荒川和久のレビュー一覧

  • 「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~(小学館新書)

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    独身生活研究の第一人者の本で面白いんだけど、自分にとっての本当の幸せとは何かみたいな哲学的な部分とか、今一番関心があるコミュニティづくりに関して参考になることが凄い書いてあって良かった。アジア各国でも翻訳されてるらしい。


    独身生活研究の第一人者の本らしいんだけど、超面白い。独身を研究対象にするって斬新だなと思った。アジアでも翻訳されてるらしい。

    この本によると、男性の方が仕事引退後とかに孤独に陥りやすいんだって。男の友情の絆は強いっていうのは腐女子の妄想っていうのに科学的エビデンス出たじゃん。腐女子って科学に疎そうだもんな。

    荒川和久
    早稲田大学法学部卒業。ソロ社会及び独身

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    2023年12月18日
  • 「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~(小学館新書)

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    ■人口減少するのは日本だけではない。世界の国々も同様。正確に言えばアフリカなどの途上国を除く全ての国は人口が減る。人口学的には、人類は「多産多死→多産少子→少産少死→少産多死」というサイクルで流れていく。これは日本に限らず世界のすべての国が同じ過程を進む。その傾向は先進国や高所得国から先に進むのだが、日本はその先駆けと言える。少子化も人口減少もマクロ視点で見ればこのような人口転換メカニズムの大きな流れの中で推移していくもの。
    ■2021年の婚姻数は約50万組。2010年はまだ約70万組もあった。この10年で約28%減。出生数は2010年約107万人から2021年約81万人で減少率は24%である

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    2023年10月09日
  • 「一人で生きる」が当たり前になる社会

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    既婚男女は自己有能感はマイナスだが、自己肯定感が高い。ソロ男は自己有能感はそこそこ高いが、自己肯定感は自己有能感を超えない。つまり、有能である自分しか肯定できない(自分に対する「条件つき愛情」)。もともと自己肯定感の高い人が結婚しているかもしれない。

    ---という仮説を議論していた部分が個人的には特に印象に残った。

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    2022年01月04日
  • ソロエコノミーの襲来

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    以下読書メモ
    ーーーーー

    ・つまり、物理的にそこに実在していたとしても、個人がそれを認識しなければ、それは「透明な存在」であり、事実とも思われない。

    ・日本が超高齢社会であることは誰もが知ることだ。しかし実は、その高齢者人口より独身者人口の方が多いという事実をご存知だろうか。

    ・毎年5%ずつ男が多く生まれるのだ。それでも昔は、男の乳幼児の死亡率が高かったため、結果として男女同数に収まっていた。しかし、医療の発達によって男児もそのまま成人する。結果として、「男余り現象」を引き起こしている。

    ・逆に、女性では400万円以上の年収での生涯未婚率が大きく上昇している。年収400万円台の女性では

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    2021年05月16日
  • 結婚滅亡~「オワ婚時代」のしあわせのカタチ~

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    よくあるトレンドウォッチャー的なひとのハナシで首を傾げることも多いが、著者の荒川和久氏は納得感の強い分析で信頼している。この本もデータも駆使してとても腑に落ちる解説。まずバブルや貧困など時代のムードで結婚の増減を語るメディアと違って、恋愛マニュアル雑誌やトレンディドラマ全盛のバブル時代から未婚化が増えことを示す。婚姻数が減ったのは、男女の求めるもののすれ違いとともに、お見合いや紹介のシステムが減り、約3割の「恋愛強者」約恋愛結婚が残る。そしてこの強者が約3割というのはいつの時代もほぼ変わらない(厳密に絞ればさらに少ないと思う)。
    また9割が結婚願望を持つと言う調査眉唾で、二者択一の調査結果だか

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    2021年02月04日
  • ソロエコノミーの襲来

