舛添要一のレビュー一覧
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☆感想
舛添要一が都知事失格なら小池百合子は都知事落第だ!
(以下敬称略、「 」内は本文より引用)
・小池知事へ
「私の友人のある自民党政治家が、小池のことを[刹那主義の権化だ]と評したことがある。その意味するところは、[先の見通しなど考えず、その瞬間、瞬間で判断する人]だということである」。
「都知事になってからも、大会会場の見直しを掲げたが、なんの成果も出すことはできず、私がストックしておいた予備費を使うことによって、コストを下げたようなパフォーマンスをしただけであった」。
・政治の原点は認知症の母の介護。
「母の介護をめぐって行政と対立した体験から、改革には政治の力が要ると思った」。
・パンとサーカス
「古代ローマ帝国の皇帝は、パンとサーカスを提供し、ローマ市民を愚民化した」。
・地味な行政官
「私は毎朝出勤して分刻みで各局の報告を聞き、必要な指示を出し、現地を視察する・・・。夜まで公務をこなす地味な行政官に徹した」。
・政治の師、森オヤジ(森喜朗 オリパラ組織委会長)との二人三脚でオリパラコスト削減。
「施設見直しに着手した結果、私たちは既存施設の活用などで約2000億円の削減に成功した。都が整備する10施設のうち、バトミントンとバスケットボールの会場とセーリング会場の3つの施設新設を中止したのである」。
・とちょう保育園(2016.10.01〜)開設。
・豊洲市場
「シンプルに言えば、土壌対策を行った豊洲新市場用地の安全性は科学的に証明された。ただし、都民に安心してもらうために永続的に地下水のモニタリングは続ける。2年間のモニタリングは土壌汚染対策法の手続きのためで、あくまで都民の安心、安全のため。だから2年間のモニタリングと市場の開場は関係ないという論理である」。
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Posted by ブクログ
ネタバレ政治家、特に内閣総理大臣にはどのような人物が望ましいのかを論じた本。著者は安倍・福田・麻生内閣で厚生労働大臣を担当し、「総理大臣に最もふさわしい人」というアンケートで1位になったこともある有名な政治家。元々の本業は政治学者。
舛添氏が総理大臣に求める資質は10項目。同氏はこれらの要素を実在の政治家の事例に当てはめて説明している。ちなみに( )内は私が勝手に補足したもの。ちなみに、その要素とは、
【普遍的要素】
1.ヴィジョン提示力(政策、未来像の提示)
2.歴史と哲学の素養
3.人心掌握術
4.組織力
5.経験(組織を運営する経験)
【今日的要素】
6.危機の認識と危機管理力
7.カリスマ性
8.テレビ・ポリティクス(マスコミの扱いの上手さ)
9.国際性
10.IT適応力
というもの。例えば鳩山由紀夫氏は4、9、10の要素をそれなりに備えているが、それ以外の要素、特に1、2は決定的に欠如していると評されている。特に今求められているのは旧い秩序の破壊者(織田信長)よりも新たな秩序の創造者(徳川家康)であるという記述にもうなずける。
毛沢東は政治を「血を流さぬ戦争」、政治システム論で有名な政治学者・イーストンは政治を「希少資源の権威的配分」と定義している。ここから導き出されるのは、こうした政治の泥臭さを忘れると偽善や虚飾に陥るということ。こうして「平和的な支配」としての政治を「自分には無関係だから」などと軽んずると、ヒトラーの時のような暴力的支配を許すことになる。
当書を読んで、国民に求められているのは「政治家を育てる」という姿勢、それから『自由論』のミルのいう「一流の人物」になるということだと思った。前者に関しては、日本人は政治家に高すぎる道徳水準を求め、粗探しをして潰すことは多いが、「では誰が政治家に相応しいか?」との問いに答えられる人は少ないのではないか、というのが私の意見である。
後者については、国民一人ひとりが政治意識をしっかり持たないとなあ… 著者が政治意識を持たせるために主張していたサラリーマンの源泉徴収制を改めて申告税制にするというのは賛成。政治というのは詰まるところ、国民から徴収した税金を効果的に分配するということだから。
他にも、政治家にとって「庶民性」は本来マイナス、といった興味深い記述も多く見られる。そして政治学の勉強にもなる充実した一冊。舛添氏は学者としてはそれなりなんだけどなあ… -
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佐藤優の本ということで手に取ったのだが、舛添氏の著作など、彼の主張についての情報を私は全く持っていなかったこともあり、舛添氏の本と呼んでもいいのでは、とまで感じた。
