あらすじ
1000万人以上を死に追いやった暴君。
『ヒトラーの正体』『ムッソリーニの正体』に続く、舛添要一氏の独裁者シリーズ第3弾。
現在、ウクライナ戦争を引き起こし、世界から様々な制裁を受けているロシアの独裁者プーチン。彼が手本とする政治家が、約30年間にわたり独裁者としてソ連に君臨したスターリンである。
スターリンは1000万人から2000万人にも及ぶ人々を死に追いやり、徹底した恐怖政治を行った。
猜疑心が強く、身近な同志までも次々に粛清していく様は、ヒトラー以上の残虐さである。
このスターリンの思想、行動を詳細に辿り、ヒトラーやムッソリーニとの比較も行う。
そして、いまなお世界を彷徨う「スターリニズムの亡霊」の危険性を露わにする。
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Posted by ブクログ
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ナチスの人種差別して殺していくより、共産主義の国自体を腐らせてそこに居る国民を殺していく方が恐ろしいと思った。日本に日本ナチス党が無いのに、日本共産党があるのは何でなんだろう。
Posted by ブクログ
共産主義の第一人者であるスターリンについて、政治学者の立場から考察されている一冊。
前著『ヒトラーの正体』『ムッソリーニの正体』と同様、一般に広く伝えたいという著者の意志が読みやすさから感じられました。
革命家時代から第二次世界大戦、戦後処理と冷戦、そして死亡までが解説されています。
第二次世界大戦前後において、連合国側のキーパーソンとなるスターリンが詳細に研究されています。
ヒトラー、ムッソリーニは枢軸国側の狂犬でしたが、スターリンは連合国側のそれと言えるほどの危険人物でした。
彼が指導者としてどう采配を振ったのかがよく理解できる良書です。
Posted by ブクログ
ヒトラーから、ムッソリーニ経由の、舛添先生の「正体」シリーズ三冊目。
かなり、ヒトラーとムッソリーニにも触れているのでこれで相当稼げる気はするが、なんつか。
面白くないなあ。
一通り分かるんだよね、スターリンのことが。
でも、何突っ込んでるわけでもなく、他にも沢山?研究書が出てるだろうに、こんな通り一遍の新書を出す必要があるのか。それとも出てないのかな?
いや、本としては、スターリンて誰だっけ、みたいに読むんなら軽くていいと思うんだけど、あの時代の独裁者の系譜を語るにしては、薄すぎる。
もう一度、ヒトラーからスターリンまで、一連の本として何があったか、なぜこの時代に怪物が出て来たのか、検証し直して、書き直したほうがいいんじゃないのかなあ。
先生、「頭いい」割には、薄っぺらい内容しか書けないのだろうか。
「頭いい」からなんだろうか。
ここまで来たら次はマオさんかな。
Posted by ブクログ
ヒトラーがいちばん人を殺してると思っていたけどスターリンの方がもっともっとたくさんの人を殺していた。このスターリンを尊敬しているプーチン。考えるだけで恐ろしくなった。
指導者のメンバーは独裁者の恐怖によってひとつになったはずなのに、同じことがまた繰り返されてるのはなんでだろうか。悲しい。戦争が早く終わって欲しい。
Posted by ブクログ
スターリンの残虐さがよく理解できた。ヒトラーやムッソリーニとの比較が分かりやすかった。とにかく共に革命を成し遂げた仲間であっても容赦なく殺す。その戦慄を覚えるほどの無慈悲さの背景には異常なまでの猜疑心があるということも、よくわかった。
ただ歴史上の出来事がやや無機質に羅列されている箇所が多く、意味を調べないと分からないカタカナ固有名詞も多く多少苦労した。