佐藤尚之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ファンベースカンパニーの代表である著者が自社が展開するファンベースという考え方について実践している10の企業の事例をもとに書いた一冊。
誰もが知っているカゴメや巨人などの有名企業からネスカフェやmineoなどのきぎょうまでが実践しているファンベースという取り組みについて漫画と対談の二本立てで紹介されていて理解が深まりました。
自社の製品に特別な感情を持ってもらうために行うこととして社内を巻き込むことやファンが自腹を切って自社を知るイベントを企画することなど様々なアプローチでファンベースを展開していることを知ることができました。
コミュニティーサイトや社員とファンが交流するものや体験型のイベント開催など特別感を感じる施策を行っていくことが大切だと感じました。
自社製品だけでなく社員の知らない側面を知るきっかけになっていることやファンから入社して社員になるケースやファンベースが浸透するとファンがブランドやサービスを自走させていくようになっていくことなど新たな一面や展開があることも知りました。
物が飽和して多様な価値観で溢れている現代で熱烈なファンに支えてもらうファンベースの魅力を本書で知ることができました。
そして、各社のファンベースの取り組みを知って各社各様のやり方でファンの取り込みを行い自社製品の魅力を伝えていることも感じました。
本書でのファンベースの知識をさらに深めて自分のものにしていきたいと感じた一冊でした。 -
Posted by ブクログ
顧客、単価などビジネスによって属性は異なるものの、本著のように「既存顧客(その中でもファン、コアファン)をより大切にする」という考え方は全てにおいて当てはまるなと感じた。
新規顧客はもちろん大事だが、人口減少や税率上昇などの背景から既存顧客のリテンションやアップセル、クロスセルの重要性はこれまで以上に高まってきていると思う。
企業担当者も別に突飛なアイデアや斬新な企画が求められているわけではない。顧客(ファン、コアファン)の話を聞いてニーズを理解し、それを会社やサービスの存在意義や提供価値に昇華させ続けることが大事である。大切なのは、関係者の理解を得られるかどうかと、担当者がいかに忍耐強くそれらと向き合い続けられるかどうか。 -
Posted by ブクログ
ファンベースを作りましょう、ファンベースがあってこそ短期的な目を引くようなCMやイベントも効くという本なのだが、ポイントはファンベースをつくるために各企業がこれまでやってきたそれぞれの個別施策にあるのではなく、ファンというか、ファンになる入口に立った顧客に真摯に向き合いましょうというところにあると思う。
商品やサービスの利用者の内、コアファンが4%、ファンが20%というのが一般的な傾向らしいのだが、その層にちゃんと向き合って応えること。働きかけることが商品ではなくブランドにとって大切だということだ。
ただ消費者からすると、ファンベースをつくるための施策だなと思われたら終わりで鼻知らんでしまうわけで、単にファンイベントを打てばいいというものではない。なので、真実は個別施策にあるわけではなく、それぞれ個別事情に合わせて考えないといけないわけで、すなわちマーケター自身がファンでならないと無理ということだろう。
著者が引用している『星の王子様』でキツネと王子がどのようにキズナを結ぶのかという文章があるのだが、まさにファンをつくるとはそれでガマン強く、真摯に向き合うしかないわけで、その道のりは単純ではない。ただ心の底から取り組むしかないのだ。 -
Posted by ブクログ
【学んだ事】
第一章消費者へのラブレターの渡し方
▼広告とは、商品に関心すら持っていない相手にこちらを振り向かせ、あわよくば好きになってもらい、勝手もらおうと画策する、ハードルの高いコミュニケーションである。
▼インターネットが普及してきた時点で、ラブレターは相手に届きにくくなった。
①他に楽しい事がたくさんあり、ラブレター自体に興味がなくなる。