佐藤氏の主張は基本的には他著でも繰り返し述べられているものなので真新しくはないのだが、舛添氏によるヨーロッパの過去の独裁政権との比較から学ぶ点や、三権分立から見直すべきといった主張は刺激的だった。
佐藤氏について気になったのは、昨年2025年の参議院議員選挙の際、YouTubeで安野貴博さんを応援していのだが、本書ではそのようなニュアンスは全く出さず、むしろ文脈からはややネガティブな印象を受ける点だ。
文脈では都知事選で小池百合子氏と争った石丸氏やN等の立花氏らのようにSNSを活用して知名度や応援を集めたという流れで登場しているため、直接的に良し悪しは言っていないが、誤解を招きそうな言及のされ方だ。単に偶然そこで登場しただけなのかもしれないが。
選挙におけるカウンターパートであるとか、または応援時に言っていたように余計なしがらみがない新しい風を流入させるということに対する期待は確かだと思うが、では実際には佐藤氏はどこまではマニュフェストなどに賛同しているか、安野氏に対して批判的に見る点があるかなどは謎で、そこを公にしない点に佐藤氏のしたたかさを感じる。
さて本書の本筋に目を戻すと、最終的に、独裁政権の罠に陥らぬようにするためには、有権者である国民全体の基礎学力のようなもの、リテラシーを底上げする必要があるという部分にたどり着く。
AIの躍進が目覚ましい近年だが、成田悠輔氏が想像するような招き猫アルゴリズムやAI政治家のようなものが実装されるのはまだ先のハズだ。
それまでは、リテラシーを高めた大衆と、国家を左右するエリートとが分断されずに認め合えるような体制を取れるようにしなければならない。
対独裁という視点で改めてその気持ちを固めることになった。 -
Posted by ブクログ
なぜ人々はヒトラーに従ったのか?
ヒトラーを極悪人、過去の人物だけで片付けてはいけない!
本書は、政治家である舛添要一氏がかかれた新書だ。
ヒトラーといえばナチスドイツ、ユダヤ人虐殺=極悪人という印象だろう。
事実として間違いはない。
だが同時に過去の人物として、「戦時中だから誕生してしまった独裁者なんでしょ?」「現代ではそんなモンスターは生まれない」なんて思っていないだろうか??
ヒトラーはれっきとした民主主義の普通選挙で当選した人物だ。
スピーチが上手く、人々を魅了し、失業者が増える経済を立て直してみせた。
選挙ポスターにも人々の印象を良くするように気をつかい、あの印象に残るナチスの鉤十字のロゴを使用した。
現代でいうブランディングの達人である。
また、選挙演説の時間を忙しく話しを聞いてもらえない朝ではなく、仕事が終わり時間がある夕方にするなど最も効果を得られる手法を選択していたらしい。
(本書で、舛添氏も夕方の方が、人は疲れてスピーチに耳を傾けやすく(表現を変えれば、洗脳されやすく)効果を実感されたと著している。)
さらに、ユダヤ人という身近な存在を敵とすることで、人々の不満をユダヤ人に集中させ、ドイツの意志を一致団結させた。
現代のトランプ氏が移民を敵対視して支持率を上げる。
クラスでいじめられっ子をつくり、その他は団結するという構造に似ている気がしてならない。
冒頭の民衆はなぜヒトラーに従ってしまったのか?について、ヒトラーという指導者に従えば良い方に導いてくれると、自分で考えることをしなくっていったと本書は指摘する。
あの人はスゴイ人だから、有名人だから間違いないだろうといった理由だけで信じ過ぎてしまっていないだろうか?
みんなが自分で考えることを忘れてしまったら第2のヒトラーを生まないとも限らない。
ヒトラーが生きた時代の事をもっと知るべきだと感じた。 -
Posted by ブクログ
ヒトラーから、ムッソリーニ経由の、舛添先生の「正体」シリーズ三冊目。
かなり、ヒトラーとムッソリーニにも触れているのでこれで相当稼げる気はするが、なんつか。
面白くないなあ。
一通り分かるんだよね、スターリンのことが。
でも、何突っ込んでるわけでもなく、他にも沢山?研究書が出てるだろうに、こんな通り一遍の新書を出す必要があるのか。それとも出てないのかな?
いや、本としては、スターリンて誰だっけ、みたいに読むんなら軽くていいと思うんだけど、あの時代の独裁者の系譜を語るにしては、薄すぎる。
もう一度、ヒトラーからスターリンまで、一連の本として何があったか、なぜこの時代に怪物が出て来たのか、検証し直して、書き直したほうがいいんじゃないのかなあ。
先生、「頭いい」割には、薄っぺらい内容しか書けないのだろうか。
「頭いい」からなんだろうか。
ここまで来たら次はマオさんかな。