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    江戸時代はソロ社会だったというのは面白かった。家族という単位の神格化は明治維新後ということ。今のソロが増えた社会は、安心安定のコミュニティは失われ、接続するコミュニティ、一個人の中にある多様性に応じて切り替わるコミュニティが居場所になる。クラウドファンディングがソロ社会特有のものであるということにはなるほどと納得した。現状維持消費が既婚、変革のための消費がソロ、私は両方をやって来たということ。変革の方がやはり自分には合ってるけど、両方やれたのは良かった。

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    2020年07月05日
  • ソロエコノミーの襲来

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    「未婚化」「単身化」が特異な状況ではなく自然であることがわかった。
    この状況に騒いでしまう僕たちは「家族」や「結婚」が身体に染み付いている。
    おそらく「家族」を形成すること、「結婚」することは人口増加社会を前提にして、
    GDPを上げていこうとする資本主義経済にとって好都合であって、
    すべての社会システムはこの人口増加を前提にして作られているため大騒ぎしているのだろう。
    ソロを自然なサイクルとして捉えずに、逆にコントロールしてしまおうというのは
    西洋的な支配主義であって東洋思想の日本では受容されない。
    どうやって人口を増やすかではなく、人口が減ってもコンパクトに生きられる社会に合わせてシステムを

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    2019年05月06日
  • 結婚滅亡~「オワ婚時代」のしあわせのカタチ~

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    独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
    非常におもしろかったです&身につまされました。
    以下、思ったこと。

    ・弱い者を守っている感が男の社会的役割を確認させる(p150)
    →そんな強い男になりたかった
    ・もてない男性でも高年収という力によって恋愛強者の女性と結婚できた(p160)
    →現在の結婚は男にとって、コミュ力おばけか高収入(もしくは両方)を証明する、弱者男性にとってかなりキツイマウントをとれる証である
    ・男性は結婚に精神的安らぎを求めている(p168)
    →現在は男性に稼得能力も家事・育児能力も求められているので、かなりシビア
    ・日本の男性はお膳立てがなければ結婚も恋愛もできないのがふ

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    2025年05月22日
  • 「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~(小学館新書)

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    独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
    なかなか面白かったです。以下、思ったことなど。

    結婚や就職にしてもその状態に意味はなく、そこで誰と何をするのかがしあわせであるとあり、たしかにその通りだと思います。一方、その何をするかのために通過しなければいけないのが結婚や就職なので、やはりハードルではあります。
    学生時代、勉強しっかりやっておけば就職のお誘いはあるのではないかと思っていましたが、ありませんでした(就職氷河期世代だったというのもありますが)。
    考えてみれば当たり前で、就職活動を乗り越えるぐらいでないと、というのはあるのかもしれません(一方で、先日大学生と話していて新4年生が就職決まっ

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    2025年05月11日
  • 「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~(小学館新書)

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    テーマがテンポよく変わり面白かった。少子化は少母化が原因であることや、結婚率の低下はそもそも母数が減っていることから、低下せざるを得ないことなど表面だけでなく、根拠に基づいて解説されていた。日本の総人口が戦後に爆発的に増えただけであり、海外をみると1国7000万人もある。
    また世界人口は1950年段階では約25億人。現在の80億人を維持しないといけないというのも1種の強迫観念なのかもしれない。

    人生における人との出会いや経験によって、新しい自分に毎分毎秒変わっているのだと思う。
    (確固たる自分や自分らしさは老害や頑固)

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    2024年12月05日
  • 「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~(小学館新書)

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    幸せと仕合わせるの意味の違いや、考え方の違いを知れたのがよかった。
    私はどうにも人うまくいかない時がありそれは私の中では「接続するコミュニティ」を求めていたのに相手は「所属するコミュニティ」にいたと言う出場所、居場所の違いであり、それは個人の仕合せをもってどちらかが悪いとかはなくリキッド社会なら自分で責任持って生きていけばいいと感じた。

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    2024年11月16日
  • 知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質

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    五十を前に変わりゆく時代を明確にすることで、次の10年を生きてゆこうと思った。
    わかってはいたが、時代の変わり目を気づかせてくれる本

