【感想・ネタバレ】超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃のレビュー

あらすじ

2035年、日本の人口の半分は独身者! 少子高齢化より深刻な日本のソロ社会化。結婚してもそのリスクから逃れられない。あなたは一人になっても生きていけるのか? 2035年、日本の人口の半分が独身になる! 未婚化・非婚化に加え、離婚率の上昇や配偶者の死別による高齢単身者の増加など、確実に進行する日本のソロ社会化。高齢化や少子化ばかりが取り沙汰されているが、このソロ社会化こそ、日本が世界に先駆けて直面する課題だ。「個」の生活意識や消費意識、価値観はどのように変化していくのか。内容例を挙げると ◎未婚者は社会悪なのか? ◎働く女性が増える社会は非婚化へ進む ◎男たちは嫌婚になったのか? ◎9割が結婚したいというデータの嘘 ◎配偶者に依存しすぎる日本の夫婦 ◎消費の形が「個と個」の向きあいへ ◎ソロ社会は孤立社会ではない ◎家族とソロ社会とは対立しない 等々 博報堂ソロ活動系男子研究プロジェクトリーダーが問う日本の未来。

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Posted by ブクログ

ソロ活動系男子研究プロジェクトリーダーなる方による、結婚しないソロ社会についてのデータや考察

社会学者かと思いきや法学部卒の博報堂出身者。そこら辺のエセ社会学よりはるかにしっかりしてわかりやすくて説得力もある。

データから見える事実も、今後の予測や提案もとても興味深い。
多様性についての考え方や分人という概念もとても参考になる。

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2024年01月10日

Posted by ブクログ

一昔前なら当たり前だった皆婚社会、その起源が明治時代だったというのは知りませんでした。
それまでの江戸時代のような個々人が自立した社会というのは確かに現代人は色々と参考にすべき点が多いように思えます。

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2021年10月19日

Posted by ブクログ

ソロ社会の不安はやはり老後だろう
身体が思うように動かなくなったときにどうするか?
サ高住などに押し込まれるのも窮屈だ。
終活ソロのためのコミニティ形成が急がれる

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2021年08月01日

Posted by ブクログ

ソロ=結婚できない男女と言う定義はこれからの時代当てはまらない。なぜなら、結婚したとしても別れる事もあればこの高齢化社会、死に別れる事が当たり前になる。生涯未婚率は上昇しているが、昭和の皆婚率の高さはむしろ異常。江戸時代は7回以上離縁してはいけないと但し書きがあったほど。

これは「未来の年表」にも書かれていたが、高齢女性の一人暮らしが爆発的に増える。高齢女性の収入は高齢男性より少ないので、経済的に逼迫してくる。2035年全人口の半分がソロ=一人暮らし世帯という社会は目の前。今までのマイノリティが逆転していく。

今までの「家族4人」に合わせた商品展開ではなく、一人暮らしに照準を合わせた商品の方が売れる世の中になるし、実際コンビニ商品などは単価は高くとも利便性で、ソロ男女に支持されているし一家庭よりも消費力も高い。

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2019年01月13日

Posted by ブクログ

・大気や会社や家族といった中間的共同体の中で「固体」としてまとまっていたソリッド社会であったが現代は個人が流動的に「液体」のようにバラバラに動きまわるリキッド社会となった。
ジグムント・バウマン(社会学者)
・結婚に対する意識では男も女も所詮「金」。
・女性の社会進出を促進するのは社会保障制度の維持のため労働人口の増加が不可欠だから。
・悪意のない善意の結婚強要こそがやっかい
・2035年には約40%が単身世帯
・経験価値マーケティング
自分たちのライフスタイルに関連づけることができ、経験価値を提供してくれる製品やコミュニケーションこそ顧客に届く
・この世界の片隅にもクラウドファンディングで生まれた映画。3900万円の支援。映画のエンドロールに名前クレジット1万円
→ものが提供されるのではなく、一緒に作り上げたという達成感を求めている。運命共同体、共犯者
・シェアリングエコノミー=損料屋(江戸時代)
・50〜60代主婦の時間とスキルを若年子育て主婦に役立てるシェアリングエコノミーは成り立つ(同感)過去の事業PWSでも想起した事。

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2018年12月09日

Posted by ブクログ

政府の言う「女性活躍推進」が人口減少社会に向けての潜在労働力活用であるということ、キレイな言葉で「国のために働け」という政策であると。いかに自分が浅はかに表面的にしか受け止めていなかったか反省した。

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2017年11月26日

Posted by ブクログ

最後の章が特に興味深かった。
夫に死別された高齢女性をベビーシッターとして働いてもらうアイデアはいいかもしれない!
ソロと家族は対立しないと言う概念もよかった。

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2017年10月21日

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「実際に結婚したカップルの平均年齢差を見ると、約1.7歳だけ男が年上だ。」

データが参考になる。

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2017年02月26日

Posted by ブクログ

明治以降の結婚制度によって配偶者に依存する夫婦関係を生み出し、逆に江戸時代までは十分にソロで生きる力を備えていた、というのが興味深かった。
データ多め。

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2021年06月06日

Posted by ブクログ

たくさんの資料を使っていろいろな角度から分析しているのはすごいです。ただ著者の考え方に自分としては必ずしも賛同できるものではないこともあり、★3つにしています。

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2020年03月18日

Posted by ブクログ

タイトルに「衝撃」までは大げさすぎる。つきつめると「独身か結婚か」どちらが幸福か、という話。「経済的に結婚できない」という理由は著者からみると甘えがあり、本当の理由ではないらしい。

