ファンベースとは、「ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や事業価値を高める」考え方
ファンベースを実践していくのに最も重要なのは予算でも組織でもなく「中の人たち」
ファンベースの事例は、その人たちにしか創れない唯一無二の物語
ファンとは「企業やブランドなどが大切にしている価値
...続きを読むを支持してくれる人」
たくさん買ってくれる人が必ずしもファンではない
長く売れ続けるためには、会社が大切にしている価値を伝えて、感情で「好き!」になってもらう必要がある。
世の中に「好き!」が増えれば、暮らしに笑顔が増え、社会が幸せに包まれていきます。
感情というのは本当に深いテーマ
ただ良いものを作れば売れていた20世紀とは違い、21世紀は情報やモノがあふれ、社会的に多くの問題を抱える難しい時代。このような中で、企業が生活者の感情と向き合い、世の中に「好き!」を増やしていくことは21世紀の大きなテーマ
感情と向き合うためには、まず自分の想いや感情を語ることから始めるべき。自身の想いを整理し、語ることから人付き合いは始まる。
日本人は特に自分の思いや考えを語ることが苦手。
ファンは作る・囲い込むではなく、出会う
働くとは、人と動くこと
想いを共有し、前に進める仲間が必要
ファン・マーケティング
ファン・ビジネス
と混合してはいけない
ファンのみなさんの気持ちに寄り添って、誠実に丁寧にコミュニケーションやキャンペーンや経営を考えていくことが重要。
ファンベースを始めた方がいい理由
①売上
②時代
③類友
・売上
ある飲料メーカーでは、8%のコアファンによって、年間売り上げの45%が作られていた。
ファンも含めると90%近くの売上を占める
パレートの法則
顧客の上位20%が売上の80%を占める
LTVの向上にも繋がる
※ファンを新たに増やすことではない
・時代
人口急減
高齢者の消費意欲減退
超成熟市場による消費意欲減退
新規顧客獲得の難易度アップ
ジャムの法則
2020年の情報量は、45ZB(ゼタバイト)
1ZB=世界中の砂浜の砂の数
1日にアップされるYoutubeの動画を見終わるのに82年かかる
ファンは自分から情報を探して見に来てくれる
・類友
口コミのチカラ
1番信頼できるのは家族や友人
ファンからの言葉は、熱意を伴う
友達であるファンからのオススメされるものは、価値観が近い✖️熱意によって強い影響力を持つ
■ファンベースのポイント
・いいところを伸ばす
・機能価値+情緒価値(感情)
・支持基盤を固める
ブランドやUSPは必ず陳腐化していく
機能価値はコピーできても、情緒価値はコピーできない
共感・愛着・信頼の感情にアプローチ
テクニックではなく、相手をよく見て、感情を刺激することが大事
共感→熱狂
愛着→無二
信頼→応援
にアップグレードさせる
加えて、未来価値も大切な時代になる
機能価値:成果としての商品
情緒価値:人材、技術、知識・課題解決、価値観、歴史、伝統、文化風土、地域貢献
未来価値:創業の志、ミッション、パーパス、哲学
■どこから始めたらいいか?
いいところ
情緒価値
支持
をファンは知っている
アンケートではなく、ファンミーティングを実施
ファンステージ
発見 使いたい
↓
定着 続けたい
↓
参加 協力したい
↓
共創 共に生きたい
※ファンベース診断
<ロングセラーブランド>
①読売巨人軍
まずやったのはアンケート&ファンの調査
ファンは大事と分かっていても自分の部署だけで考えてしまう
ファンミーティング&ドームツアー
「ファンは仲間」
本当のファンは、選手だけではなく、理念やブランドのファンでもある
②カゴメ
ファン=ヘビーユーザー&ロイヤルユーザー
「&KAGOME」 コミュニティサイト
③レタスクラブ
社員のファン化
お金を払ってでも行きたいファンイベント
自社ファン→自分の仕事に誇りと自信をもってもらう
<ベンチャー&新規事業>
④ネスカフェ
ファンが求めていることを聴き実現してさらにファンになってもらう
↓
その人から口コミで新しいお客さんに紹介してもらう
↓
その繰り返し
⑤マイネオ
ハッピーメーター 掲示板
ハッピーな言葉が100万個集まったら全国の公園に桜を植える活動
★数年後の未来をシェアできる企画
タイムカプセル クラファンのリターン
⑥ユーグレナ
⑦address
「隙」を作ってファンが参加できる余白を生む
家守(やもり)制度
あえて小さなコミュニティを創ることを意識
<愛されブランド>
⑧イケウチオーガニック
⑨スープストックトーキョー
会社を辞めた人も大切にする
⑩里山十帖
★ファンは各社それぞれ異なる