②読んだとしても、口説き文句を信じなくなった。
③友達と詳細に検討し、友達に判断を任せたりするようになった。
▼モテない人はどうやってラブレターを渡せばいいか
①相手の行動を調べ、よく観察し、相手の身になってみる。
②その上で相手の行動を先読みして待ち伏せし、確実にラブレターを渡す。
③他の楽しい事に目がいかないように、感動的なラブレターで口説く。
④相手の友達にも気に入られるよう十分ケアする。
▼ラブレターは渡した後も大事
①渡した後、脈がありそうなら、すかさずもうひと押し。
②付き合いが始まった後も、細やかに気を使う。
③付き合ってもライバルは次々と現れ、相手は友達と相談していることを忘れない。
④長く付き合うためには、良いところだけでなく、欠点も公平に見せていく事。
※購入後こそ、ブランド・イメージができる。
第二章 広告はこんなにモテなくなった
▼インターネットの出現によって、CMの時代が終わってしまった。
・広告でお化粧してマスメディアからトップダウンに流しても、消費者がヨコにつながって「商品のスッピンの姿」を教え合ってしまう。=商品の真の姿を映し出す「ラーの鏡」
▼ネットの出現+情報洪水+成熟市場
・疑い深い消費者の登場。
・消費者はお茶の間にじっとしていない。
・「友達・好きな人・信頼できる人」という強力なメディア
▼受け手から送り手へ。ターゲットからパートナーへ。
・広告活動及びブランディングに参加してもらう。
第三章 変化した消費者を待ち伏せする7つの方法
▼気まぐれにメディアを渡り歩く消費者をどこで待ち伏せるのか
①消費者のコンタクト・ポイントで待ち伏せる。
②新しいメディアを創って待ち伏せる。=メディア・クリエイション
③口コミを利用して待ち伏せる。
④CGMで待ち伏せる。
⑤エンターテイメントの中で待ち伏せる。
⑥検索結果で待ち伏せる。
⑦メディアニュートラルに考えてクロスに待ち伏せる。
※これらを全て駆使しコミュニケーション・デザインをする。
第四章 消費者をもっとよく見る
▼コミュニケーション・デザインの初動はその人のことをきちんと知ろうと目を凝らし、耳を澄ます。
※消費者の方が商品よりも偉い時代である。
・伝えて貰いたがっている人の事をリアルに想像する。⇒徹底的に分析する。
第五章とことん消費者本位になって考える
▼スラムダンク一億冊キャンペーンで学んだ事
①初動に時間を掛けることの大切さ。
②自分たちが「伝えたい相手」になってみること。
③商品は消費者のものであるという発想。
⑤相手が一番望んでいることをするという考え方。
⑥伝えたい相手にだけ伝えるというスタンス。
⑦相手を巻き込み、参加してもらう事の大切さ。
⑧コミュニケーション・デザインをやり抜くというのは実はすごく大変であるという事。
第六章クリエィテブの重要性
▼価値変容を起こすような強い表現があってこそ、二番手が一番手に勝てる。
・商品的にも市場的にも圧倒的な不利な二番手を、広告の力で一番手に押し上げることこそ広告の醍醐味だし、それを志さなければ広告マンである意味がない。
▼商品丸裸時代のクリエィテブ
①認知を徹底する事。
②よりプロモーショナルになる事。
③ありのままの自分を出す事。
⑤買ってくれた人をもてなす事。
⑥買ってくれた人に参加してもらう事。
第七章すべては消費者のために
▼より長期的に消費者とつきあっていく。
・変化した消費者は、長めに付き合っていくことで、強力な味方になる。
・企業のソリューションは消費者のソリューションへ。
【実践できる事】
①消費者をよりよく理解できるように、様々な情報を得た時、「この変化によって、生活者はどう思っているのだろうか?」といった視点に立ってみる。
②提案がある場合でも、自身のアイデアを考えて発言してみる。コミュニケーションのキーになるアイデアを出した人がコミュニケーション・デザイナーという認識を持つ。
③自身も、CGMを使いこなしていく。そして、アクティブコンシューマーとしての視点を持ち、どのような情報が人に響いていくかを考えていく。
④最近続編のような形で出版された「明日のコミュニケーション」を読む。