佐藤尚之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
筆者は、最終的に企業は「AIベース」か「ファンベース」かの二択になると説く。
最初から順に読み進めたが、中盤の「第4章 ファンベース」付近でやや中だるみを感じた。本書でも案内がある通り、「第7章の6つの事例」を先に、あるいは中だるみしそうなタイミングで先に目を通しておくのが良いだろう。
ファンベースを戦略の主軸に据える考えには納得感がある。プロダクト単体、あるいはサービスを組み合わせた体験価値が伴わなければ、もはや長期的な利益は見込めない時代だ。
また、Googleなどが登場した際に感じたシビアな選択が、より加速するとも捉えられる。SEO対策の有効性が疑問視される中、パーソナライズされたアルゴリズムへの対策は、もはや不可能といっても差し支えない。
一方で、新規顧客開拓についてはかなり悲観的な論調である。最終的には「AIベース」に吸収されるとし、ファンベース以外の開拓手法には触れていない。既存ファンの口コミや紹介こそが、最終的な売上を作るという考えだ。
これは一つの真実であろう。しかし、売上への転換時期が読めないとなれば、経営側にとっては非常にシビアな時代になると感じざるを得ない。 -
Posted by ブクログ
僕は今、新任デジタルマーケマネージャーとして、プロジェクトの担当になり、自分より知識も経験も豊富な部下に囲まれて仕事をしている。
役割が違うので同じくことが同じレベルで分かっている必要は無いのだがどうしても彼らの目線、知識レベルに追いつこうとしてしまう、自分の中にある少ない引き出しの中から弱いアイテムを捻り出してアドバリューしようとしてしまう。それを諦めてはいけないのかもしれないが、今から追いつこうと思っても時間がかかりすぎる、自分の知識経験は畑違いで育ってきたのですぐには変換して使えない、ということを認めて、違う軸でアドバリューしよう。
ファンベースの思考はすごく良く理解できたし、パレートの法則は機能することが自分の業界でもわかっているので、自分が正しいと思うことを口に出してメンバーと議論すること(知識比べでも正解探しでもなくて)そして1から考えることにこだわるのではなく、世の中の大小先進事例から学んでから考え始めることを習慣化したい。ありがとう。良い気づきでした。 -
Posted by ブクログ
ファンベースカンパニーの代表である著者が自社が展開するファンベースという考え方について実践している10の企業の事例をもとに書いた一冊。
誰もが知っているカゴメや巨人などの有名企業からネスカフェやmineoなどのきぎょうまでが実践しているファンベースという取り組みについて漫画と対談の二本立てで紹介されていて理解が深まりました。
自社の製品に特別な感情を持ってもらうために行うこととして社内を巻き込むことやファンが自腹を切って自社を知るイベントを企画することなど様々なアプローチでファンベースを展開していることを知ることができました。
コミュニティーサイトや社員とファンが交流するものや体験型のイベント開催など特別感を感じる施策を行っていくことが大切だと感じました。
自社製品だけでなく社員の知らない側面を知るきっかけになっていることやファンから入社して社員になるケースやファンベースが浸透するとファンがブランドやサービスを自走させていくようになっていくことなど新たな一面や展開があることも知りました。
物が飽和して多様な価値観で溢れている現代で熱烈なファンに支えてもらうファンベースの魅力を本書で知ることができました。
そして、各社のファンベースの取り組みを知って各社各様のやり方でファンの取り込みを行い自社製品の魅力を伝えていることも感じました。
本書でのファンベースの知識をさらに深めて自分のものにしていきたいと感じた一冊でした。 -
Posted by ブクログ
顧客、単価などビジネスによって属性は異なるものの、本著のように「既存顧客(その中でもファン、コアファン)をより大切にする」という考え方は全てにおいて当てはまるなと感じた。
新規顧客はもちろん大事だが、人口減少や税率上昇などの背景から既存顧客のリテンションやアップセル、クロスセルの重要性はこれまで以上に高まってきていると思う。
企業担当者も別に突飛なアイデアや斬新な企画が求められているわけではない。顧客(ファン、コアファン)の話を聞いてニーズを理解し、それを会社やサービスの存在意義や提供価値に昇華させ続けることが大事である。大切なのは、関係者の理解を得られるかどうかと、担当者がいかに忍耐強くそれらと向き合い続けられるかどうか。 -
Posted by ブクログ
ファンベースを作りましょう、ファンベースがあってこそ短期的な目を引くようなCMやイベントも効くという本なのだが、ポイントはファンベースをつくるために各企業がこれまでやってきたそれぞれの個別施策にあるのではなく、ファンというか、ファンになる入口に立った顧客に真摯に向き合いましょうというところにあると思う。
商品やサービスの利用者の内、コアファンが4%、ファンが20%というのが一般的な傾向らしいのだが、その層にちゃんと向き合って応えること。働きかけることが商品ではなくブランドにとって大切だということだ。
ただ消費者からすると、ファンベースをつくるための施策だなと思われたら終わりで鼻知らんでしまうわけで、単にファンイベントを打てばいいというものではない。なので、真実は個別施策にあるわけではなく、それぞれ個別事情に合わせて考えないといけないわけで、すなわちマーケター自身がファンでならないと無理ということだろう。
著者が引用している『星の王子様』でキツネと王子がどのようにキズナを結ぶのかという文章があるのだが、まさにファンをつくるとはそれでガマン強く、真摯に向き合うしかないわけで、その道のりは単純ではない。ただ心の底から取り組むしかないのだ。