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2019年01月20日

Posted by ブクログ

2035年の推計、15歳以上の3割は未婚、半分が独身、一人暮らしが4割。ソロで生きるということは、従来の家族・地域・会社というコミュニティとは別の新たなコミュニティを生み出し、関係性を構築しながら相互自立していく社会である。

ソロで生きるのに必要な力って、日本人に最も欠けている力のような気がします。ソロ社会化とともに変わっていくのだろうか。

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2018年10月13日

Posted by ブクログ

 「独りで暮らすこと」を「ソロ」として、「ソロ」の環境、価値観、社会からの評価、将来像を掘り下げた本。

 1章から4章までの内容は、面白かったです。データも多くて、論旨もわかりやすくて。

 独身男女の結婚観とか、データで説明されると、新たな発見も幾つか。
 男性の「結婚」に対する意欲、思った以上に低かった。
 結婚する気がないって表明すると、社会的にも何かとめんどいから、結婚する。そのくらい、結婚、どうでもいい。結婚してない人はもちろん、結婚してる人だって、実は結婚はどうでもいい。……それがデータで解説されてるのが、おもしろかったです。

 かつては結婚も、出産も、生産活動の一部だったのに――本当、今や結婚も、出産も、それ自体が趣味嗜好、消費活動の一種だもんなぁ。
 現代では子供は労働力にならないし、将来の保険になるかも怪しい。
 ……そりゃ、結婚、子育て、する気ない人がふえるわけです。直接的な利益がない。コト消費としての子育て。

 現代の結婚観、子育て観が、明治の家制度の産物だっていうのは、言われてみればもっともで。
 25過ぎたら男女誰でも結婚するなんて幻想、ほんの一時代の産物なんだなぁと。
 お江戸の事情云々は異論もありますが、配偶者がいつぽっくり死ぬかわかんない時代、今より婚姻が緩くなるのもわかります。

 ただ、5章と6章は、急に方向性が変わり、取り上げるデータの量も減り、立場が違う身としては、何とも共感しづらい。
 1章~4章まで、独身、離婚、死別、若者、高齢といろいろなタイプのソロだったのが、5、6章は急に「未婚の独り暮らしの適齢男女」って感じで。対象範囲が狭い。ソロでも消費は多いと言うけど、どうかな……。「意外と多い」と「多い」は意味が違うわけだし。
 この辺り、話題を消費やマーケティングに少しはつなげないと、本にできなかったのでしょうか。博報堂さんの人だし。

 総括としては、かなーり楽しい本でした。読んでよかった。
 結婚と出産に対する社会の価値観を、著者さんがどう見ているかは、よくわかりました。大変そうだった。まあ、私も大筋は同意。
 ソロ男女にどういう特性があるか、次回作はもっと掘り下げていただけるのかな。
 あと、体感レベルですけど、地方は「家族と同居する独身男女」が多いんですが、……そういう人はソロなんでしょうか?

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2018年09月23日

Posted by ブクログ

ソロでいることに対して周囲が善意のハラスメントをする。
ソロの男は従来マーケティングと異なり消費する。

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2018年01月31日

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内容は興味深かったけれど、結婚しないとダメ、結婚しないと負け組のような古い考えが伝わってきた。独身の何が悪いのかな。個人の自由。

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2017年03月24日

Posted by ブクログ

まぁまぁ読み応えのある新書でしたかね…最後の章は著者が何やら色々と主張していましたけれども、それらはよく分かりませんでした… ←え?? 社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

2035年だっけか? 国民の半分が独身者になるんだそうな…これはちと怖い社会ですね! けれども、著者はそんな社会を決して悲観的に捉えることなく、むしろそうした社会だからこそできることがあるんじゃないかという…なんかポジティブな視線で捉えていましたねぇ…。

まあ、家族があってもずっと継続していくわけじゃなし、離婚することもあれば死別することもある…つまり誰もが"ソロ"に戻る可能性があるんですよ! その時に絶望して死んだら元も子もないでしょ? ソロとして生きる力をつけよう! みたいな主張が多めでしたかね…

ヽ(・ω・)/ズコー

ソロといったって何も引きこもりみたいのじゃなくてね、普通に他人と接しながら生きていく独身者ってことで…そう、他人と関わることが大事とか言っていましたね! 他人を邪険にする母親? とか世間では取沙汰されているみたいですけれども…つまりは自分の子供に「マンション内で知らない人に声かけられても無視すること!」みたいな教育の仕方をするクソ母親も居るみたいですけれどもね! こういう事例がもしあったとするならば、それは子供にとってマイナスですよね…子供も真に受けないでほしいですね…。

ヽ(・ω・)/ズコー

まあ、そんなアレでたとえ独身者であってもね、"ひとりぼっち"で生きるんじゃなくて周囲との関わりの中で生きましょう…みたいな主張がされていて、僕も割かしひとりぼっちで生きているようなものですけれども(!)、決して人嫌いというわけじゃないんでね! この著書を人生の指針として(!)生きていきたく思います…さようなら。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2017年03月20日

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