた。
理想と現実の間で揺れるのは当然で、
完璧な子育てなど存在しないのだと思う。
それでも、
「あなたと一緒にいると楽しい」
「あなたがしてほしいことをしてあげたい」
という気持ちが自分の中に確かにあることに気づけたのは大きな収穫だった。
感情的に言いすぎてしまうこと、
相手のためと言いながら自分の気持ちを優先してしまうこと——
仕事でも人間関係でも思い当たる節が多く、胸に刺さる言葉も多かった。
理想通りにはいかなくても、
「子どものありのままを受け入れる」という原点を忘れずにいたい。
子育ての指針というより、
親自身の生き方や人との関わり方を静かに整えてくれる本だった。 -
Posted by ブクログ
中川李枝子さんが勤めていた保育園の子どもたち。
積み木を独り占めする子
みんなより上をいきたい子
側から見たら困った子に見えるけど、子どもたちの中ではそれも遊びに変換することができる。
子どもと子どもが繋がる瞬間は、たくさんあることがわかった。
それならば、大人と子どもはもっと繋がれるはず。
今はスマホやテレビで何でも調べることができるが、目の前の子どもを私たち大人が見て、得た知識から判断をしないといけない。
自分たち大人が音楽、絵本、芸術を楽しんでいれば、子どもが触れ合う入り口にもなる。
一概にスマホなどの発展がいけないとは言えないが、スマホと1対1の時間と、子どもと大人の1対1の時間どちらを大切にしたらいいのか考えないといけないと思った。
子どもが産まれた時点で家庭教育は始まってるという言葉を重荷と思わず、楽しみながら育児をしていきたい!
-
Posted by ブクログ
自分の子育ての時は読めなかったが、むすめに子どもができて手に取った。
なぜ手に取れなかったか。正論が厳しいと感じていました。
今は俯瞰して見ることができるようになり、そういう見方もあるなあ、と頷いて読むことができています。
読後から少し時間が経ってしまいすでに少し薄まってしまった感想ですが、エリクソンの発達段階や発達障害の人への接し方は噛んで含めるように要点を繰り返し話してくださり、わかりやすい。発達段階の説は、それに乗れずに育つとどうなるかという話は辛いものがあるが、ここで一つ関連して思いだすのは、「「自分らしく」生きるより、「人らしく」生きることこそが大事ではないか」という渡辺浩氏の言葉。子どもを育てる、子どもと共に育つとき、確かにそうだなと納得できる。 -
Posted by ブクログ
3部作の最終巻。最後まで読んでよかった。
母親的なもの、父親的なもの、の話が深い。父性が、しつけや、社会的規範を教えること、勉強しなさい等と言うことを指し、母性は、しなくてもいいんだよ、等とありのままを受け入れる愛情を指す。
近年、おままごとで、お母さんをうまく演じる子どもが減り、家庭においてお父さんの存在感が薄くなっている傾向があるとか。そんな時に、お父さんがいない=父性が家庭から消えてしまうのかというと、そうではなく、お母さんが代わりに父性も担う必要がでてくるため、母性が先に消えてしまうのだという。
また、メモしておきたいのは、親としての喜びについて。親の喜びは二つあり、①こどもの将来に期待すること、②こどもを幸福にすること、だと。ただし①は、こどもの将来を考えているということは、”こうなって欲しい”という態度、すなわち”今のあなたに満足していない”というメッセージになってしまう。こどもにとっては、今幸せなことが将来への希望につながるわけだから、もっと②だけを求めてもいいのではないか。
こどもに望まれるように愛する親になろう、ということかと。
また、後半で半分以上は発達障害について語られるが、なによりも周囲の理解が必要なことがわかり、当事者たちの大変さが心に沁みる。発達障害の親の喜びは、②が中心になるのであり、親の理解と努力が不可欠なようだ。
-
Posted by ブクログ
カリスマ児童精神科医による子育て本の完結編。
昨今社会問題になっている、引きこもり、オレオレ詐欺、虐待、不登校、イジメ問題などに焦点をあてる。
家庭外(職場、地域、親戚など)の人間関係が良好でない人ほど家庭内でも問題を抱えているケースが多いと著者は指摘する。
家族は1番近い他人のため、家族とうまくいっていない人は、外での人間関係もうまくいかない傾向にある。
子供は母親と話している時が最も前頭前野が活発になる。前頭前野の働きは発達に欠かせない。
また、大人の場合でも電話で話すより対面で話す方が前頭前野が活発になることが分かっている。
愛の始まりは家庭から。マザーテレサの言葉。
よくぞ生まれてきてくれたという気持ちを忘れずに子育てをすること。
子供というのは、3歳までに親孝行をしてしまう。それほどまでにその存在自体が愛おしくて可愛くて幸せを与えてくれる。
子育てのキーワードは、自分を好きになれる子に育てること。
子供を幸せにする喜び以上に親にとっての大きな喜びなどない。これは障害がある子供でも一緒のこと。
自閉症の子供は、子供の方からこちらに歩み寄ることはできないから、こちらから子供に歩み寄る必要がある。
自閉症などの発達障害があるから犯罪を犯しやすいというわけではない。障害があってもなくても、家庭に居場所がない子ほど犯罪を犯しやすい。
発達障害の子供にとって厄介なのは、無理解なのに熱心な人。理解できないなら、むしろ支援をする必要はない。
著者の人間性がとてもよく表れているシリーズ本だったと思う。
子供に過剰な期待、干渉をしないこと。徹底的に甘やかして要求に応えること。
怒鳴ったり叱ったりしないこと。大人の都合を押しつけないこと。
子供がまだ生まれたばかりのこの時期に読めて本当に良かった。 -
Posted by ブクログ
第二巻は読者の質問に答える形式なので、自分の悩みについての箇所を読むのもよさそう。
実践したいこと
•モノではないコトの欲求に応えてあげる
•たまに一人っ子のように、兄弟の見えないところでえこひいきする。
•長所やいいところに注目する
•短い時間でも、子どもの話をちゃんと聞く
子どもを育てることを真剣に考えることは、次の世代を思いながら仕事することだと思う。
第一巻で、まず自分が幸せであることとあったけれど、
自分のことしか大切にしなくなった、誰かを大切にして生きなかったから、結果として自分も大切にできていないということ。
ADHD、LDの話、悲しみから立ち直るまでの11の心理過程も勉強になった。