佐藤尚之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ファンベースを作りましょう、ファンベースがあってこそ短期的な目を引くようなCMやイベントも効くという本なのだが、ポイントはファンベースをつくるために各企業がこれまでやってきたそれぞれの個別施策にあるのではなく、ファンというか、ファンになる入口に立った顧客に真摯に向き合いましょうというところにあると思う。
商品やサービスの利用者の内、コアファンが4%、ファンが20%というのが一般的な傾向らしいのだが、その層にちゃんと向き合って応えること。働きかけることが商品ではなくブランドにとって大切だということだ。
ただ消費者からすると、ファンベースをつくるための施策だなと思われたら終わりで鼻知らんでしまうわ -
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Posted by ブクログ
ネタバレやっと読み終わった。
もう、ファンベースが発刊されている後にもかかわらず、
やはり読んでおかなきゃと思い、読み進めた。
前半は、今の生活者に情報が全然届かないよという話が様々な角度から論じられていた。今の感覚に当てはめると当然なのだが、この著書が発刊された時代にそのことをここまではっきりと言い続けている本はなかったのじゃないかと勝手に思っている。
そして、後半、というか最後の章はプランナーには大変ありがたい虎の巻が。。「伝えたい相手を決めるのが一番大切」であると。そこに向けてのアプローチ術が記載される。
企画に悩んだらまたここに立ち戻れる良い書。 -
Posted by ブクログ
【学んだ事】
第一章消費者へのラブレターの渡し方
▼広告とは、商品に関心すら持っていない相手にこちらを振り向かせ、あわよくば好きになってもらい、勝手もらおうと画策する、ハードルの高いコミュニケーションである。
▼インターネットが普及してきた時点で、ラブレターは相手に届きにくくなった。
①他に楽しい事がたくさんあり、ラブレター自体に興味がなくなる。
②読んだとしても、口説き文句を信じなくなった。
③友達と詳細に検討し、友達に判断を任せたりするようになった。
▼モテない人はどうやってラブレターを渡せばいいか
①相手の行動を調べ、よく観察し、相手の身になってみる。
②その上で相手の行動を先読みして待 -
Posted by ブクログ
かなり久しぶりに新書を。
頭の中で漠然と思っていたことを、平易な言葉で整理して提示してもらった。世に出回る情報量が格段に増えて、1年間に世界中の砂浜の砂粒の数と同じ量の情報が流れた。これを「情報”砂の一粒”時代」、略して「砂一時代」と呼び、その境界を総務省のデータなどから2005年と定義した。そして、伝える対象を「砂一時代の人」と「砂一時代以前の人」に分けて、それぞれ個別に伝える戦略を立てるべき、と説く。
ソーシャルメディアの発達によって「自分ごと」と「世の中ごと」の間に、「仲間ごと」が増えたという整理は、非常にクリア。また、従来のマスメディアであるテレビで「ネットで検索!」とやっても砂一時