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    2024年09月16日
  • 「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~(小学館新書)

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    統計を数多く使い、今後の人口減少や独身率増加は避けられないので心構えをせよと後押ししてくれる。
    時代とともに考え方は異なってくるので、この本にあるようなゆるやかなつながりを続けていくのがこれから広がっていくのだなと感じた。

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    2024年04月24日
  • 「一人で生きる」が当たり前になる社会

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    世の中の定量情報を参考にしながら談義していたのが、納得に繋がったし、面白かった。社会がどう変わろうと、自分の価値観の基盤を作るのは自分で、この本はその基盤の手助けになった。

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    2024年02月29日
  • 「一人で生きる」が当たり前になる社会

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    中野信子さんと荒川和久さんが対談した内容に少し加筆したもの。ガチソロとかいろいろなワードが出てくるが、どれも読んでいてすとーんと心に入り込む内容。今後、独身者が増えるとの見通しで、少子化対策は追いつかないまま、日本の人口減少には歯止めが効かない状況になっていくのだろうと思う。

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    2024年02月29日
  • 超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃

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    ソロ活動系男子研究プロジェクトリーダーなる方による、結婚しないソロ社会についてのデータや考察

    社会学者かと思いきや法学部卒の博報堂出身者。そこら辺のエセ社会学よりはるかにしっかりしてわかりやすくて説得力もある。

    データから見える事実も、今後の予測や提案もとても興味深い。
    多様性についての考え方や分人という概念もとても参考になる。

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    2024年01月10日
  • 「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~(小学館新書)

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    20年後には独身者が全人口の5割に。
    40歳まで未婚だと結婚できる確率が5%以下に。

    子育て支援はやるべきではあるが、少子化対策にはならないというのは、本当にその通りだと思う。
    筆者によると、問題は、少子化ではなく、少母化らしい。

    婚姻者、未婚者に関わらず、今後は居場所ではなく、出場所を探すべきというのはなるほどと思った。家族、職場の枠以外で、色々な繋がりを持っておくことは、孤立化しないため、人生を充実させるため、必要になってきそう。

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    2024年01月01日
  • 「一人で生きる」が当たり前になる社会

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    2023.10.19 Audibleにて

    同感です!
    今政府がやってる少子化対策は少子化対策ではなく、子育て支援だ!

    面白かった。
    ひとり社会増えているという現状に、昔は良かったという否定的なこともなく、だからといって、これでいいという肯定的な感じもない。
    ただ、現状と調査結果に対して、「これは面白い」という2人の話しがすごく聞いてて楽しかった。
    愛ってどうやって売るの。。。?

    以下、長い独り言。
    1人で生きるときめたわけじゃないけど、結果的に30半ばになっても1人で生きているということは、少なからず自分が1人を選んで来たからなのかな。
    既婚者の方が自己肯定感が高いって言ってたけど、私は

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    2023年10月19日
  • 結婚滅亡~「オワ婚時代」のしあわせのカタチ~

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    本のタイトルはあえてショッキングな感じにしたのかな?
    内容はしっかり時代や歴史に基づいたものなのに、そう捉えられない題名で残念に思う

    日本の皆婚時代は明治以降の100 年だけ

    子育ては家族だけでするものではない
    日本は家族に頼りすぎ 

    所属だけでなく接続するコミュニティでつながることが大事

    勉強になりました
    今こそこの様な情報が世に広められたらいいのにと思う

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    2023年06月24日
  • 「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~(小学館新書)

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    とてもわかりやすく、データを整理されている。少子化なのか少母化なのか、あるいは孤独に対して、それぞれの年代や生活環境でどう捉えているのか非常にわかりやすかった。
    この本は特に定年間近の人や、職場環境などの悩みがあり転職をしようと考えている人たちが読むと良いかもしれない。
    この作者のシリーズは本当に分かりやすくて勉強になる。

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    2023年06月12日